ブラジルの生活情報や医療事情

ブラジルの基礎知識

名称 ブラジル連邦共和国 日本国(ご参考)
面積 851万2,000㎢ 37万8,000㎢
人口 約2億930万人 1億2,659万人
首都 ブラジリア 東京(人口1,383.2万人)
通貨
(2019年7月)
レアル
(1レアル=28.63円)

(1米ドル=約108.56円)
時差 -12時間
言語 ポルトガル語 アルタイ語系の日本語
民族 欧州系(48%)、混血(43%)、その他(アフリカ系、東洋系等) アジア人種の日本民族・朝鮮人・中国人・北海道に少数のアイヌ人
宗教 キリスト教 仏教・神道・キリスト教
気候 北部はアマゾン川流域を中心に熱帯気候がひろがる。赤道付近は年平均気温25~27℃、年降水量2,000㎜以上と高温多湿で、広大なセルバ(原生林が生い茂る低湿地)を形成している。南部のブラジル高原は雨季と乾季がはっきりしており、5~8月の冬季は高温で乾燥が激しい。降雨の少ないバイア州やミナス州の一部は乾燥気候となっている。さらに南部は温帯となり年平均17~19℃、年降水量1,000~1,500㎜程度である。 南部は温帯気候、北部は冷帯気候。モンスーンの影響が強く、6~8月は南東モンスーンにより多量の雨がもたらされる。11~3月は大陸からの北西モンスーンにより、北部は厳しい寒さとなり、日本海に面した地域には多量の雪が降る。
代表的な
都市の気温
サンパウロ:
23.0℃(1月)
15.5℃(7月)
リオデジャネイロ:
26.0℃(1月)
21.0℃(7月)
(平均気温)
東京:
0℃/9℃(1月)
22℃/29℃(7月)
(最低気温/最高気温)
電化製品
電圧:
110/127/220V
プラグタイプ:
A、C
電圧:
100V
プラグタイプ:
A
在留邦人数 52,426名(2017年10月)

出国・入国するときの注意事項

下記は2019年7月現在の情報です。最新情報については、外務省・駐日ブラジル大使館等のウェブサイトを参照してください。

査証(ビザ)

査証申請の詳細な情報は、日本にある各ブラジル総領事館へお問い合わせください。

出入国審査

ブラジルに入国する際、入国審査官がパスポートおよび出入国管理カードに入国印を押しますが、この入国印がないと密入国の嫌疑をかけられ、出国時のトラブルになりますので、必ず確認してください。特に、ブラジルと国境を接するボリビア、パラグアイ、ウルグアイ等の隣国から自動車・バス等を利用してブラジルに入国する際、入国地点に出入国審査所がない場合があります。この場合はただちに最寄りの連邦警察支部に出頭し、入国印を押してもらう必要があります。

外貨申告

入出国時に1万レアル以上の現金、トラベラーズ・チェックまたはその他の外貨を所有している場合は、入出国時にe-DBV(Electronic Declaration of Travelers Goods)で申告が必要です。また、出国時には金融機関で両替を行った領収書等の証明書が必要となります。

通関

ブラジル入国時の税関検査においては、身の回り品および総額米貨で500ドル以内の物品の持ち込みに対しては課税されません。限度額を超える物品に対しては、50%の輸入税が課されます。

動植物および食品の一部については、動植物検疫の観点からブラジルへの持ち込みが禁止されているものがあり、違反した場合には没収されます(日本へ持ち込む際にも同様の措置が採られます)。そのほかにも、ブラジルからの出国時には国外への持ち出しが法律上禁止されている動植物等があり、注意が必要です。

現地に到着したら

在留届

旅券法第16条により、外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、住所または居所を管轄する日本の大使館または総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。住所等が決まりましたら、必要事項を記入の上、速やかに最寄りの在外公館へ提出してください(世帯ごとに届出をすることもできます)。
提出はFAXまたは郵送、インターネットで可能です。提出にあたっては、「在留届」用紙の注意事項をよく読んで提出してください。

  • 住所その他届出事項の変更およびブラジルを去る(一時的な旅行を除く)ときはその旨の届出(変更および帰国届)を行ってください。

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者(海外旅行者・出張者など)についても、現地での滞在予定を登録できるシステムとして、2014年7月より外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています。登録者は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざというときの緊急連絡などの受け取りが可能です。

外国人登録

3か月以上の滞在を予定している場合には、入国後住所が決まり次第、その地区の住民登録局で住民登録を行うとともに、遅滞なく居住地を管轄する外国人局に届け出て、滞在許可を取得する(入国査証を在日ドイツ連邦共和国大使館・総領事館等で取得していた場合には滞在許可へ切り替える)必要があります。

注意が必要な生活環境

各種取締法規

写真撮影

軍事、保安地区は禁止されています。美術館と博物館のほとんどの館内も禁止されています。
また、外国人が奥地のインディオ保護区に立ち入り、インディオの撮影等を行うためには、事前にインディオ保護院(FUNAI)の許可が必要です。

麻薬

麻薬の取り締まりはブラジル連邦警察の権限であり、厳しい取り調べが行われます。刑罰も厳しく、麻薬所持・国外持ち出し等は3~15年の禁錮、または罰金刑となっています。したがって麻薬には絶対に手を出さないでください。

ブラジルと日本の間にも麻薬密輸ルートがあるとみられます。リオデジャネイロでは近年、国際空港で日本人が麻薬所持・密輸の現行犯で逮捕される事件が発生しています。リオデジャネイロは、コカインや大麻等の米国・欧州向け密輸の中継基地となっている模様で、その麻薬の密輸には国際的な犯罪組織が関与しているとみられています。近年、この国際的組織がリオデジャネイロの麻薬組織と結託して、外国人(特に若い女性)を「麻薬の運び屋」に仕立てて、リオデジャネイロ等から麻薬を入れた荷物を国外に運ばせているとみられています。

知り合ったばかりの人や信頼のおけない他人の荷物の託送を安易に引き受けると、知らないうちに「麻薬の運び屋」に仕立てられる可能性があります。なお、外国人旅行者が麻薬所持・密輸により逮捕され、有罪判決を受ける場合、その多くは執行猶予のない禁錮4年(所持のみでも禁錮3年)以上の実刑判決を受け、厳しい環境の刑務所で長期間にわたり服役することになります。

過去の事例

若い日本人女性が、日本で知り合った外国人男性から、旅費・滞在費を出すことと引き替えに、リオデジャネイロの友人から荷物を預かってくることを依頼されてリオデジャネイロを訪問した。指定された男性から帰国の際、荷物(衣類が入っていると言われたリュックサック)を受け取った。ところが、出国の際、空港の荷物検査で、荷物の中から麻薬が発見され逮捕され、リオデジャネイロの刑務所に収監され、2年7か月服役した。

不法就労

就労が許可されていない査証で就労すると、不法就労となり、国外退去の対象となります。

身分証明書の携帯

観光旅行等の短期滞在者に対して身分証明書不携帯による罰金を科す法令(ブラジルの旧外国人法第96条では、「外国人は、官憲あるいはその代行者の要求のある場合は、国家領土内における適法の滞在を証明する書類(オリジナル)を提示しなければならない。」と規定)は廃止されましたが、ブラジル関係当局により身分証明書の提示を求められることがあります。

銃器所持

銃器の所持(携帯)および所有は、法律で厳しく規制されています。銃器の所持(携帯)は、軍隊、警察、公安職員および警備会社警備員等法律で定められた者にしか認められていません。同法律は一般市民が銃器を所持することを防止し、銃器を連邦警察に引き渡すことを勧奨しており、市民が銃器を手放す運動が全国的に広がっています。

銃器を個人で所有する場合は、連邦警察に登録する必要があり、不法所有が発覚した場合は警察に逮捕されます。不法に密輸された銃が犯罪者によって販売されていますが、購入しないでください。

その他

許可なく野生動植物を殺傷・捕獲・採取したり、ブラジル国外に持ち出したりすることはブラジルの法律等で禁止されており、違反者は厳しく処罰されます。これらの行為を安易に行わないようにしてください。マナウスでは天然資源の保護のため特に厳しい管理体制をとっており、不用意に動植物を持ち出そうとして空港等で当局に身柄を拘束されるケースが増加しています。動植物の採取、国外への移送に関しては必ず事前にブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)の許可を得る必要があります。

健康・医療

ブラジル(オークランド) 医療事情
(ジェイアイ傷害火災調べ 2016年8月時点)

