フランス留学の際のフランス政府留学局、日本支局への登録や面談について

フランス留学の際の留学先高等教育機関の入学許可証の取得方法の記事内にて、学生ビザを申請するにあたって、3つの手続きが必要であることをご紹介しました。この記事では、2つ目の手続きである大使館への登録手続きについてご紹介いたします。

■もくじ(ページ内リンク)

フランス政府留学局・日本支局(Campus France)への登録・面談

<準備するもの>

<添付書類の形式等について>

<パスポート情報と留学志望動機に関して>

<仮登録許可書もしくは入学証明書に必要な記載内容について>

<語学試験のスコア等の証明書について>

Campus Franceへ手数料を納入・面接の予約をする

<Campus Franceへの手数料の納入について>

<面接の予約について>

<Campus Franceで面接を受ける>

<必要なもの>

<参考:面接で確認される事柄例>

フランス政府留学局・日本支局(Campus France)への登録・面談

行政の手続きは複雑で分かりづらいですよね。Campus Franceへ登録する流れをご紹介いたしますので、ご参考ください。

フランスの学生ビザ申請にあたっては、現在、在日フランス大使館において2段階の手続きを踏む必要があります。1段階目がCampus Franceでの審査。大使館のビザセクションにおいてビザ申請書類を提出する前に、必要書類を持参してCampus Franceで面接を受ける必要があります。面接を受けるために、Campus Franceのサイトにアカウント登録し、所定のオンラインフォームから事前に必要な個人情報の入力と指定されている書類を添付する必要があります。

1.Campus France ホームページに登録する

「フランス政府留学局オンライン応募フォーム」がCampus Franceホームページのトップにありますので、そちらで自分のアカウントを作りましょう。必要事項を記入して情報を送信すると、Campus Franceよりメールが送られてきますので、オンラインフォームに書かれている内容に沿って登録を完了してください。

2.オンラインフォームを作成・送付する

入手したIDと、設定したパスワードを入力し、「フランス政府留学局オンライン応募フォーム」にログインします。

表示される「Étude en France」のページからオンラインフォームに入力を行います。アカウント上の情報は、全てフランス語か英語で入力する必要があります。情報入力の方法と手順は、Campus Franceホームページ内にあるPDF「手続きガイド」をダウンロードできます。

http://www.japon.campusfrance.org/ja/hors-dap-nc-jp(手続きガイドのあるページ)

今回こちらでは、オンラインフォームの作成を進めるにあたって注意すべき点をいくつか取り上げて、準備するものとともに紹介いたします。

<準備するもの>

・証明写真

・パスポート

・学歴証明書(卒業証明書/在学証明書)

・フランスの教育機関への仮登録許可書もしくは入学証明書

・奨学金受給の証明書(奨学金を受給している場合)

・語学試験のスコア等の証明書(語学資格を有している場合)

・CV(フランス語の履歴書)

・留学志望動機ならびに留学計画を記したもの

ご紹介した準備するものは、オンラインフォームの入力をするにあたって、事前に揃えておきたいものです。また、パスポートと留学志望動機・留学計画を記したもの以外は、事前にスキャンをして添付できるようにしておきましょう。

なお、書類は全てフランス語か英語で記入されていなければなりません。翻訳が必要な場合は、大使館指定の法定翻訳家に依頼するようにしましょう。

https://jp.ambafrance.org/article3977(法定翻訳/在日フランス大使館ホームページ)

<添付書類の形式等について>

PDF、JPG、PNG形式で、300KBまたは300DPI以内の容量とされています。写真等の大きさやその他細かい指示に関しては、オンラインフォーム上の指示に従って添付してください。

<パスポート情報と留学志望動機に関して>

オンラインフォーム内に必要事項を直接入力する形になります。特に留学志望動機は、フランス語または英語での入力が必須となります。志望動機の入力には時間がかかることが予想されますので、事前に文章を作成しておくとスムーズに手続きを行うことができます。

語学留学を希望する場合には、そのディプロム(資格)取得の目的や取得後の計画を含めて、目的に応じた内容の情報を志望動機欄に明記する必要があります。Campus Franceサイト内にある注意をよく参照し、志望動機や留学計画を作成しましょう。ビザ申請をスムーズに行い、今後の面接に備えて簡潔ながらもしっかりと筋道の立った、明確な動機書を作るよう心がけましょう。

<仮登録許可書もしくは入学証明書に必要な記載内容について>

添付する際に、以下の内容が明記されているかを必ず確認するよう、Campus Franceから呼びかけられています。不備があった場合、ビザの申請が滞ってしまう原因にもなります。万一不備があった場合は、速やかに受け入れ先の高等教育機関に問い合わせ、再発行等の手続きを早めに行いましょう。

・留学者本人の氏名

・登録した高等教育機関の正式なレターヘッド

・高等教育機関への登録期間(年度と月日)

・教育機関の印

・担当者直筆サイン

・週あたりの授業時間数(語学学校の場合のみ;20時間/週が必要)

