海外旅行保険の選び方

海外旅行中に急に歯が痛くなったら保険は適用されるの?【海外旅行保険】

海外旅行に行ったときに、歯が痛くなってしまった経験はありますか?歯のトラブルは、日本で生活していても、痛み出すまで意識していないことがほとんどです。その歯が痛み出す瞬間がまさか海外旅行中に起こるなんて思わないですよね。旅行中に海外で具合が悪くなり、病院にかかると高額な医療費を請求されるという話は聞いたことがあるでしょうか?

それは、体でも歯でも同じことです。では、なぜ海外ではそのように高額な医療費を請求されてしまうケースが多いのか、日本との違いも併せてお伝えしていきます。

■もくじ(ページ内リンク)

日本と海外の医療保険制度

なぜか以外の医療費は高いのか

医療保険と歯科保険

海外の歯科事情

日本の歯科事情

海外で歯の治療を受けることになったら

海外旅行保険で歯科治療は保証されるのか

日本と海外の医療保険制度

日本では、国民全員が国民健康保険や社会保険など公的な医療保険に加入しています。そのため、医療費の自己負担額は通常3割で済み、身体の具合が悪いと思ったらすぐに病院に行くことができるため、病気の早期発見につながるケースがあります。こういった点でも日本は世界的に見て優れた医療制度を持っていると言えます。

例えば、アメリカでは、日本のような国民全員が公的な医療保険に加入することはありません。公的な医療保険に加入しているのは、所得が低い人や障害を持っている人、高齢者などです。基本的にアメリカの国民は民間の保険会社を利用しています。

そのため、月々の保険料は1人3万円を超える場合もあり、医療保険という面から見ても高額であるといえます。そのため、国民の約15%もの人が無保険で生活しており、自己破産の理由の6割が医療費であるとも言われています。また、アメリカでは加入している保険の補償内容によって、具合が悪くても病院側が医療費を払えないと判断すると門前払いされてしまうこともあります。

なぜ海外の医療費は高いのか

海外の医療費が高い理由のひとつとして、人件費があげられます。同じ病床数の病院で比較してみると、例えばアメリカでは、日本の5倍もの医師や看護師が働いています。これに加えて、事務として働いている人や清掃員などの職員数も加えると、同じ規模の病院でも、アメリカは日本の10倍近くもの人が働いていると言われています。では、なぜそこまでの職員数が必要なのでしょうか。

アメリカは訴訟社会と言われるほど、賠償問題になった時のリスクが大きすぎるとの考え方があります。そのため、医療現場においても、医療はサービス業であるという考え方が定着しており、医療過誤防止のため、十分すぎる職員数を配置しているということです。

医療過誤とは、医療従事者が注意して患者を診ていなかったことを理由に患者の容体が悪くなったりすることを言います。医療過誤を防ぐため、医師だけではなく、看護師も多く配置されており、入院した時の部屋代や看護代も高くなります。また、アメリカでは、各医師の能力別に支払われる報酬制度があります。そのため、腕のいい医師に診てもらえばもらうほど、医療費が高くなるということになります。

医療保険と歯科保険

日本では、国民健康保険や社会保険を使って医療も歯科治療も受けることができます。しかし、公的な医療保険が充実していない海外では、医療保険と歯科保険で別々に加入する必要があります。なぜなら、民間の保険会社を利用するため、保険会社によって様々なプランがあるからです。

日本では、矯正治療など見た目の治療には保険がきかないことがほとんどですが、歯の見た目に気をつかう国民性のある国では、矯正治療やホワイトニング、審美歯科などをする人も多いため、そのような治療に適した保険なども存在すると言われています。

※審美歯科とは、見た目の美しさと同時に健康的な口元を作ることを目的とした治療です。

海外の歯科事情

世界的に見ても医療費が高いとされているアメリカでは、歯科治療費も高く、日本の3~10倍程度かかると言われています。例えば、虫歯を抜歯することになった場合、日本では保険が適用されて6,000円程度で済みますが、アメリカでは100,000円程度かかると言われています。

