フランス留学の際に知っておきたい物価や生活費について

海外へ留学される際には、やはり渡航される地域の物価や生活にかかってくる費用は気になるところですよね。この記事では、フランスへ留学した際にかかる平均的な生活費などをご紹介しています。

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フランス留学にかかる平均的な費用

<食費>

<交通費>

<その他>

フランス留学にかかる平均的な費用

日本で生活をしていても、東京都心と地方では物価や生活にかかる費用は異なりますよね。フランスも日本と同様で、パリとパリ以外の地方都市では生活費に差があります。そして、地方の中核都市(リヨン、マルセイユ、ニースなど)とその周辺の都市でも、若干差があるのが実情です。下記は、物価(生活費)が高いと言われているパリ以外の地方都市です。

・エクス・アン・プロヴァンス

・ニース

・リヨン

・カンヌ

など

地方都市における生活費の平均は月800ユーロ程度と言われています。生活の仕方にもよっても異なりますが、パリの中心街で暮らす場合には、月1000ユーロ以上は必要になると思った方が良いでしょう。いずれにしても、パリの物価(生活費)は世界的に見ても高いと言われています。

フランス留学にかかる月の平均的な費用例は下記の通りです。

・住居費                                              :383ユーロ

・日常生活費                                       :203ユーロ

・交際費                                              :100ユーロ

・交通費                                              :60ユーロ

・その他の雑費                                   :46ユーロ

・通信費(電話・インターネット)     :29ユーロ

・保険費                                              :26ユーロ

・医療費                                              :17ユーロ

※フランス全体の平均となります(2015年現在)

※CAMPUS FRANCE発行 フランス留学ガイドを参照

1ユーロが130円だとして、日本円に換算すると月10万円程度は必要ということになりますね。毎月このくらいかかることを考えると、やはり生活費はなるべく抑えたいですよね。

では、実際に物価はどのくらいなのでしょうか。いくつかの項目別に、下記の通り物価を挙げていきます。パリとマルセイユの物価を比較してみましょう。

<食費>

・バゲット                           :1,00ユーロ/0,80ユーロ

・クロワッサン                    :1,10ユーロ/0,90ユーロ

・パン・オ・ショコラ         :1,20ユーロ/1ユーロ

・サンドウイッチ                :5ユーロ/3,50〜4ユーロ

・レストランのランチ         :15〜17ユーロ/10〜13ユーロ

・マクドナルドのメニュー :6〜8ユーロ

・カフェのエスプレッソ     :2ユーロ/1,50ユーロ

※スラッシュを挟み、左側がパリ/右側がマルセイユ、スラッシュのないものは同価格とする

※筆者が生活している中での試算による

なお、生鮮食品は、購入する季節や購入する場所(スーパー、市場等)によって価格が異なってきますので、今回は掲載しておりません。また、観光地で外食をする場合は、上記よりも料金が高くなる可能性がありますし、郊外では、安くなる傾向にあります。上記の金額は、フランスでの平均的な金額ですので、一つの目安としてご覧ください。

<交通費>

・地下鉄回数券(1枚)      :1,90ユーロ/1,50ユーロ

・地下鉄回数券(カルネ) :16ユーロ/13,40ユーロ

※RTMホームページ(http://www.rtm.fr/)及びRATPホームページ(https://www.ratp.fr/)を参照

地下鉄と記載していますが、こちらのチケットでバスやトラムウェイ(路面電車)なども乗車することが可能です。カルネとは、10枚綴りのお得な回数券のことを指しています。また、カルネには使用期限がありませんので、購入しておくと、好きなときに使用することができます。

使用期限付きの回数券だと、使いきれるかどうか不安になってしまいますが、使用期限のないカルネであれば気兼ねなく購入できますね。ちなみに公共交通機関の料金は近年、改訂されるごとに少しずつ値上がりしています。

<その他>

・タバコ                               :8ユーロ前後

・映画館                               :8〜10ユーロ(学割もあり)

・美術館                               :5〜10ユーロ(学割もあり)

など

※筆者が生活している中での試算による

こちらの記事で、すべてを挙げることはできませんが、やはり全体的にパリの方が割高になる傾向にありますね。特に、フランスでの外食は非常に高くつきます。

日本ではリーズナブルな飲食店やコンビニがたくさんありますが、フランスでは日本のようにお手ごろなレストランはあまりありません。

外食をしていると出費がかさんでしまいますので、自炊をしたほうが賢明です。フランスでは「マルシェ」と呼ばれる市場が数多くあります。金額も比較的抑えられていますので、こういったところを利用して、なるべく自炊をすると節約に繋がります。

なお、多くの人が集まり、現金でのやり取りがメインとなるマルシェでは、スリが多く発生します。お出かけになる際には、十分注意してください。

一方、チーズやワインなど、現地の特産品は価格が安い上に、種類も豊富に揃えられています。こういった特産品は、日本で購入するよりもフランスで手に入れる方がお買い得ですので、積極的にチャレンジしたいですね。

また、当サイト内フランスでの学生生活の日常とフランスの文化、留学中の旅行についてのページでも触れていますが、フランスでは学生や若者向けに、割引がたくさん用意されています。美術館や映画館、さらには公共交通機関など、その他にもたくさんの割引を受けることができます。公共交通機関では、若年者向け以外にも、年齢制限無く利用できる割引カードなどもあります。こういった情報を上手に活用して、出費を抑えつつ、フランスの文化へ積極的に触れていきたいものですね。