項目 内容 日本(ご参考)
救急車の料金
①公営:
無料
②民営:
63,400円~
無料
通常利用しない
初診料 19,000円 2,820円
病院部屋代
(1日当たり)
①相部屋:
②個室:
24,500円
③ICU:
54,100円
30,000円~100,000円
80,000円~100,000円
虫垂炎手術の治療費 475,200円
600,000円
4日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
30,400円 20,000円
ファミリードクター制度 あり
  • 緊急時を除き、(歯科等一部を除き)内科医師の診察を受けた、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
  • 初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率
(1,000人当たり)
12人 2人
平均寿命 75歳 84歳
協力:Global doctors 聖路加国際病院
注意事項
  • 全体
    • 海外では自由診療となるため、治療費は受診する医療機関や治療内容等によって大きく異なります。一覧は目安として下さい。
    • 日本人旅行者が利用することが多い私立の医療機関を中心に調査しているため、その国一般の相場と異なる場合があります。
  • 項目別
    • 1.
      公営の救急車は原則行き先を指定できません。距離加算の記載がない場合は、原則同一市内の料金となります。
    • 2.
      初診時の最短時間(通常10~20分程度)の診察料となります。別途医療通訳費が必要な場合があります。
    • 3.
      部屋の使用料のみとなり、実際に入院する際には、その他に医師の診察料、薬剤費等が必要となります。
    • 4.
      腹膜炎を併発していない手術を想定しており、術式等は医療機関により異なります。
    • 5.
      転倒し、手をついた際に骨折しやすい箇所となります。レントゲン検査、固定処置を行い1回のみの外来診療を想定しています。
      (帰国後に継続治療を行うことを想定していますが、その治療費は含んでおりません)
    • 6.
      当該国の一般的な医療制度を記載しており、医療機関や緊急度合い等により記載と異なる場合があります。
    • 7.
      出典:世界子供白書2015<要約版>-日本ユニセフ協会
    • 8.
      出典:総務省統計局発行、総務省統計研修所編集「世界の統計2016」
  • 日本の医療事情
    • 詳細金額は医療機関の設備や治療内容等により異なりますが、概ねの理解をいただく目的で、一般的な料金を記載しています。
    • 治療費は、海外と比較する目的で健康保険利用の基準である1点10円かつ全額(10割)自己負担として算出しています。健康保険を利用し受診した場合の自己負担額は通常記載よりも低額となります。また、日本で健康保険を利用しない自由診療の場合は、医療機関により点数換算が異なります。

医療事情

ブラジルは赤道直下から南緯33度まで広がり、日本の23倍の広い国土をもつ国です。気候も熱帯雨林気候から亜熱帯気候まで幅広く、1年は概ね乾季と雨季に分かれますがその時期は地方により異なります。

感染症や風土病の流行には地域の違いがあり、医療水準も地域によって大きな格差があります。サンパウロのような南部の大都市では高いレベルの医療が行われていますが、その他の地方の医療水準はかなり劣ります。

公立病院の医療費は外国人も無料ですが、患者が多く、設備や衛生の面で満足な治療を受けるのは困難です。日本人、その他の外国人は待ち時間が短く設備やサービスの整った私立の医療機関を利用するのが一般的です。保険のない外国人は、どこの私立病院や医師にもかかれますが、医療費は高額であり、診察、検査、薬局などすべてが別会計ですので、各受付で現金(最低でも500レアル程度)およびクレジットカードが必要です。特に医師に支払う料金(診察料、手術料、麻酔料など)は原則として現金または小切手による支払いとなります。

私立病院やクリニックの外来は予約が必要であり、薬等は医師の処方箋に基づき街中の薬局で購入します。日本語や英語で相談できる医療機関はほとんどありませんので、ポルトガル語のわかる人を一緒に連れて行くのが得策です(サンパウロおよびリオデジャネイロの私立病院の医師は英語が通じる場合もあります)。

また、万一に備えて、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

注意を要する病気

デング熱

蚊の媒介で発症するウイルス感染症で、ブラジルでも例年大流行します。潜伏期は3~14日で、突然の高熱・頭痛・関節痛が1週間ほど続きます。予防接種や治療薬はありませんので、蚊に刺されないことが大切です。一部で重症化すること(デング出血熱、デングショック症候群)がありますので、血が止まりにくいなどの症状がある時はただちに病院受診が必要です。

チクングニア熱

蚊の媒介で発症するウイルス感染症です。ブラジルでは2014年8月に国内初感染例が確認され、現在では国内に拡大しています。潜伏期は3~7日で、発熱、関節痛等がみられ、時に発疹を伴います。予防接種や治療薬はありませんので、蚊に刺されないことが大切です。

ジカウイルス感染症

ジカウイルス感染症が、ブラジル国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがありますが、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。

呼吸器感染症

北部の熱帯地方では1年中冷房を利用します。また、南部の冬は気温が下がるため空気が乾燥し、乾季には1日の温度差が大きくなります。そのため、どの地域でも上気道炎や肺炎にかかりやすくなります。

感染性胃腸炎

ウイルス、細菌、真菌、原虫などが原因で起こり、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を呈し、食べ物や水から感染します。初期は脱水などに対する対症療法を行いますが、症状が強い時は医療機関を受診してください。

寄生虫症

回虫、糞線虫などの寄生虫疾患が多いです。日頃から生野菜には十分注意をしてください。

有毒性動物

蛇、サソリ、クモ、毛虫などの有毒性動物による咬・刺傷事故も多く、死者も多く出ています。郊外でのリクレーション、野外活動においては、長袖、長ズボンの着用や危険な地域に無防備に近づかないことが必要です。もし事故に遭った場合は素人判断で傷の手当てをしないで、直ちに医療機関で診察を受けてください。

マラリア

ブラジル北部地方においては感染リスクが1年中潜在します。マラリア原虫によって感染した蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染します。発症すると、悪寒、発熱などの症状が現れます。予防は、夜間(夕方暗くなりかけから明け方まで)蚊に刺されないように注意することです。ブラジル保健省によればアマゾニア地域への観光旅行では予防薬は必要ないとされていますが、熱帯地方で蚊に刺された後高熱が出た場合は、必ず速やかに医療機関で検査を受けてください。同国には各地にマラリア専門の公立医療機関があり、マラリアの診断が確定されれば無料で治療薬を出してくれます。

黄熱病

WHOは、これまで黄熱ワクチンの接種推奨地域に含まれていなかったサンパウロ市およびリオデジャネイロ市を含む一部大西洋沿岸地域を新たに接種推奨地域としています。黄熱は黄熱ウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカ)が媒介する、人畜共通感染症です。潜伏期は3~6日で高熱で発症し、20%は重症型で急速に肝不全を伴って死亡します。予防接種で予防可能なので、森林地帯に入る旅行者には予防接種が必須です。2017年7月1日から2018年6月30日のモニタリングでは、ブラジル全土で1,376人が感染し、483人が死亡しました。

急性肝炎

A型肝炎ウイルスが原因で食べ物や水から感染するA型肝炎(潜伏期1~2か月)とB型肝炎ウイルスが原因で血液や体液から感染するB型肝炎(潜伏期1~6か月)があり、発熱、全身倦怠感、食欲不振などの症状と黄疸が表れます。A、B型肝炎ともに予防接種で予防が可能です。

狂犬病

狂犬病ウイルスに感染している動物に咬まれて発症します。ブラジルでの発生数は多くはありませんが、野犬やコウモリを介して感染する例が報告されています。潜伏期は10~30日で高熱、痙攣などに襲われ、発症するとほぼ100%死亡します。野犬やコウモリに咬まれた時は、すぐに傷口を流水と石鹸で洗い、必ず医療機関で診察を受けて暴露後ワクチンを接種してください。

シャーガス病

吸血昆虫のサシガメが媒介する感染症です。潜伏期は1~2週間で発熱や発疹で発症します。発症初期に治療しないと慢性期には心筋炎や巨大結腸などを起こします。サシガメは地方の人家の土壁の裏などに生息し、夜間に出没しますので刺されないように注意してください。最近は、不衛生なアサイー食品からの経口感染が主体となってきています。

リーシュマニア症

サシチョウバエ(蚊に近い昆虫で蛾に似ています)が媒介して感染します。発熱や貧血で発症する内臓リーシュマニア(潜伏期2週間~1年)と、皮膚や粘膜に潰瘍を起こす皮膚・粘膜リーシュマニア(潜伏期1~4週間)があり、特殊な治療が必要です。最近は、飼犬の感染が増加し、サシチョウバエが犬から人へ媒介しています。

マンソン住血吸虫症

淡水の巻き貝を宿主とする寄生虫で、川や湖で水遊びをしたり泳いだりすると皮膚から感染します。ブラジルでの慢性肝疾患の原因の一つになっています。

HIV/AIDS

AIDSウイルスに感染した血液や精液などから感染します。輸血など血液製剤による感染は減少し、異性間性交渉での感染が増えています。不特定多数の性交渉を避け、コンドーム使用などで予防してください。

予防接種

日本や米国、ヨーロッパから直接ブラジルに入国する時は、特に義務づけられている予防接種はありません。黄熱ワクチンは、WHOによってほぼ全土において接種が推奨されています。特に地方に長時間滞在する予定の方は汚染地域に入る10日前に接種する必要があります。9か月以下の小児は接種できません。また妊婦の場合も避けた方が好ましいとされています。ブラジルから入出国をする場合、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。詳細については、以下のホームページで渡航前に必ず最新の状況をご確認ください。成人は黄熱のほか、A・B型肝炎および破傷風の予防接種を済ませておくことをお勧めします。小児の場合、小児定期予防接種を受けていることが重要です。

