海外旅行保険の選び方

海外旅行中の登山やスカイダイビングと海外旅行保険

海外旅行の際、渡航先の自然や景色を堪能したいとの理由から、登山やスカイダイビングなどは、大変人気なスポーツとなっています。海外で登山をするためのトレッキングツアーなども企画されているほどです。しかし、一方で登山やスカイダイビングは怪我や事故に巻き込まれる可能性のある危険なスポーツという解釈もされています。ここでは、登山やスカイダイビングをする際の注意点と安全に楽しむ方法について考えていきたいと思います。

■もくじ(ページ内リンク)

登山の楽しみ方

登山をするときの注意点

登山中に事故に遭ってしまった場合

スカイダイビングの魅力

スカイダイビングの危険性

スカイダイビングで事故に遭ってしまった場合

登山の楽しみ方

登山と聞くと、山を登って頂上を目指すというイメージが強いと思います。しかし、海外では景色を楽しみながら歩くことを目的とした、比較的初心者向けのコースもたくさん存在します。旅行会社が説明会を実施している場合もありますので、そのような場に参加し、情報収集することも旅行の準備を楽しむ1つの方法だと思います。

登山を楽しむ方法は、木や鳥、川のせせらぎなど雄大な自然を楽しむことだと思います。その時期に咲いている花や生息している鳥のことなどをリサーチしておくと、発見した時の喜びが倍になるかもしれません。また、登山をしている時にすれ違う登山家の人や山小屋で知り合う人などとの新たな出会いも楽しみのひとつです。山を登るという同じ目標を持っているからこそ、打ち解けやすいと思います。

山での歩き方は、平地と違い、ゆっくりと歩くことと、靴の裏全体で地面をとらえるようにして歩くことが大切です。傾斜が強い場所では、歩幅を狭くし、足を逆ハの字に開くようにすると歩きやすくなります。登山には、水分とこまめなエネルギー補給が必要となるため、チョコレートやナッツ類など栄養価の高いものを持って行くといいと思います。

この他にも、登山をする時に最低限持って行った方がいいものに、コンパスと地図、ホイッスル、救急セット、防寒具などがあります。コンパスと地図は迷ってしまった時などに役立ちます。ホイッスルと救急セットは、万が一、怪我をしてしまった時に自分の居場所を知らせ、手当てをするためのものです。山は気温差が激しいため、防寒具は必需品となります。

登山をするときの注意点

海外の山は、日本の山に比べ、登山道が整備されていないことが多いです。初めて行く山だと特に道に迷ってしまうこともあります。そんな時に案内してくれるのが、現地のガイドさんです。ガイドと言っても、登山に特化したガイドさんで、ポーターとも呼ばれ、荷物を代わりに運んでくれたり、一緒に登山をし、道案内などもしてくれます。現地の情報や山の話なども詳しく教えてくれるため、海外の山登りには欠かせない存在です。

山登りの際、急に天候が変わることがあります。雨が降り始め、急に気温が下がったり、気圧の変化から高山病になるリスクもあります。高山病とは、頭痛や倦怠感など風邪に似た症状が続き、悪化すると意識障害や呼吸困難などが起こりやすくなるものです。

高山病は、体が標高に慣れてくるとしだいに症状が薄れてくることがほとんどですが、そのような症状が出た時の対策などは、ガイドさんに聞いたり、近くの山小屋で休ませてもらうことが得策と言えます。また、頭痛の他にも、慣れない食事による腹痛なども起こりやすいため、飲み慣れている痛み止めや胃腸薬などは持って行くと安心です。

他にも、現地の気候や最低限の言語、緊急時の病院などの連絡先は事前に調べて、用意しておく必要があります。

登山中に事故に遭ってしまった場合

どんなに事前準備をしていても何が起こるか分からないのが自然界の怖いところです。2015年にはマレーシアで起きた地震の影響で、キナバル山を登山していた日本人男性が行方不明になったり、ネパールで起きた地震の影響で、エベレストを登山中だった日本人の男女が雪崩に巻き込まれています。そんなに高い山に登らない場合にも、急激な気温の低下から凍傷になり、指を切断しなければならなくなる事故も起きています。

万が一、山で遭難してしまった場合、遭難捜索をしてもらい、病院に輸送してもらう必要があります。その際にかかるヘリコプター代や治療費などの費用は全て後から自分で支払う必要があります。海外では、日本の医療保険が使えないため、医療費だけでも莫大な費用の請求がきます。

ヘリコプターは1時間に数十万円~数百万円かかると言われています。そんな時に備えておきたいのが、一般的な海外旅行保険に運動危険割増を追加することです。運動危険割増とは、山で遭難した際の捜索費用や輸送費用、治療費などを補償してくれるものになります。

海外旅行に行く際には、事前に海外旅行保険に加入していることが多いと思います。その際に、保険会社に登山をしたい旨を伝え、補償内容を別途料金で付帯することが可能です。インターネットで海外旅行保険に加入した場合などは、付帯されていないことがほとんどなので、保険会社の窓口で加入するか、問い合わせをして、付帯しておくことをオススメします。

また、クレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険を利用する場合にも、登山に関する保険は付帯されていないことがほとんどなので、事前に問い合わせをして付帯させるか、それができない場合は、保険会社の海外旅行保険と併用すると良いと思います。

海外旅行保険を検討されている方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。

スカイダイビングの魅力

スカイダイビングは、まるで空に浮いているような感覚を味わいながら、景色を一望できる点に人気があります。参加資格は、年齢や身長、体重などの条件を満たしていれば、ライセンスを持っているインストラクターと一緒に飛ぶことができます。

およそ上空3500メートルのところから飛び降り、最初は時速200キロメートルほどで落下しますが、しばらくするとパラシュートを開き、ゆっくりと空からの景色を楽しむことができます。ハワイやグアム、サイパン、セブ島やオーストラリア、ニュージーランドなどは人気の海外旅行先であると同時に、スカイダイビングで絶景を目にすることができるスポットとしても有名です。1回につき3万円前後で体験することができます。

スカイダイビングの危険性

初めてスカイダイビングをする際、もしパラシュートが開かなかったら、時速200キロメートルのまま地面に落下するのではないかと不安に思う方もいると思います。しかし、パラシュートはメインの他にもうひとつ予備のパラシュートがついており、高度が低くなると自動的に開く機能もついているため、安全性には優れているといえます。事故の起きる確率としては、死亡事故が起きるのが15万回に1回程度であると言われています。

スカイダイビングで事故に遭ってしまった場合

スカイダイビングで事故に遭ってしまった場合、病院の治療費などは海外旅行保険で補償されるのでしょうか。これは、登山の場合と同様に、事前申告が必要となります。スカイダイビングは危険なスポーツとされているため、基本的には、事前申告をして、別途料金を払い、補償内容を追加する必要があります。

スカイダイビングを行う場所で保険も含めたパック料金で販売されている場合もありますが、事前予約が必要だったり、補償内容を現地の言葉で確認する必要があるため、日本で海外旅行保険に加入する際に追加しておく方が安心だと思います。

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この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)