<語学試験のスコア等の証明書について>

英語で受講するコースへの留学を予定している場合、英語レベル欄への記入が必ず必要です。基本的に英語やフランス語の語学レベルの申告は任意となりますが、留学内容によっては語学能力の証明が必須のものもありますので、忘れないようにしましょう。

オンラインフォームを作成していくと、各セクションで「完了」もしくは「未完了」と入力状況が表示されます。入力漏れがないかどうかを確認しながら、作成を進めていってください。

必要事項を全て入力し終えたら、オンラインフォームを再確認。問題がなければ、入力情報を送信します。一度送信してしまうと、内容の変更ができなくなってしまいます。入力ミスや漏れがないか、必ず全てのオンラインフォームに目を通しましょう。

送信後、Campus Franceにてオンラインフォームの認証が行われます。進捗状況などがご自身のアカウントに反映されますので、こまめに確認するようにしましょう。時期によっても異なりますが、認証されるまで大体2~3営業日を要するようです。

Campus Franceへ手数料を納入・面接の予約をする

Campus Franceへの手数料の納入について

Campus Franceによるオンラインフォームの認証後、手数料支払いの請求メッセージが、登録アカウントに届きます。振込先口座情報等が記されているメッセージ記載の内容に沿って、支払いを済ませましょう。

・手数料:20,000円(交換留学生の場合は15,000円)

・支払い方法:振込(銀行窓口、ATM、インターネットバンキング)

※留学生本人名義の振込でない場合、留学生氏名とアカウント番号を必ず連絡欄に入力してください。

※一度支払った手数料はいかなる場合でも返金されないので、注意が必要です。

※振込の際に受け取る振込依頼書控は、後の支払い申告で必要となりますので、必ず保管してください。

手数料支払い後、もう一度Campus Franceの留学者本人のアカウントにログインしましょう。そちらで手数料支払いの請求メッセージ最下部にある「支払を済ませました」をクリックすると、「手続き料金支払の申告」欄が表示されます。

振込依頼書控を参考に必要事項を入力してください。「保存する」をクリックすると、支払金額と申告内容を照会中の旨の通知が表示されます。

Campus Franceでの照会手続きが終わると、面接予約の案内がメールで届き、ご自身のアカウントから面接の予約が取れるようになりますので、Campus Franceでの手数料支払い手続きは完了です。申告した内容と支払い金額の照合には1週間程度かかることもありますので、余裕を持って準備しましょう。

※支払いが認証された後、ご自身のアカウント内で「Quittance de paiement(支払証明書)」をPDFで入手することができますので、印刷やデータとして保存しておくことをおすすめします。

面接の予約について

Campus Franceへ支払った手数料が認証されたら、次は面接の予約を取りましょう。アカウント内に面接の予約を取る旨のメッセージが表示されますので、画面上にある「面接を予約する」をクリックし、予約画面に移動してください。

予約画面には各日の面接可能日が表示されますので、希望の面接日を選びましょう。

※面接受付時間帯:9:10〜11:30(20分毎の枠で予約可能、午前中のみ)

※夏季(7〜8月)や年末(12月)は特に混雑が予想されますので、早めの予約をおすすめします(学生ビザは渡航の3ヶ月前から手続き可能)

※交換留学協定でフランスに留学する場合、面接は免除となりますので、その後の手続きはCampus Franceの指示に従ってください。

Campus Franceで面接を受ける

面接の予約をすると、登録したメールアドレスに予約日時や必要書類等を記した連絡のメールが届きます。指定された予約日に在日フランス大使館内のCampus Franceで面接を受けてください。

<必要なもの>

・オンラインフォームに添付した書類全ての原本

・仮入学許可証もしくは入学証明書(原本と併せて)

・パスポート

・Convocation(予約表)を印刷したもの(アカウント内からダウンロード・印刷可)

※志望動機文はオンラインフォーム内に直接入力するので、印刷した文面を持参する必要は特にありませんが、念のため印刷したものを持参しておくと安心です。

面接は、語学レベルを問わない留学の場合(語学留学、音楽留学)は、主に日本語での面接となり、一定の語学能力が問われる留学(高等教育機関の学士・修士留学など)は、フランス語または英語での面接となります。

<参考:面接で確認される事柄例>

・氏名や生年月日

・入学許可を取ったフランスの教育機関を選択した理由

・留学の目的及び志望動機

・留学の目的等と絡め、現在までの経歴について(最終学歴から期間が空いている場合特に)

・現在までのフランス長期滞在歴

・留学後の計画

・渡仏中の住まいや費用等の生活について

・登録期間に準じて発行されるであろう学生ビザの確認

など

面接というと身構えてしまいますが、落とすことを目的としているものではありません。準備をしっかり行い、面接に備えましょう。フランス留学までにはたくさんの手続きや書類の手配が必要となります。

一つ一つの期限に間に合うよう、早めに準備を行いましょう。