健康上、心掛けること

  • 都市部の水道水でさえ安全ではありません。きちんと管理された浄水器の水またはミネラルウオーターを飲んでください。種々の経口感染症の予防のためには、火の通ったものを食べてください。また、手洗いとうがいを励行してください。
  • 疲労や睡眠不足が続くと免疫力が低下し病気にかかり易くなりますので、十分休養を取ることが大切です。また、暑さや乾燥のため熱中症や脱水症を起こしやすいですので、こまめに水分や塩分を補給してください。
  • 日中は紫外線が強いので、サングラスや日焼け止めクリームの使用をお勧めします。
  • 昆虫や動物を介して感染する熱帯感染症が多く、蚊が媒介するデング熱や黄熱、サシガメが媒介するシャーガス病、サシチョウバエによるリーシュマニア症、ネズミなどの尿・糞を介して伝染するレプトスピラ症・ハンタウイルス症、ダニによる紅斑熱などあります。昆虫に刺されないように防虫対策(長袖・長ズボン・虫除け剤の使用)をする、野菜・果物をよく洗って食べる、ネズミなどが居そうな場所には近づかないなどの注意が必要です。
  • 有害動物による被害は全国に広がっており、蛇(特にパラー州およびミナスジェラエス州)、蜘蛛(特にパラナ州およびサンタカタリーナ州)、サソリ(ミナスジェラエス州およびバイア州)などによる刺咬傷にご注意ください。また、サンパウロ・パラナ・サンタカタリナ・リオグランデドスールの各州の海岸では、夏にクラゲやカツオノエボシなどに刺される事例が頻発しています。
  • タパジョス川(アマゾン川支流)のイタイツーバより上流には、金採掘時に精錬用に使われた水銀に汚染された地域があります。2000年頃、水銀中毒患者の発生がありました。
  • ピーマン・いちご・キュウリ・にんじんなどから基準値以上の農薬が検出されることがあります。また、未認可の農薬が使用されていることもあります。
海外⽣活不適応について

気候、⽣活習慣、⾷事、治安状況、⼈種、宗教、⾔葉の違いは、適応に相当な努⼒を要します。うまくいかないと不適応症候群となり、精神⾯のみならず胃腸系や循環器系に変調をきたします。きまじめなタイプや完全主義者に陥りやすい傾向があります。適応には時間がかかること、誰でも⼀度は通る道であることを認識してあせらないことが肝⼼です。疲れたときは無理せず、⼗分な休養、時には⻑期休暇が必要です。
特に家族で赴任されている⽅はご家族のメンタルヘルスにも気を配ってあげて、できるだけ不満や愚痴を聞いてあげるようにしてください。

交通事情

一般的な交通事情

ブラジルでは車両は右側通行です。信号が少ない代わりにUターンによる左折(日本の右折)やロータリーが多く、側道からの合流地点に十分な加速帯がない場合が多いため注意が必要です。運転マナーは劣悪です。他のドライバーがルールを守った運転をすることは期待できません。常に周囲の車の動静を注視し、安全確認を行ってください。

救急体制が日本と比べて不十分で、交通事故で負傷した場合、迅速に医療機関へ運ばれる保証はありません。万一の場合に被害を軽減するためにも、シートベルトは必ず着用し、幼児、子供にはチャイルドシートを使用してください。

GPSナビゲーションの入力ミスにより、誤ってファベーラ(スラム街)に迷い込んで犯罪組織による銃撃を受けた事例があります。特にGPSは最短距離のルートを表示する場合が多く、安全面は考慮されません。自動車を運転する際には事前に経路をよく確認してください。誤ってファベーラに迷い込んでしまった場合は、慌ててその場を離れようとすると不審に思われて襲撃される恐れがありますので、落ち着いて行動し、近づいてきた人物に対しては道を誤った旨を説明するなど、指示に従ってファベーラから出るようにしてください。

道路は基本的に自動車優先です。横断歩道を徒歩で横断する際は、青信号でも必ず安全確認をしてください。

運転免許証について

日本の国際運転免許証は、日本とブラジルとで国際運転免許証の発給の根拠となっている条約が異なるため、ブラジルでは使用できません。

車を運転する場合の注意事項

交通マナーは全般に極めて悪く、人身事故が頻発しています。道路事情も悪く、思わぬ事故を招く可能性もあるので、以下の点に注意してください。

  • 急な割り込み、進路変更、無理な追い越し、幅寄せ等が恒常的に行われているため、特に交差点付近では周囲の交通に十分に注意する。
  • オートバイが自動車の車間を縫うように走行するので、特に車線変更する際には周囲に注意する。
  • トラック、バスなどの大型車両は、特に運転が乱暴なので、併走している時や追い越しをする時には十分に注意する。
  • 夜間、早朝は信号を無視する車両が多いため、青信号であっても減速して安全を確認して通過する。
  • 赤信号は早めに徐行に入り、信号停止時間を極力短くする(動いているうちは襲いにくい)。また赤信号で不審者、不審車両が存在し危険を感じたら、交通事故に十分注意しつつ通過することも考慮する。
  • 信号停車の際は、物売りから買わない、安易に窓を開けないよう習慣づける。前方に不審者の存在を感じたら、早めに迂回する。迂回が不可能な場合は、車間距離を大きく取り(10メートル程度)警戒を周囲にアピールする。または、左横の車に幅寄せし不審者を自分の側に入らせないようにする(1人で運転している際に有効)。
  • 駐車場は、建物および照明に近い場所を選定する。駐車したらエンジン停止前に周囲を確認する。CD、サングラス等は駐車前に収納し車外から見えるところに荷物を残さない。
  • 駐車場から出る際は、オーディオ等の操作を避け、極力早く車を発進させる(乗車直後を狙っている)。
  • 車が故障したら、信頼できる人を呼ぶこと。手助けしてくれる人が犯罪者に変わることも多い。
  • 不測事態(駐車中の車の汚れ、タイヤのパンク、道路上の障害物等)が発生した場合は、被害者の注意をそらせるための強盗犯の罠の可能性あるので、不用意に止まらず周囲を十分警戒する。
  • ヒッチハイカーは、男女を問わず絶対に乗せない。

安全に暮らすために

治安情勢(外務省海外安全ホームページより)

下記は2019年7月現在の状況です。外務省海外安全ホームページ等を活用し、常に最新の状況を確認するようにしましょう。また、滞在中は常に治安情勢の変化に気を配り、新聞、テレビ、現地人等の情報にも注意してください。

最新情報

外務省より下記危険情報が発出されています。

危険情報
本情報は2019年7⽉31⽇現在有効です。
ブラジルの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)
2019年2⽉12⽇
危険レベル
  • ブラジリア連邦区、サンパウロ州⼤サンパウロ圏およびカンピーナス市、リオデジャネイロ州⼤リオ圏、アマゾナス州⼤マナウス圏、パラー州⼤ベレン圏、ペルナンブコ州⼤レシフェ圏、バイア州⼤サルバドール圏、エスピリトサント州⼤ビトリア圏、パラナ州⼤クリチバ圏、リオグランデドスール州ポルトアレグレ市
    レベル1:⼗分注意してください。(継続)不急の渡航は⽌めてください。(継続)
ポイント
  • ⼤都市に限らず殺⼈、強盗等の凶悪犯罪が発⽣しているので、渡航時には⼗分注意してください。
1. 概況

ブラジルにおいては、所得格差による貧困、⿇薬の売買等に起因する殺⼈、強盗等の凶悪犯罪が発⽣しています。世界的に⾒てもブラジルの犯罪発⽣率は⾮常に⾼く、⽇本⼈も被害に遭っています。また、多くの犯罪には、拳銃等の銃器が使⽤されており、抵抗すれば殺害される可能性も⾮常に⾼くなるので、注意する必要があります。凶悪犯罪は、⼤都市だけでなく、地⽅都市や⽇系団体等所在地および⽇本⼈居住区においても発⽣しています。

⿇薬の売買に絡んだ組織的な犯罪も発⽣しており、特にリオデジャネイロ圏およびサンパウロ圏などのファベーラ(スラム街)を活動拠点とする犯罪組織間の抗争事件またはこれら組織と治安当局との間の銃撃戦が後を絶たない状況です。ファベーラ周辺では、流れ弾等により、⼀般市⺠の犠牲者も出ています。

窃盗事件も頻発しており、空港やホテルのロビー等での観光客を狙ったスリや置き引き、歩⾏者に対するひったくり、銀⾏等のATMや店舗でのカード利⽤時におけるスキミング被害が後を絶たず、⽇本⼈も被害に遭っています。常に周囲を警戒し、荷物から⽬を離すことなく、カードの利⽤時にはATMのカード挿⼊⼝に異常がないか確認するとともに、店員が不審な⾏動をとらないよう注意する必要があります。

これまでに、ブラジルにおいてテロによる⽇本⼈の被害は確認されていませんが、過去にはISILに忠誠を誓い、テロ準備活動をしたとして複数のブラジル⼈が逮捕されるなど、⼀般市⺠を狙ったテロの危険性がないとはいえません。

