フランス留学を終え、CAFの住宅手当を終了する

フランスの歴史や文化に囲まれた留学生活は、とても刺激的で貴重な経験になったと思います。フランスでの生活に慣れてきた頃に、帰国が迫ってきて、名残惜しい気持ちになっている方も多いことでしょう。

フランスで過ごす日々の中には、なかなか思い通りに行かないこともあったでしょう。そういった経験も、これからの生活に必ず役立つものだと思います。

最後のまとめとして、フランス留学を終えて帰国するにあたり、必要な諸手続きについてご紹介していきます。

CAFの住宅手当を終了する

フランスで部屋を借りる場合、CAFから住宅手当を受けている方が多いと思います。

住宅手当に関しては、当サイト別記事内「ホームステイ」にて詳細をご確認いただけます。

フランスでの住まいを退去し、帰国する際には、CAFへの届け出を忘れないように行いましょう。万一、退去後も住宅手当を受給し続けた場合、後から受給した分を返還するよう、求められてしまいます。

申告しなくても分からなそうですが、仮に留学生が届出をしなくても、貸主側の退去届け手続きによって判明しますので、必ず届け出を行ってください。

手続き方法はいくつかありますが、一番確実な方法は、居住地管轄のCAF窓口に足を運び、その場で担当の方と手続きを行う形です。

書面の届け出が必要ですので、電話では解約ができず、後日必要書類を郵送しても、紛失などによりなかなか処理が進まない点が挙げられます。ただし、学生寮で生活している留学生は、寮の受付で処理をしてもらえる可能性があります。退去される場合は、早めに確認するようにしましょう。

CAF窓口で受給終了手続きをするために、必要な書類は、基本的に1点です(2017年7月現在)。

・Lettre de résiliation pour CAF(CAFに対する解約申請書)

解約申請書に所定の書式はありません。留学生自身で作成し、窓口に提出します。窓口で担当者に解約したい旨を伝える際に、その場で作成することも可能なようです。主な記載内容は、「申請者氏名・住所・連絡先・CAF登録番号」、「届け出先(CAF事務所名・住所)」、「フランスの住まいを退去し、日本へ帰国する旨の本文(要退去日記入)」、「申請日」、そして最後に「申請者の氏名とサイン」です。以下のサイトで「Lettre de résiliation pour CAF」のテンプレートを入手することができますので、ご参考にしてください。

https://www.pratique.fr/lettre-resiliation-caf.html (Pratique ‘’Lettre de résiliation CAF’’)

通常、フランスで住居の解約手続きを行った時点で、CAFの解約手続きも行います。住居の退去申告「Préavis(プレアヴィ)」は、退去予定日の1~3ヶ月前までに申告をすることが多いです(賃貸契約書を要確認)。早めに退去申告をしないと、1ヶ月分の家賃を支払う必要が出てきてしまいますので、忘れずに行いましょう。

解約月分の住宅補助は、その翌月に振り込まれるケースが多いです。銀行口座を閉鎖される場合には、その点を考慮して、銀行で相談・手続きをするようにしましょう。

※フランスの事務手続きは、担当者によって毎回指示が異なる事例が頻繁にあり、上記の方法がすべてとは言い切れません。特にCAFは、スムーズに手続きが行われないことが多く見受けられます。また、規則や手続きが頻繁に変更されますので、必ずご自身で確認しながら進めてください。