海外旅行保険の選び方

ロストバゲージ荷物がこない時の海外旅行保険の補償

海外旅行に行く際には、大きめのスーツケースや旅行かばんに荷物をまとめて持って行くことが一般的です。飛行機に乗るときには、事前に貴重品以外の荷物は預けて搭乗します。目的地に到着したら、所定の場所に行き、ターンテーブルに乗って運ばれてくる自分の荷物を受け取ります。その時になかなか自分の荷物が出てこないと、どこかに行ってしまったのではないかと不安な気持ちになることもあると思います。そんな不安な気持ちが現実となってしまうのがロストバゲージです。

■もくじ(ページ内リンク)

ロストバゲージとは?

ロストバゲージを防ぐためには

ロストバゲージが起こってしまった場合の補償

航空機寄託手荷物遅延特約とは?

クレジットカードに付帯されている保険

ロストバゲージとは?

海外旅行に行く際、乗り継ぎ時の積み忘れや、間違って他の便へ荷物が積まれてしまうことにより、飛行機を降りる時に自分の荷物が手元に戻ってこないことをロストバゲージと言います。

ほとんどの場合は、数日中に見つかり、滞在先のホテルや自宅などに届けられることが一般的です。空港で自分の荷物が届いていないことに気付いた場合には、すぐに航空券と荷物のクレームタグを準備し、航空会社のスタッフに伝えることが大切です。クレームタグは航空会社によって変わってきますが、荷物を預ける際に荷物の預かり証として半券などが渡されることが多いです。

クレームタグは万一、荷物がなくなってしまった場合に必要になりますので、大切に保管しておくことをオススメします。

航空会社のスタッフに航空券とクレームタグを見せると、別の便に荷物が積まれているかを確認してくれます。すぐに荷物が手元に戻ってこないことが分かった場合には、着替えや歯ブラシなど最低限必要なものを買うお金を航空会社が補償してくれる場合があります。

その時には、購入した証明として領収書の掲示を求められることがありますので、しっかり受け取ることが必要です。日常的に使っているメガネやコンタクト、化粧品や薬などは現地で同じものを入手することは難しい場合もありますので、手荷物として機内に持ち込んでおくと安心です。また、パソコンなど高価なものも補償対象外となってしまうことが多いので、貴重品は機内に持ち込むようにしましょう。

ロストバゲージにあった際には、手荷物事故報告書を書く必要があります。自分の荷物の形や色、連絡先、宿泊先のホテルなどを記入し、見つかり次第ホテルへ届けてもらえるように依頼するための書類です。その際に注意すべきなのは、ロストバゲージに関する問い合わせ先と受付番号をしっかりと控えておくことです。

もし、荷物が届かなかった場合に問い合わせをする時に必要となります。また、手荷物事故報告書を書くときには英語で記入することがほとんどなので、事前に自分の荷物の特徴と宿泊先のホテルの英語表記を調べてメモとして持っておくと慌てずに済みますね。

ロストバゲージを防ぐためには

ロストバゲージは乗り継ぎ時の積み忘れや、他の便への積み間違いなどが原因で起こりますが、旅行先の空港に到着し、ターンテーブルで流れてくる荷物は似たようなスーツケースが多いため、自分のものと取り違えられてしまうこともあります。それを防ぐために、自分のスーツケースが一目で自分のものと分かるような目印をつけておく方法があります。

また、万が一、取り違えられてしまった時に相手の人が気付き、連絡してくれるように、ネームタグをつけておく方法もあります。ネームタグには英語表記で名前と電話番号、住所などを記載して、スーツケースのよく見える場所につけておきます。搭乗手続きの際、係の人にお願いすれば、フライト名なども記載できるネームタグをもらうこともできます。