近年、シリア、チュニジア、バングラデシュにおいて⽇本⼈が殺害されるテロ事件が発⽣しています。また、テロは、⽇本⼈が数多く渡航する欧⽶やアジアをはじめとする世界中で発⽣しており、特に、近年では単独犯によるテロや、⼀般市⺠が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発⽣を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。

このような状況を⼗分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道などにより最新の治安情報の⼊⼿に努め、状況に応じて適切で⼗分な安全対策を講じるよう⼼がけてください。

2. 地域別情勢
ブラジリア連邦区、サンパウロ州⼤サンパウロ圏およびカンピーナス市、リオデジャネイロ州⼤リオ圏、アマゾナス州⼤マナウス圏、パラー州⼤ベレン圏、ペルナンブコ州⼤レシフェ圏、バイア州⼤サルバドール圏、エスピリトサント州⼤ビトリア圏、パラナ州⼤クリチバ圏、リオグランデドスール州ポルトアレグレ市
レベル1:⼗分注意してください。(継続)

以下の地域に渡航・滞在を予定している⽅、または既に滞在中の⽅は、安全対策を強化し、必ず報道やインターネット等から最新の現地治安情報を⼊⼿し、⾃らの安全確保に努めるとともに、以下の情勢に留意し、犯罪等に巻き込まれることのないよう⼗分注意してください。

  • ブラジリア連邦区(在ブラジル⽇本国⼤使館管轄)

    ブラジリア連邦区では、殺⼈事件を含む凶悪犯罪の発⽣件数は減少傾向にあるものの、依然として特に歩⾏者や⾃動⾞を狙った強盗事件が多発しています(ブラジル連邦区の公安局の統計では、2018年上半期におけるブラジリア連邦区での殺⼈事件は244件、強盗等は2万6,404件)。発⽣率ではブラジルの他の治安の悪い地域と同等となっています。

    プラノピロットと呼ばれる地域においては、その中⼼部であるバスターミナル周辺、ショッピングセンターの駐⾞場およびホテル地区において、殺⼈の他、短時間誘拐や強盗などの凶悪犯罪や⾞上狙い等が多発しているため、徒歩での移動、夜間の外出や⼈けのない場所等への⽴ち⼊りは控えるとともに、⾞両を駐⾞する際は可能な限り警備員のいる有料駐⾞場を利⽤してください。また、バスターミナル周辺では⿇薬の売買等も⾏われており、⿇薬売買に絡むトラブルから銃器を使⽤した殺⼈等の凶悪犯罪に発展することもあるため、トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。

    周辺都市には、ファベーラ(スラム街)と呼ばれる地域も存在し、プラノピロット内と⽐べて貧困や⿇薬等を起因とした凶悪犯罪の発⽣率が⾼いため、移動の際にはこうした地域を避けるために事前に情報を収集する等の⼗分な安全対策が必要です。

  • サンパウロ州⼤サンパウロ圏およびカンピーナス市(在サンパウロ⽇本国総領事館管轄)

    サンパウロ州保安局が公表した2017年の犯罪統計では、殺⼈事件は減少傾向にあるものの、凶悪犯罪を含めた全体的な犯罪発⽣件数は、昨年と同様に⾼⽔準を維持しています。2018年上半期の犯罪統計でも殺⼈事件は減少傾向にありますが、強盗および窃盗事件については、ほぼ横ばいもしくは増加傾向にあり、⽇本⼈が強盗および窃盗の被害に遭う事例も発⽣しています。

    信号待ちの歩⾏者や渋滞等で停⾞中の⾞両を狙った拳銃使⽤の強盗事件が、パウリスタ⼤通り、パライゾ地区、東洋⼈街として知られるリベルダージ等の⽇本⼈の⽣活圏でも発⽣しており、⽇本⼈も被害に遭っています。特に、2017年には、サンパウロ市リベルダージ地区で両替を⾏った⽇本⼈が強盗被害に遭う事案が⽴て続けに発⽣し、抵抗をした被害者が発砲されたケースもあります。犯⼈は、現⾦だけでなく、スマートフォン、貴⾦属類(ネックレス、腕時計)など⾦⽬の物を標的としていますので、路上でスマートフォンを操作しない、装飾品を⾝につけて外出しないなどの防犯対策が必要となります。万⼀、強盗に遭ったら⾝の安全を最優先に考え相⼿の要求に素直に応じるようにしてください。

    スリ、ひったくりも多発しており、⽇本⼈も被害に遭っています。2018年は、⾞両を意図的にパンクさせ、路肩にてタイヤ交換を⾏っている際に⼿伝う素振りを⾒せて、荷物を盗む窃盗事案が多発しました。その他、ケチャップ窃盗(ケチャップ等でわざと⾐服に汚れをつけ「汚れている」等親切をよそおい声をかけて気をそらした際、カバンをひったくる等の⼿⼝)、飲⾷店内での置き引きも確認されています。

    銃器を使⽤した住居侵⼊強盗事件が散発し、⽇本⼈が居住するアパートでも被害が発⽣しています。また、繁華街においては夜間に営業中のレストランの飲⾷客を狙った集団強盗事件も発⽣しております。その他、ショッピングセンター内の⾼級装飾品店等に対する武装グループによる強奪も発⽣しています。

    これらの犯罪は時間帯や場所を問わず発⽣しており、そのほとんどが拳銃等の銃器を使⽤した凶悪犯罪です。被害者の抵抗を受けた犯⼈が発砲したり、警察官との銃撃戦となるケースもあることから、周囲の状況に気を配るなどして巻き込まれることがないよう注意をお願いします。

  • リオデジャネイロ州⼤リオ圏(在リオデジャネイロ⽇本国総領事館管轄)

    リオデジャネイロ州では、拳銃や⼩銃、⼿りゅう弾等を使⽤した殺⼈、強盗等の凶悪犯罪が多発しています。また、リオデジャネイロ市を中⼼とした⼤リオ圏に点在する約1,000か所におよぶファベーラを中⼼に、敵対する⿇薬密売組織間や⺠兵組織との間における抗争が激化するとともに、治安当局と⿇薬密売組織や⺠兵組織間における銃撃戦が頻発しており、流れ弾による⼀般市⺠の被害が後を絶たない状況です。2018年12⽉には、シャペウ・マンゲイラ(ファベーラ)において外国⼈観光客が流れ弾を受けて負傷する被害がありました。

    リオデジャネイロ州公安局発表の犯罪統計値から算出した、リオ市内における2017年の⼈⼝10万当たりの殺⼈事件は22.8件、同強盗事件は1,894.4件となり、2016年夏季オリンピック以後悪化しています。

    旧市街地であるセントロ地区において、夜間、早朝、週末を中⼼に路上強盗事件が発⽣しています。特にセントロ地区内有数の観光地であるカテドラル(⼤聖堂)、ラパ⽔道橋、セラロン階段周辺においては、⽇中であっても少年グループに囲まれて所持品を強奪される被害が多発しており、特に⼈けの少ない時間帯や⼈通りのない脇道の通⾏や観光には注意が必要です。

    コルコバードの丘(キリスト像)とポン・ジ・アスーカルは、リオデジャネイロで最も有名な観光名所で、多くの警察官が配置されておりますが、スリ、ひったくり、置き引きなどの事件が発⽣しています。2018年12⽉には、⽇本⼈観光客が乗った同地観光専⽤⾞両(バン)がパイネイラス通りを移動中、拳銃を所持した賊1名から襲撃を受け、現⾦やスマートフォン等を強奪される被害が発⽣しました。2019年1⽉には、ラージェ公園からコルコバードの丘への徒歩による登⼭中の約40名(うち、⽇本⼈を含む外国⼈観光客が半数)が、拳銃・ナイフを所持した賊3名に襲撃され、カメラやスマートフォン等を奪われました。コルコバードの丘へ⾄る登⼭道における拳銃使⽤の強盗事件を想定して、登⼭電⾞の利⽤も選択肢として考えましょう。徒歩による登⼭は避けてください。

    スマートフォン、カメラ等を狙った犯罪やカードスキミング被害が⾼い頻度で発⽣しています。2018年12⽉コパカバーナ海岸において、⽇本⼈旅⾏者が物売りに話しかけられ、脇に置いたパスポート、スマートフォン等の⼊った鞄を窃取される被害に遭っています。持ち物には常に気を配りましょう。

    そのほか、特に週末を中⼼に、コパカバーナやイパネマ海岸をはじめとした市内各ビーチおよびその周辺において「アハスタオン(地引き網)」と呼ばれる集団強盗・窃盗事件が発⽣しており、海⽔浴時には、「貴重品をなるべく持ち歩かない」、「持ち物から⽬を離さない」等の対策が必要です。

    強盗犯⼈に抵抗または逃⾛しようとした際に攻撃を受ける危険性が極めて⾼いので、万⼀、強盗に遭った場合には、決して抵抗することなく、相⼿の要求に素直に応じるようにしてください。

  • アマゾナス州⼤マナウス圏(在マナウス⽇本国総領事館管轄)

