海外旅行保険の選び方

留学事情や留学先での火災と保険

文部科学省の調べによると、近年海外への留学生減少傾向にありますが、大学間交流協定での留学生は増えています。また、社会人層の留学者数が増えていることや、アルバイトをしている方の留学も増加傾向にあります。留学先としては、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスが中でも人気です。留学といえども、慣れない土地と文化の中で一定期間生活をすることになります。留学へ行く際に気を付けるべきことは、どういった意点があるのでしょうか。

※大学間交流協定とは、日本の大学に在籍したまま協定を結んでいる海外の大学へ留学し、取得した単位が一定の条件の下、日本の大学の単位として認められる可能性がある制度です。

■もくじ(ページ内リンク)

日本の留学事情

アメリカの教育環境

留学先の生活環境

留学先で電話を使いたい場合

治安の違い

留学中に滞在先で火災を起こしたら

日本の留学事情

グローバル化が進み、日本国内でもたくさんの外国人を目にするようになりましたね。外国人と接する機会も増え、ことばの壁や文化の違いを実感している方もいらっしゃるかと思います。語学力をアップさせたいという目的や日本の仕事で生かしたいと希望する人が多いことからも英語圏への留学が人気となっています。また、日本では留学資金を国が援助してくれる制度が乏しいため、提携学校への交換留学などでもない限り、すべて自己負担で行かなければなりません。そのため、日本の留学は短期留学が多いという特徴があります。

アメリカの教育環境

日本人の留学希望先として最も人気があるアメリカはどのような教育環境なのでしょうか。まず、アメリカは留学生を積極的に受け入れているため、世界で一番留学生の多い国であると言われています。また、アメリカの教育の質は世界から見ても高く、施設も充実しているため、学びに適した環境です。大学の授業は通年型で行われているのではなく、学期制で行われていることがほとんどなので、入学時期を選びやすくなっていることにも特徴があります。専攻についても、日本の大学のように入学時から決める必要はなく、一般教養を学んでから柔軟に決めていくことが可能です。アメリカの大学は単位制なので、卒業に必要な単位さえ取得してしまえば、4年間在籍しなくても必要単位が取得できた時点で卒業することができます。

留学先の生活環境

短期留学や初めて留学する際は、主にホームステイ先でお世話になるケースが多いと思われます。ホームステイとは、留学期間中に留学生を受け入れている一般家庭に滞在させてもらい、一緒に生活する中で言語や文化などを学ぶことを言います。留学生を受け入れてくれる家族のことをホストファミリーと言い、家族構成は様々です。

ホストファミリーと良好な関係を築いていくために、最初に家のルールを確認しておくといいでしょう。食事や洗濯、シャワーを浴びる際の決まりなど、国の文化やホストファミリーのやり方があります。日本とは大きく違うケースもありますので、注意が必要です。基本的には、自分のことは自分で行い、プライバシーを尊重することが大切です。

また、外国では宗教を重んじる傾向にありますので事前に確認し、宗教上してはいけないことなども確認しておくと安心です。ホームステイ先では生活習慣なども違うため、順応するのに苦労する方も多いようです。海外では、コミュニケーションが重要視されるため、自分から積極的にホストファミリーや近所の方と会話していくことが大切です。

留学先で電話を使いたい場合

留学先で電話を使いたい場合、ホームステイ先で借りる方法や公衆電話を利用する方法があります。海外から日本へ電話を掛けると国際電話料金となり、通話料が高くなってしまうため、なるべくご自身の携帯電話を使えるようにしておくことをオススメします。

また、日本で使っている携帯電話を海外で使用すると日本の倍以上も請求が来ることがあります。留学など長期で使用する場合には、日本で使っている携帯電話を一度休止する手続きをし、海外用の携帯電話を契約する方法があります。日本でも海外用の携帯電話のレンタルを行っている会社があるため、渡航前に契約しておくと安心だと思います。その他の方法としては、現地でSIMカードを入手する方法があります。SIMカードとは、携帯電話本体に差し込むことで電話やインターネットが利用できるようになるものです。現地でSIMカードを契約すると現地の水準での金額が請求されることになるため、安く済むと言われています。現地でのSIMカードの入手方法は、携帯ショップで契約する他、プリペイド式のタイプもあります。

注意点としては、現地のクレジットカードを持っていないと契約ができない場合があることや、携帯電話にSIMロックがかかっている場合、海外のSIMを差し込んでも利用できないという点です。特に、iPhoneを使っている場合、日本の携帯ショップで契約したものには他のSIMを使うことができないSIMロックがかけられています。AppleストアではSIMフリーのiPhoneを購入することもできます。

治安の違い

世界的にみると日本は治安が良い国として知られています。海外では、盗難や性犯罪などが多発している地域もあり、留学中に何らかの事件に巻き込まれてしまうことも考えられますので、注意が必要です。人通りの少ない場所を一人で歩かないことなど、犯罪者に目を付けられないように自衛しましょう。

また、盗難などの犯罪も多発しており、実際にはお金を持っていなくても、日本人はお金を持っているというイメージから被害に遭うことがケースもあります。貴重品は常に持ち歩くことや、チャックつきのかばんに入れるなど工夫などをして、隙を見せないように努力する必要があります。

留学中に滞在先で火災を起こしたら

日本で生活しているとき、多くの人は火災保険に加入しています。火災保険とは、居住している建物と建物の中にある家具などの補償をしてくれるものになります。火災保険といっても、火事が起こった時だけの補償をするものではなく、落雷や水災、風災、雪災、水漏れ、盗難などの補償をするものとなっています。

では、留学で海外に滞在している際、ホームステイ先で火災などを起こしてしまった場合はどうなるのでしょうか。もちろん損害を与えてしまった場合には、弁償する必要が出てきます。そのため、海外旅行保険に加入し、留学生用の賠償責任を付帯することで、万が一の時アクシデントに備えることができます。他人にケガをさせてしまった際や火災などを起こしてしまい、滞在先に損害を与えて賠償請求された場合も補償の範囲に含まれているので、予め加入しておくことをオススメします。

海外旅行保険は病気やケガをしてしまった時の治療費用を補償することが主な目的の保険です。渡航目的に併せて海外旅行保険に加入することで、先ほど記載したような賠償請求にも対応することができます。しっかりと補償内容を確認し、海外旅行保険に加入しましょう。

留学生保険の加入を検討されている方は海外旅行保険比較サイト「i保険」留学保険ページをご覧ください。

お電話で海外旅行保険の資料請求・お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-207-207【受付時間】9:30~18:00(日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)