これをつけておくことにより、ロストバゲージを防ぐことができると言われています。その他にも、搭乗手続きの際に預けた荷物につけられたタグの行先やフライトナンバーが間違っていないか、自分の目でも確認しておくことが大切です。可能であれば、自分の荷物の写真を撮って保管しておくと、万が一、荷物がなくなってしまった際に説明がしやすくなります。

ロストバゲージが起こってしまった場合の補償

渡航先で自分の荷物がなくなってしまった場合、航空会社が最低限の日用品を補償してくれます。航空会社によっては、日用品の購入費用や補償セットとして、1泊分の下着や歯ブラシ、アメニティなどを現物支給してくれる場合もあります。

航空会社にロストバゲージの補償をしてもらう場合、その日のうちに申請する必要があるため、注意が必要です。しかし、航空会社ではその後、帰国しても荷物が手元に戻ってこなかった時の補償は荷物の重さに応じて補償金がおりるか、補償自体がされないことがほとんどです。そんな時に入っておくと安心なものに、海外旅行保険に付帯されている航空機寄託手荷物遅延特約があります。

航空機寄託手荷物遅延特約とは?

航空会社から受けられる補償は多くを見込むことが難しいため、渡航前に海外旅行保険に付帯されている航空機寄託手荷物遅延特約に加入しておくことをオススメします。航空機寄託手荷物遅延特約とは、飛行機に乗る際に預けた荷物が到着しない場合に渡航先で必要なものを購入する費用を補償してくれるものになります。

保険会社の補償内容によりますが、6時間以内に届かない場合に遅延として認められ、10万円前後の補償をしてくれるものもあります。航空機寄託手荷物遅延特約を使って補償請求をする際には、一般的に目的地に到着してから96時間以内に購入した証明となるレシートや領収証が必要となります。

ロストバゲージは海外旅行に行く際によくある事故として取り上げられています。海外旅行保険は万が一の場合に備えて加入しておくものですが、航空機寄託手荷物遅延特約を付帯させる場合にも数百円でできる場合がほとんどですので、つけておくことをオススメします。

また、もし荷物が到着しない場合には航空会社に報告をし、手続きをした後に、保険会社に連絡をすると対処法や現地での対応について説明してくれることもありますので、落ち着いて行動することが大切です。

もし、今実際にロストバゲージでお困りの方がいらっしゃるようでしたら、海外旅行保険比較サイトi保険で取り扱っている保険会社から、付帯した補償内容などを海外旅行保険比較サイトi保険の保険会社から選ぶページご確認いただけるケースがありますのでご利用ください。

クレジットカードに付帯されている保険

クレジットカードにも海外旅行傷害保険が付帯されているものがあります。クレジットカード会社ごとの補償内容によりますが、手荷物遅延費用や手荷物紛失費用を補償してくれるものもあります。ただし、クレジットカードに付帯されている保険には、事前に手続きが必要のないタイプや、カードを利用しないと補償が受けられないタイプもあるので事前に確認しておきましょう。

また、クレジットカード会社により、手荷物遅延費用と手荷物紛失費用のどちらかしか補償がされなかったり、荷物が到着しない日から数十時間経たないとロストバゲージとして認められず、補償金がおりない場合もあります。また、補償金額も1万円~3万円前後で設定されている場合が多く、万が一、手荷物が戻ってこなかった場合の補償金額としては不十分であることが多いです。

しかし、複数枚クレジットカードを持っている場合、その枚数分の補償が受けられる場合がありますので、各クレジットカード会社の補償内容を確認して、申請することをオススメします。ただ、航空会社から補償された金額は二重請求になり、補償対象外となりますので、注意が必要です。

補償金の請求をする際には、航空会社で手続きをした際の手荷物紛失報告書と購入したものの領収証が必要となりますので、大切に保管してください。

以上のことを参考に、これから海外旅行保険を選ぶ方は「航空機寄託手荷物遅延特約」の有無もポイントになりますね!色々な保険会社の補償を比較して選びたい方は海外旅行保険比較サイト「i保険」へ。

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この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)