    アマゾナス州公安局が公表した2017年マナウス市犯罪件数総数は11万524件で、前年と⽐べ12.60%(+1万2,369件)増加しており、依然として犯罪発⽣率は⾼い数値です。犯罪件数総数の内の約7割は殺⼈、強盗、窃盗事件で占められ、強盗事件だけでも、マナウス市で年間4万件を超えています。2018年初頭にメキシコのNGOによって発表された「世界で最も危険な都市ランキング50」においても34位にランクインしており、治安の劣悪さが窺えます。

    ⼤マナウス圏(マナウス市および周辺諸都市からなる⼤都市圏)においては、マナウス市内を中⼼に拳銃等の銃器を使⽤した殺⼈、強盗が発⽣しています。近年は市内⼤通りや週末などに多くの市⺠が集う歩⾏者天国においてアハスタオンと呼ばれる集団強盗・窃盗事件やバス⾞内での突発的な強盗が頻発しています。また、これまで⽐較的治安が良いとされていた市内中南部においても、2016年7⽉には在留邦⼈が経営するパン屋に3⼈組の強盗が押し⼊り、警備員と銃撃戦にまで発展しています。このような銃撃戦は場所、時間を問わず発⽣するため、⼗分な注意が必要です。

    マナウス市はコロンビア等から流⼊する⿇薬ルートの中継地点と⾔われており、現在、発⽣している凶悪犯罪の多くは⿇薬取引に関連したものです。特に市内北部や東部は⿇薬組織員の潜伏エリアとされていますので、同地域周辺には近づかないで下さい。また、⿇薬使⽤者が⿇薬購⼊のための⾦欲しさに強盗を犯すケースも増加していますので、外出の際は不審者が周囲にいないか等、常に警戒を怠らずに⾏動してください。

    上記地区以外でも、マナウス港を含むセントロ地区では強盗、スリ、ひったくりなどの犯罪が発⽣しており、警察官との銃撃戦に発展したケースや、⽇本⼈も被害に遭っていますので、路上や施設内外における携帯電話を含む貴重品の管理にも⼗分注意してください。

  • パラー州⼤ベレン圏(在ブラジル⽇本国⼤使館および在ベレン領事事務所管轄)

    パラー州では銃⽕器を使⽤した凶悪犯罪が発⽣しており、公安局の犯罪統計によれば、強盗、窃盗、強盗殺⼈、殺⼈が特に増加傾向にあります。2017年の世界危険都市ランキングでベレン市が10位、各州都における殺⼈事件発⽣率(⼈⼝10万⼈当たり)は、ベレン市が第3位になる等、治安改善の兆しは⾒られず、これまで⽐較的安全な場所とされていた市内の⼤型ショッピングセンター内においてもこうした犯罪が発⽣しています。

    ⼤ベレン圏内(ベレン市および周辺⼤都市)で路上強盗、⾞両減速時や停⾞時を狙った強盗、短時間誘拐、バス⾞内での強盗、⼈質⽴てこもり、キャッシュカード等のスキミング、銀⾏で現⾦を引き出した者を狙った強盗(SAIDINHA)が発⽣しており、⽇本⼈も被害に遭っています。これらの犯罪は、場所や時間を問わず発⽣していますが、特に⼈通りが少なくなる時間帯(夜間、⽇曜正午以降等)は犯罪に遭遇する確率が⾼くなるため、⼗分注意が必要です。常に周囲に気を配る、華美な服装を避ける、貴⾦属、腕時計など⽬⽴つ物はなるべく⾝につけない、危険な場所には近付かない等、常⽇頃からの防犯対策を⼼掛けてください。

    幹線道路沿いにおいて、⾃家⽤⾞にて移動中の⽇本⼈が銃撃事件に巻き込まれ、死亡する事件が発⽣しました。銃撃事件が発⽣した際はすぐにその場を去る、近づかない等、⼗分注意してください。観光施設(ヴェール・オ・ペーゾ市場、ナザレ⼤聖堂、エミリオ・ゲルジ博物館、カステロ要塞、共和国広場(平和劇場周辺)、宝⽯美術館、マンガル・ダス・ガルサス公園等)付近でも旅⾏者を狙ったスリやひったくり、強盗事件の他、⾞輌強盗事件等が頻繁に発⽣していますので、施設の内外において周囲への警戒を怠らないなど、防犯対策を⼼がけてください。その他、強盗に抵抗した⽇本⼈が射殺される事件が発⽣していますので、万⼀、強盗に遭った場合には、決して抵抗せず、相⼿の要求に素直に応じるようにしてください。

    マラニョン州サンルイス⼤都市圏ではバス強盗、バスの焼き討ち事件が発⽣しており、犠牲者も出ています。バスや流しのタクシーの利⽤は極⼒避け、ホテルなどの登録タクシーを利⽤してください。

    マラニョン州バヘリーニャス市レンソイス地⽅で観光船等の⽔難事故が発⽣しています。川下りクルーズ等の観光船に乗る際は、必ず救命胴⾐を着⽤してください。

  • ペルナンブコ州⼤レシフェ圏(在レシフェ⽇本国総領事館管轄)

    ペルナンブコ州⼤レシフェ圏においては、2017年の統計によると殺⼈事件が2,364件(前年⽐+477件)発⽣しています。⼈通りの多い地域や市内を運⾏するバスの⾞内でも、拳銃等の銃器を使⽤した強盗事件が昼夜問わず発⽣しており、観光客が多いボアビアージェン海岸通りやマルコゼロ広場周辺においても強盗やひったくりなどの事件が発⽣しています。また、強盗と警察との銃撃戦で⼀般市⺠が巻き込まれるケースも頻繁にあります。強盗に遭遇し、強引に逃⾛を図ったため犯⼈に発砲される事例もありますので、万⼀、強盗事件に遭遇した際は犯⼈を刺激するような⾏動は避け絶対に抵抗しないよう⼼掛けてください。

    レシフェ市内にはスラム街が点在しており、スラム街周辺では⿇薬の密売等が頻発していますので⼤変危険です。⼀部のスラム街は多くの買い物客で賑わう⼤型ショッピングセンターの周辺に存在しており、特にリオマール・ショッピングセンターやレシフェ・ショッピングセンターの周囲では強盗事件が発⽣しています。

    移動にはバスやメトロ(郊外電⾞)等の公共交通機関ではなく、極⼒タクシーを利⽤してください。

    内陸部の都市カルアルとレシフェを結ぶ国道232号線では、毎年6⽉のサン・ジョアン祭の期間を中⼼に観光客を狙った路上強盗が発⽣していますので、早朝や深夜の移動は避けると共に、⾛⾏中も常に周囲の状況を確認し⼗分注意してください。

  • バイア州⼤サルバドール圏(在レシフェ⽇本国総領事館管轄)

    バイア州⼤サルバドール圏においては、2017年の統計によれば殺⼈事件が2,193件(前年⽐+35件)、バス強盗が2,888件(前年⽐-124件)発⽣しています。

    ホテルに⽐べると⽐較的⼩規模でセキュリティも脆弱なポウザーダ(⺠宿)を狙った強盗事件が発⽣していますので、宿泊は適切なセキュリティを備えた施設の利⽤をお勧めします。

    拳銃等の銃器を使⽤した強盗や窃盗事件が発⽣しており、⽇本⼈旅⾏者が⾦品やパスポート等を盗まれる被害も起きています。特に、⻑距離バス⾞内での窃盗事件および市内観光中の路上強盗に多くの⽇本⼈旅⾏者が巻き込まれており、市内を⾛る路線バスにおける強盗も多いことから、空港やバスターミナルからホテルまでの移動もタクシーを利⽤してください。早朝や深夜に到着される⽅はタクシー降⾞の際にも周囲の状況を確認し⼗分注意してください。

    銀⾏のATMを破壊して現⾦を持ち去る事件が頻発していますので、銀⾏を利⽤される際には、周囲の状況をよく確認し⼗分注意してください。

  • エスピリトサント州⼤ビトリア圏(在リオデジャネイロ⽇本国総領事館管轄)

    エスピリトサント州のビトリア市を含む⼤ビトリア圏においては、拳銃等の銃器を使⽤した殺⼈等凶悪事件が対⼈⼝⽐で⾼いレベルで発⽣しています。また、夏季には観光客をターゲットとした路上強盗や窃盗事件が発⽣していますので、⼗分注意が必要です。

  • パラナ州⼤クリチバ圏(在クリチバ⽇本国総領事館管轄)

    クリチバ市を含む⼤クリチバ圏においては、銀⾏、住居、店舗およびレストラン等を狙った武装強盗の他、⾞両強盗、⻑距離および路線バスを武装集団が強盗⽬的で襲撃する事件が昼夜問わず発⽣しています。

    パラナ州はパラグアイ国境からブラジルに流⼊する⼤量の⿇薬(⼤⿇、クラック、オキシィ等)および⽕器類をはじめ、⼀般商品の密輸⼊ルートとなっており、⿇薬等密輸組織絡みの殺⼈事件も頻発しています。クリチバ市内においては、銀⾏で現⾦を引き出した者を狙った強盗が頻発しているため、必要以上の現⾦を引き出さないなどの注意が必要です。州⽂⺠警察も、銀⾏、住宅、ホテルの出⼊りの際には特に周囲に⼗分な注意を払い、多額の現⾦および複数のクレジットカードを所持しないよう助⾔しています。

