海外旅行保険の選び方

海外旅行保険は持病があっても加入できるの?

保険と聞くと、持病があると加入しづらいというイメージがあるかもしれません。海外旅行に行く際に加入する海外旅行保険は持病があると加入することができないのでしょうか?

■もくじ(ページ内リンク)

海外旅行保険は持病があっても加入できる?

持病があって海外旅行に行く際の注意点

妊娠中の海外旅行保険

海外療養費制度とは?

海外旅行では感染症にも注意

海外旅行保険は持病があっても加入できる?

渡航期間や契約方法、症状によって異なります。インターネットで契約をされる場合、持病をお持ちの方は加入不可、もしくは加入できるが、持病が悪化してしまった際や、持病が原因で病気になってしまった際は保障しないという保険会社がほとんどです。ただし、中には旅行期間が31日未満であれば、海外で持病が悪化してしまった場合にも補償を受けることができるという保険会社もあります。また、インターネット契約は加入条件を厳しく設定されている場合が多いため、同じ保険会社でも書面契約をされる場合は加入できる場合があります。

渡航期間にかかわらず、持病をお持ちの方は海外で持病が悪化し、治療を受けることになってもその治療費は補償されないことがほとんどです。持病でなくても、故意または重大な過失によって治療が必要になった際は補償の対象外になります。また、妊娠・出産などに関わる費用なども補償されないことが多いです。

持病があって海外旅行に行く際の注意点

持病がある方は海外旅行に行く際、掛かりつけの病院で主治医に海外旅行へ行く旨を相談し、常備薬を滞在日数よりも多く処方してもらうようにしましょう。また、英文で書かれた診断書や常用薬がある場合は薬剤証明書を用意しておくと、海外で持病が悪化し、病院で診療を受けることになった際、ご自身の持病のことをスムーズに伝えることができます。

渡航先の国によっては、薬を持ち込めない場合もあります。税関で尋ねられたときも、英文で書かれた薬剤証明書を持参しておくと安心です。

妊娠中の海外旅行保険

妊娠中であっても海外旅行保険には加入できますが、妊娠・出産に関する医療費は補償されないことが一般的です。

22週以降の妊娠によるトラブルを補償する海外旅行保険はありませんが、22週未満の妊娠早期の方は、流産や子宮外妊娠などの異常妊娠を原因として治療を受けた場合、保険会社によっては補償の対象となります。

妊娠早期の異常妊娠による補償が付いていない場合は、妊娠のトラブルによる治療は対象外となりますが、妊娠に関係ない感染症や病気になってしまった場合は、もちろん海外旅行保険で補償されますので、加入しておくことをおすすめします。

ただし、妊娠初期の状態では、つわりやむくみ、貧血が発生しやすく、妊娠初期は不安定なため、飛行機への搭乗は避けたほうが無難です。妊娠中の渡航を検討されている方は、なるべくリスクを減らせるよう、必ず医師と相談しましょう。

特に妊娠中はエコノミークラス症候群になる可能性が高くなってしまいますので、より注意する必要があります。エコノミークラス症候群にならないために、長時間同じ姿勢でいることを避け、適度に水分を補給すること、定期的に足を動かして、体調の変化に気を配りましょう。

海外療養費制度とは?

海外療養費制度とは、海外の病院で治療を受けた場合、申請をすると支払った医療費の一部が戻ってくるという制度で、日本の公的医療保険に加入している方であれば利用することができます。事故に遭う確率と治療費用についてのページでは海外療養費について詳しく説明していますので、ご興味をお持ちの方はご覧ください。

海外旅行先で病院を受診した際に利用できますが、海外への直接送金ができません。申請してから審査をするため、実際にお金が戻ってくるには時間が掛かってしまいます。そのため、海外で病院を受診した際、医療費は全額ご自身で支払わなくてはなりません。

また、日本国内で保険診療と認められている医療行為のみで、海外療養費で負担してくれる額は、日本で治療を受けた際にかかるであろう治療費の7割(日本での医療費が3割負担の方)となります。海外では医療費が高い国もあるため、同じ治療を受けても日本で受けるよりも高額になる場合がありますので、注意が必要です。

海外旅行では感染症にも注意

海外では日本で流行っていないような感染症が多くあります。海外で流行している感染症は時期や場所によって変わってくるため、厚生労働省のホームページなどで確認することができます。感染症を防ぐためには、渡航先の地域に合わせて事前に予防接種を受けておくことが大切です。海外旅行へ行く場合にはなるべく早く医療機関に相談しておくことをおすすめします。

渡航される地域によっては、入国時に予防接種証明書(イエローカード)を要求される場合もありますので、予防接種を受けた際には予防接種証明書を保管しておくようにしましょう。特に、破傷風は世界中に存在し、ケガなどをすることで傷口から破傷風菌が入ってしまうことで感染します。子どもの頃に予防接種している方が多いですが、大人になって抗体が薄れてしまっている可能性もありますので、海外旅行へ行く前には一度病院で抗体検査をしてもらうことをおすすめします。

旅行行程中、感染症などにかかってしまった場合も、海外旅行保険に加入していればもちろん補償の対象となります。渡航先の情報をチェックし、事前に予防できるものは対策をしておきましょう。

海外旅行保険をご検討の方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。

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この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)