ニュージーランドでは、18歳までの歯科治療費は無料とされています。しかし、その後、実費になった時にかかる歯科治療費は、口の中を診てもらうだけで、7,000円前後、小さな虫歯の治療をしただけで20,000円前後かかると言われています。イギリスの歯科治療は保険を使って治療できる歯科医院と自費で治療する歯科医院とに分かれています。

イギリスは歯科医不足が問題となっており、保険を使って治療できる歯科医院では予約が取りにくく、何ヶ月も待たされてしまうこともあります。しかし、自費で治療する歯科医院では、治療費が高く、虫歯1本の治療に数万円かかるとも言われています。このようなことから考えても、日本の医療制度の水準は高いと言えます。

日本の歯科事情

日本は医療保険制度が充実しており、歯の治療においても保険の適用される範囲が広いため、諸外国に比べ、安く歯の治療が受けられます。また、日本の歯科医院の数はコンビニよりも多いと言われており、競争率が激しくなるため、よりよい治療を目指して洗練された歯医者が多いとも言われています。

最近では、アメリカの歯に対する美意識の高さが日本にも影響を与えており、矯正歯科やホワイトニング、審美歯科なども取り扱う歯医者が増えてきています。しかし、これらは保険適用外となるため、実費で費用を負担する必要があります。矯正歯科は病院によって治療方針や金額も変わってくるため、事前に無料相談などを利用して比較することをオススメします。

ホワイトニングに関しては、日本では歴史が浅く、15年ほど前から導入され始めたと言われています。アメリカでは100種類以上のホワイトニング剤が普及しているのに対し、日本では2種類ほどしか認可されていないのが現状です。しかし、日本の歯科医院の虫歯治療の技術は諸外国に劣ることのないものであると言われています。

歯医者の数が多い分、歯が痛くなったらすぐに治療してもらうことができる上、保険適用で自己負担額が少なくて済む点でも、日本の歯科事情は諸外国に比べ、良いものであると言えます。

海外で歯の治療を受けることになったら

渡航先で歯が痛み、歯科治療を受けることになった時、まず困ることは、治療費が実費ということです。国によっては、高額な請求がくることもあり、払えないとみなされると治療をしてもらえない場合もあります。また、日本に比べ、医療設備が整っていなかったり、治療が可能な歯でもすぐに抜歯をされてしまう場合もあるので、注意が必要です。

海外には日本ほど多くの歯科医院があるとは限らず、事前予約制で、歯が痛んでもすぐに診てもらえるとは限りません。国によっては、予約が半年以上取れないこともあります。それに加え、歯の治療について現地の言葉で説明されるため、あまり理解できず、意思疎通が取りにくいというリスクもあります。

海外旅行保険で歯科治療は補償されるのか

海外旅行に行く際には、万が一の場合に備え、海外旅行保険に加入している方が多いと思います。海外旅行保険では、海外で病院にかかることになった時の治療費も補償してくれます。しかし、歯科治療は補償対象外であることが多いため、注意が必要です。

保険会社の補償内容によっては、歯科治療費も補償してくれる場合もありますが、適用条件などもあります。万が一、どうしても海外で歯科治療を受けなければならなくなってしまった場合には、その場では治療費を全額払う必要がありますが、帰国後に加入している公的医療保険から海外療養費を支給してもらうこともできます。

しかし、これは日本の保険適用内の歯科治療であることと、支給額は日本で同じ治療をした際にかかるとされる金額までしか支給されないため、超えた分は自己負担ということになります。そのため、海外旅行に行く前には、事前に歯科治療を済ませておくことをオススメします。また、現状で歯の痛みがなく、治療をしていない場合でも、定期検診へ行って虫歯がないかどうか確認してもらっておくと安心だと思います。

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この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)