    ⾞上狙いも発⽣しており、警戒が必要です。⾞両での移動は、乗り降りする際が狙われ易いため、⼗分な安全確認を⼼がけてください。

    市内を⾛⾏する路線バス内ではスリ被害が多発しております。特に、市内でサッカーの試合がある時は、サポーターが⼤挙してバスに乗⾞するため特に注意が必要です。サポーターが暴徒化し、殺⼈事件にまで発展する例もあるため、極⼒バスの利⽤は避ける事をお勧めしますが、やむを得ずバスを利⽤する際は⼗分注意してください。

  • リオグランデドスール州ポルトアレグレ市(在クリチバ⽇本国総領事館および在ポルトアレグレ領事事務所管轄)

    ブラジル最南端のリオグランデドスール州はかつては⽐較的治安が良いとされていましたが、近年殺⼈事件が多発し治安が急速に悪化しています。当局のデータによると、2006年州内で発⽣した殺⼈事件(強盗致死含む)による殺害者数は1,561⼈であったのが、2015年には2,574⼈に急増。2017年では2,790⼈が殺害され、2018年上半期では1,164⼈が殺害されています。またポルトアレグレ市内においても、拳銃等の銃器を利⽤した強盗事件が発⽣し、2017年3⽉には在留邦⼈が被害者となる強盗致死事件も起きています。夜間の外出時は⼗分注意するとともに、昼間であっても⼈⽬の少ない場所を避け、⼤通りを通⾏するよう⼼がけてください。

3. 滞在にあたっての注意

滞在中は以下の事項に⼗分留意して⾏動し、危険を避けるようにしてください。また、各種報道のほか、⽇本国外務省、ブラジル国内の各在外公館(在ブラジル⽇本国⼤使館および各⽇本国総領事館等)、現地関係機関等から最新の情報を⼊⼿するようお勧めします。

万⼀強盗事件に遭遇した場合は決して抵抗せず、⽣命の安全を第⼀に考え、冷静に⾏動することが肝要です。犯⼈が拳銃等の銃器を所持していることを常に念頭に置いて、抵抗することなく、落ち着くように⼼掛け、決して急な動きをしないことが⼤切です。また、犯⼈の顔を⾒る等、不要に犯⼈を刺激しないようにすることも重要です。

横⾏している⿇薬犯罪に巻き込まれる危険もあります。滞在および出⼊国の際は、⾒知らぬ者から安易に荷物やカバン等を預かったり、持ち運びを引き受けたりしないよう注意してください。また、ほとんどのスラム街は⿇薬密売の拠点となっており、同所およびその周辺では⿇薬密売組織間の抗争に伴う銃撃戦が頻発していますので、決して近付いたり、⽴ち⼊ったりしないでください。⼀部旅⾏会社等により同地域への観光ツアーが企画されているようですが、参加は控えてください。

夜間の不要不急の(特に単独での)外出は避けてください。また、夜間に⾃動⾞を運転する場合、単独での運転は極⼒避けてください。

近年、振り込め詐欺に遭ったとの報告が増えています。犯⼈は、⽇本⼈および⽇系⼈をターゲットとして、巧みに個⼈情報を聞き出して犯⾏に及ぶため、⾒知らぬ者から電話等で連絡があった場合は、⼗分注意が必要です。また、収容所等からコレクトコールで試みられる振り込め詐欺や偽装誘拐事件も発⽣していることから、⼼当たりのないコレクトコールには応じないことをお勧めします。

南⽶を1⼈で旅⾏する観光客の被害が増加していますので、旅⾏会社が主催するツアー等への参加をお勧めします。単独旅⾏をする場合は、ある程度現地の⾔葉を覚え、現地事情等を⼗分調べた上で出発するようにしてください。

空港からホテル等への移動中の旅⾏者を狙った拳銃使⽤の強盗事件が多発しています。旅⾏者が乗っている⾞両に乗り込み、⾞両ごと被害者を拉致して⾦銭を強奪した後にスラム街近くで解放するという事例もあります。⾞両で移動する際は、不審者の有無を確認する等、周囲に⼗分注意してください。

銀⾏から出た直後を狙った拳銃使⽤の強盗事件が発⽣しています。銀⾏で⼀度に多額の現⾦を引き出すことは避けてください。また、銀⾏から出る際には、周囲に⼗分注意し、不審な⼈物が周囲にいるようであれば、銀⾏の警備員に声をかけて安全確認を依頼するなどして様⼦を⾒てください。

外出の際は、常に周囲に気を配る、閑散とした場所には近づかない、路上で財布、カメラ、スマートフォンを⾒せない等の防犯対策を⼼掛けてください。
外出および帰宅の際には、⾃宅の周辺に不審者がいないか確認した上で出⼊りしてください。また、ホテルに宿泊する場合には、室内の安全(不審者が潜んでいないか)を⼗分確認してください。

誘拐事件から⾃分⾃⾝と家族の安全を守る⼼構えとして、「⽬⽴たない」、「⽤⼼を怠らない」、「⾏動を予知されない」の三原則を念頭に、⽇常における予防を忘れないでください。具体的には、「⽬⽴つ服装は避ける」、「通勤時間や経路を常に変更する」、「外出や帰宅時には、不審者や不審⾞両等が⾒当たらないかチェックする」等の注意が必要です。特に、郊外のゴルフ場等への⾏き帰りの際など、交通量や⼈通りの少ない道路を⾛⾏する場合には最⼤限の注意を払うようにしてください。

短時間誘拐については、主として夜間に乗⽤⾞が信号待ちで停⾞したところや、⼈通りが少なく照明のない駐⾞場で、拳銃等の銃器で脅迫されるケースが多いとされていますので、⾞両で移動する際には、常に窓を閉めてドアをロックし、駐⾞する際は照明付近で、かつ⼈通りのある場所をお勧めします。なお、危険を避けるために、深夜は⾚信号であっても⽌まらず徐⾏して通過することが必要な場合があります。また、キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外持ち歩かないこと、万⼀拘束されたら犯⼈の指⽰に従い、抵抗しないことが重要です。誘拐対策の詳細はホームページを参照してください。

海外渡航の際には万⼀に備え、家族や友⼈、職場等に⽇程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

3か⽉以上滞在される⽅は、在ブラジル⽇本国⼤使館または各⽇本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。

3か⽉未満の旅⾏や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ブラジル⽇本国⼤使館または各⽇本国総領事館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅⾏登録「たびレジ」に登録してください。

4. 隣国
ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンについてもそれぞれ「危険情報」が発出されていますので留意してください。
  • 詳細は、外務省海外安全ホームページをご覧ください。

テロについて

概況

ブラジルにおいては、1964年~1985年の軍事政権時代において、テロを敢行する可能性を持った不穏分子は徹底的に鎮圧または極度に弱体化されたと言われ、過去約30年にわたりテロ事件は発生していません。しかし、リオデジャネイロでオリンピック、パラリンピックが開催された2016年には、ISILに忠誠を宣言したブラジル人グループがSNSを利用してテロ準備活動を行ったとして逮捕され、その後有罪判決を受けている他、ブラジル国内でジハーディスタを勧誘し彼らをシリアでテロ組織に合流させようとしていたとされる者らが連邦警察に摘発されるなど、インターネット等を通じて過激思想にシンパを抱く者も散見されることから、今後も「ローンウルフ」や「ホームグロウン・テロリスト」等による不特定多数を狙ったテロが発生する可能性は排除できません。

各組織の活動状況または各地域の治安情勢

ブラジルは、これまで国際テロ組織による直接的な犯行の標的とされたことはありません。しかし、近隣諸国においては、1996年のペルーでの日本大使公邸占拠事件や1994年のアルゼンチン(ブエノスアイレス)での自動車爆弾によるイスラエル移民救済会館(AMIA)爆破事件等のテロ事件が発生しています。ブラジルもこれらの国と国境を接していることから、コロンビア革命軍(FARC)の残党、イスラム過激派等による越境テロやゲリラ活動の可能性については、常に注意が必要です。

また、ブラジル、アルゼンチンおよびパラグアイが国境を接するいわゆる「三国国境地帯」では、イスラム教シーア派武装組織であるヒズボラとブラジルの犯罪組織(首都第一コマンド(PCC))との提携関係が報じられている他、コロンビア、ペルー等と接する北部国境周辺地域では、麻薬密売等の犯罪組織が活発に活動していることから、引き続き注意が必要です。

日本人・日本権益に対する脅威

これまでに、ブラジルにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュ、スリランカにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。

このようにテロはどこでも起こり得ることおよび日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

誘拐について

ブラジルでは、テロリストによる誘拐事件は発生していませんが、金銭等強奪目的の一般犯罪が多発しており、電撃誘拐とも呼ばれる「短時間誘拐事件」も多発しています。これは、複数または単独犯により被害者を一時的に拘束しATM(現金自動預払機)等で現金を引き出させた上で解放するというものです。2010年11月には、マナウスにおいて、車で帰宅途中の日本人が強盗に遭い、そのまま短時間誘拐に発展した事件も発生しています。

日本人企業駐在員が多いサンパウロ州においては、2015年以降、日本人が被害者となった短時間誘拐は確認されていませんが、2014年には6件発生しており、過去には毎年1~2件程度、日本人被害の短時間誘拐が発生しています。発生場所は広範囲で、サンパウロ市内だけでなく、カンピーナス市やモジ・ダス・クルーゼス市等の郊外の都市でも発生しています。手口としては、車両の乗降時に被害に遭うケースのほか、駅等に家族・友人を迎えに行き、路上待機している際に被害に遭うケースや、走行中の車両を強引に停めるという手口も発生しています。身代金目的の誘拐事件も、企業主等を狙ったものがサンパウロ等で発生しています。

なお、中南米地域においては、SNSのアカウントを乗っ取る等して誘拐を装い、短時間のうちに現実的に支払い可能な金額(身代金)を振り込ませる偽装誘拐事件も発生していますので、注意が必要です。

その他一般犯罪の発生状況

ブラジルでは一般犯罪や麻薬に絡む組織的な犯罪が頻発しています。これらの犯罪の手口は凶悪で、多くの犯行に拳銃等が使用され、抵抗すると殺害されることもあり、観光地においても同様に油断できません。また、ファベーラは犯罪の温床となっており、立ち入った者が殺害されることもあります。

強盗

拳銃等を使用した強盗には日本人も多数被害に遭っており、抵抗すると殺害されることもあります。キャッシュコーナーで現金を引き出した後およびショッピングセンターなどから出た後が狙われやすくなっています。

短時間誘拐

短時間誘拐(電撃誘拐)と呼ばれる、金品や車両を強奪するために拳銃等を使って脅迫し、被害者を一時的に拘束する犯罪が頻発しています。拘束後は、ATMで現金を引き出させ、金品等の貴重品や携帯電話、車両を奪った後に市街から離れた連絡手段のない場所で解放するのが特徴です。
車の乗り降り時および停車時に狙われやすいので、常に周囲の状況を確認し、不審な者がいないか注意してください。

スキミング被害

クレジットカードのスキミング被害が頻発しており、一流ホテルでも多くの日本人が被害に遭っています。見える場所で決済させるようにする等の注意が必要ですが、スキミング行為は瞬時に行われ、防ぎきれないところがありますので、利用明細書等を小まめに確認してください。

都市別の犯罪状況

リオデジャネイロ
犯罪発生状況

リオデジャネイロ州公安局の犯罪統計によれば、リオ市内における2017年の人口10万人当たりの殺人事件は約22.8件、同強盗事件は約1,894.4件となっており、同市で夏期オリンピックを開催した2016年以後悪化しています。コパカバーナやセントロ地区といった観光地を含め、麻薬密売組織の抗争、銃器やナイフを使用した強盗、置き引き、ひったくりはもとより、麻薬密売組織間の抗争に治安当局が介入した銃撃戦がスラム街で昼夜を問わず発生し、多くの一般市民が巻き添えになるケースが頻発しています。

最近では、スラム街の観光ツアーに参加していた外国人旅行者が警戒中の警察官から銃撃を受けて死亡する事件も発生しており、スラム街への立ち入りはツアー参加も含め絶対に止めてください。ひったくりについて、手口は自転車または徒歩で接近し後ろから追い越しざまにひったくる、前後から挟み込んだり、数人で取り囲む等して財布や手荷物を奪う、親しげに話しかけ、気をそらした隙に他の仲間が荷物を奪い取る等があります。スマートフォン、腕時計、カメラ、ビデオおよび装飾品等も狙われます。

また、路線バス内での強窃盗事件が頻発していますので、市内を移動する際は、タクシー(可能な限りタクシー乗り場を利用)を利用してください。その際、手荷物はトランクや車内の足下に置くなどして、外から見えないようにしてください。

犯罪被害多発地域

スラム街のみならず、従来は安全といわれていた観光名所、高級住宅街およびその周辺においても各種の凶悪犯罪が発生しています。また、観光地や高級住宅街の周辺にもスラム街が密集しており、その周辺では、麻薬密売組織の抗争事件や治安当局の取り締まりによる銃撃戦等が頻発しています。

スラム街は市中心部と国際空港を結ぶ高速道路周辺にもありますので、特に犯罪が発生しやすい深夜から未明の時間帯の空港の利用、幹線道路の通行は避けてください。

その他、次のような地区で犯罪被害が発生しています。なお、人通りのある時間帯であっても事件が発生していますので、時間帯や人通りの多少にかかわらず注意が必要です。

  • フラメンゴ地区

    浮浪者やストリート・チルドレンが集まっており、人通りの多い場所であっても十分な注意が必要です。アテホ・ド・フラメンゴ(海岸沿いの埋立地公園)は、特に夕暮れ時から明け方にかけ、人通りもほとんどなくなることから強盗被害に遭う確率が高くなっています。また、同地区では、「アテホ・プレゼンテ」と呼ばれる警察、自治体が合同で行うパトロールシステムが採用されており、制服着用の職員がパトロールしています。

  • ボタフォゴ地区

    日系企業事務所が多数所在するボタフォゴ地区は、商店や事務所を狙った侵入強盗事件が増加傾向にあります。また、海岸に面した通りでは深夜、早朝等の人通りの少なくなる時間帯に被害に遭う確率が高くなります。

  • コパカバーナ地区、イパネマ地区、レブロン地区

    警察官や警備員が多く配置されていますが、早朝や夕暮れ以降に、海岸通りで外国人旅行者を狙った強盗事件が発生しています。人通りの多い時間帯であっても置き引き、スリ、ひったくり等が発生しており、夜間、早朝には拳銃、ナイフを使用した強盗事件が頻発しています。犯行の大半が未成年者グループによるもので、特に、波打ち際の一人歩きは大変危険です。

  • コルコバードの丘、ポン・ジ・アスーカル

    この2か所はリオデジャネイロで最も有名な観光名所で、軍警察官および市警察官が配置されていますが、スリ、ひったくり、置き引き等が発生しています。持ち物には常に気を配り、スマートフォン、カメラ等はできるだけカバン等に収めて携行し、必要な時のみ取り出すようにしてください。
    コルコバードの丘(キリスト像)へ至る登山道では、拳銃使用の強盗事件が頻発していますので、なるべく登山電車を利用してください。また、観光客をターゲットにして法外な値段でガイドを申し出る違法業者もいますので注意してください。

  • セントロ地区およびカテドラル・メトロポリターナ、ラパ水道橋

    路上強盗が頻発しています。最近では、背後から尾行され、人通りのない脇道に入った途端、拳銃を突きつけられて所持品を奪われる事件が発生しています。特に、夜間、早朝および週末は人通りが少なくなるので注意が必要です。
    セントロ地区のバスターミナル内では、バスを降りた旅行者を狙った置き引きが頻発しています。移動には極力タクシー等の車両を利用してください。特に、ラパ地区の水道橋、カテドラル付近では、早朝や昼間であっても強盗被害が多発していますので、注意が必要です。

サンパウロ
犯罪発生状況
拳銃を使用した強盗・殺人等の凶悪事件が昼夜を問わず頻発しています。日本人被害の発生が多い強盗事件については、依然として高止まりの状態が続いていますが、サンパウロにおいては、被害者が警察に届け出ないケースが多く、警察が認知している以上に事件が発生していると推測されます。拳銃やナイフ等を伴う犯行では、抵抗・逃走等の対応をとればほぼ死傷します。日本とは危険度が全く異なることを認識しておくことが重要です。
犯罪被害多発地域
  • セントロ地区(旧市街)

    サンパウロの起点であり、観光名所となっている大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)があるセー広場は連日多くの観光客で賑わっていますが、スリ、ひったくりなどの窃盗事件の多発地域でもあります。
    記念撮影をしている際に所持品を盗まれる事件や、親切な人間を装って「服が汚れていますよ」などと声をかけてきたり、アイスクリームをかけるなどして実際に衣服を汚し、気をそらしている隙をついて所持品を盗むといった手口による事件が発生しています。

  • リベルダージ地区

    日本の食材が揃い、日本人が多く訪れる東洋人街があるリベルダージ地区ですが、人混みの中でのスリ、ひったくりといった窃盗事件や拳銃使用による強盗事件が昼夜を問わず発生しており、時間帯や人通りの多少に関わらず注意が必要です。

  • パウリスタ大通り周辺

    高層ビルが建ち並ぶオフィス街であり、多くの日系企業や在サンパウロ日本国総領事館の所在地であるパウリスタ大通りは、一見安全に見えますが、携帯電話を狙った強盗・窃盗事件の多発場所です。
    さらに、同大通り周辺では車輛を対象とした強盗事件や家屋、レストランへの侵入強盗・窃盗事件も発生しており、そのほとんどに拳銃が使用されています。

  • モルンビー地区

    アイルトン・セナが眠るモルンビー墓地があるほか、サンパウロFC(サッカークラブ)のホームスタジアムもあり、試合の開催日には多くの観客で賑わいます。同地区は多くの著名人の居宅が建ち並ぶ高級住宅地でもあり、富裕層を狙った路上・侵入強盗事件が頻発しています。

  • 空港周辺等

    空港内で置き引き被害が頻発しており、多くの日本人も被害に遭っています。空港のチェックインカウンターでの手続き中に見知らぬ人間から声をかけられ、気を取られている隙に荷物を盗まれる事案も多く発生していますので、荷物は身のまわりに置き、常に目を離さないよう気をつける必要があります。
    また、空港からサンパウロ市内に向かう幹線道路では、犯罪者が警察官を装い検問を偽装し、車輛を停車させて強盗に及ぶ手口も見られます。また、空港から後をつけ、ホテルや自宅に到着した際を狙って犯行に及ぶ事例も発生しています。

クリチバ
犯罪発生状況
パラナ州公安局発表による2017年クリチバ市内の殺人事件は379件、パラナ州全体では2,187件発生しています。麻薬絡みのトラブルや怨恨による殺人が大半ですが、強盗犯に抵抗して殺害されるケースも頻発しています。
クリチバ市での強盗事件は年間3万250件、窃盗事件は年間4万5,293件、車両強盗事件は年間5,564件と非常に多く、十分な注意が必要です。強盗犯は拳銃を使用し、見張り、実行犯、逃走車両の運転手等、必ず複数名で犯行を行います。ついては、強盗犯に遭遇した場合は絶対に抵抗せず、犯人の要求に従ってください。
犯罪被害多発地域

クリチバ市で殺人事件が頻発している地域は、クリチバ工業団地(CIC)、カジュルー地区、シティオ・セルカード地区、ウベラーバ地区等河川に隣接する地域、パロリンおよびグアイーラのファベーラ、南西部の高速道路沿いの地区および北東部のコロンボ市に隣接する地区等です。殺人事件の主な原因は犯罪者と市民や警察との衝突、麻薬取引のトラブル、ギャング間の抗争等です。特に違法な取引(麻薬や偽造物品等)の舞台となることの多いバスターミナル周辺では、昼夜問わず発砲事件が発生しており、十分な注意が必要です。

これまで治安が良いとされていたセントロ地区、アグア・ベルジ地区、ジャルジン・ダス・アメリカス地区、セミナーリオ地区等でも治安が悪化しつつあり、以前から多発していた車両盗難に加え、家宅侵入や殺人等の凶悪犯罪が発生しています。

クリチバ市内とクリチバ国際空港を結ぶ「トーヘス街道」、サンパウロへ向かう国道116号線沿い、パラナグア市(海岸方面)に向かう国道277号線沿いおよび市内の河川沿いには、ファベーラの住民による走行車両を狙った強盗事件などが発生しています。

マナウス
犯罪発生状況
アマゾナス州マナウス市では、銃器を使用した殺人や強盗、短時間誘拐等の凶悪犯罪が昼夜、場所を問わず発生しており在留邦人も被害に遭っています。また、マナウスは麻薬密輸の中継地といわれており、麻薬絡みの犯罪も頻発しています。
アマゾナス州公安局が発表した2017年のマナウス市の犯罪統計によれば、10万人当たりの殺人事件は約48.0件、強盗事件は約2,164.4件となっており、同地域に滞在する際には十分注意が必要です。
犯罪被害多発地域

観光名所が多数所在するセントロ地区周辺では路上強盗等の犯罪が頻発しており、特に夜間や人通りの少ない場所では十分注意が必要です。また、人の往来が多い場所(セントロ地区の港から旧市役所に至る地域で、市内各地を結ぶバスのターミナル周辺など)は昼夜を問わずスリやひったくり等の犯罪が頻発しています。

日本人が多く居住するマナウス市南部アドリアノポリス地区、ノッサ・セニョーラ・ダス・グラッサス地区、パルキデス地区周辺は比較的治安が良いといわれてきましたが、最近ではショッピングセンター内での強盗事件や路上での強盗殺人事件等凶悪犯罪が発生しており、十分に注意が必要です。

マナウス市北部および東部では、麻薬密売に絡む殺人や銃器を使用した強盗が頻発している上、麻薬組織員の潜伏エリアとされているため、不要な訪問は避けてください。

市内東部に位置する工業団地周囲は貧困地区もあり、歩行者も少なく人目につかないことから強盗事件が発生しています。

ネグロ川沿いに位置するポンタネグラ地区の川岸では、人通りの多くなる週末や夜間に酔っ払いによる喧嘩が殺人事件に発展したケースや集団強盗事件が発生していますので、十分にご注意ください。

ブラジリア
犯罪発生状況
連邦区公安局が発表した犯罪統計によれば、2017年中に殺人事件は498件、強盗事件は4万7,333件発生しています。殺人事件は麻薬絡みのトラブルや怨恨によるものが大半ですが、強盗犯に抵抗して殺害されるケースも頻発しています。
また、郊外の衛星都市を中心に治安が悪く、ブラジル国内の他の大都市と同様に防犯対策に十分に留意する必要があります。特に近年は携帯電話を狙った路上強盗の発生が多いため、徒歩での移動や車の乗降時に細心の注意を払う必要があります。
犯罪被害多発地域
  • プラノピロト(中心部)全般

    歩行者に対する強盗犯罪が頻発しており、移動はタクシー等を利用してください。また、最近では、今まで比較的安全だと思われていたアザ・スウ地区で短時間誘拐が発生したり、ラゴ・スウ地区、アザ・ノルチ地区で強盗が発生したりと、治安が悪化してきているため注意が必要です。

  • ホテル地区

    ホテル地区およびその周辺部は、浮浪者および麻薬使用者等の犯罪者が集まる傾向があり、特に夜間は車上狙いや自動車盗をはじめ強盗や殺人も発生しているため注意が必要です。

  • バスターミナル地区

    バスターミナル地区周辺は、プラノピロトの中でも最も治安が悪い場所の一つです。この地区では麻薬および武器等の売買も行われており、それに絡んだ殺人事件等も発生しているので注意が必要です。

  • 郊外(衛星都市)

    郊外の衛星都市では、殺人、強盗等の凶悪事件が頻発しているので、十分注意してください。

ベレン
犯罪発生状況

パラー州ベレン大都市圏(ベレン市、アナニンデウア市、マリツーバ市、ベネビデス市、サンタ・バルバラ市、サンタ・イザベル市)全域で銃器を使用した殺人、強盗等の凶悪犯罪が日常的に発生しています。特に歩行者を狙った路上強盗、車両減速時を狙った車両強盗、バス車内での強盗、逃走中の強盗犯による人質立て籠もり、警察と強盗犯との間で発生する銃撃戦等、いずれも銃器を使用した事件が頻発しています。
また2015年11月には、銃撃戦最中の車両強盗に巻き込まれた日本人2名が殺害される事件も発生しております。

2017年犯罪件数を東京都(1,374万人)とベレン大都市圏(240万人)を人口10万人あたりで比較すると、強盗が東京の1,313倍、殺人が83倍です。ブラジル国内州都の中でも、ベレン市の殺人発生率(人口10万人当たり)は、リオ・ブランコ市、フォルタレーザ市に続き第3位(67.5人)です。

また、ベレン大都市圏内では1日平均約506件の犯罪が認知されていますが、これは警察に届け出があったもので、実数はさらに増加するものと考えられます。

犯罪被害多発地域

ベレン大都市圏中心部のベレン市内で特に犯罪が頻発しているのはマルコ、ジュルーナス、グアマ、サクラメンタ、テーハ・フィルメ等の貧困地区で、麻薬密売組織間の縄張り争いなどにより、殺人事件等が多発しておりますが、従来比較的安全と言われていた長期滞在者が多く住む、ウマリザウ、サンブラス、ナザレ、バチスタ・カンポス等の地区でも犯罪事件が急増しており、注意が必要です。

ベレンの主要観光地であるヴェロペーゾ市場、ナザレ大聖堂、エミリオ・ゲルジ博物館、カステロ要塞、共和国広場(平和劇場周辺)、宝石美術館、マンガル・ダス・ガルサス公園では、日本人を含む旅行者の多くが強盗、スリ、ひったくり等の被害に遭遇しています。夜間、休日の人通りの少ない時間帯には立ち入らないことをお勧めします。

ポルトアレグレ
犯罪発生状況
リオ・グランデ・ド・スル州公安局発表による2017年ポルトアレグレ市内の殺人事件は581件、州全体では2,669件、その他、車両強盗等の一般犯罪も増加しています。殺人事件の大半は麻薬絡みのものですが、物取り等が強盗殺人に発展するケースも昼夜問わず発生していますので、十分な注意が必要です。
犯罪被害多発地域

セントロは最も危険な地区の一つとされています。同地区にあるクラブは、麻薬売買の中心となっており、殺人事件が起こることもあるため、訪問は控えることをお勧めします。

パルテノン、ヴィラクルゼイロドスル、ボンジェズース等の地区や市内を一望できるサンタテレーザの丘、ポリシアの丘などの地区は、スラム街に接しており、非常に危険なため、近寄ることは絶対に避けてください。

レシフェ
犯罪発生状況

レシフェ市における2017年の10万人あたりの殺人事件は55件、強盗・恐喝・営利誘拐事件は4万706件となっています。近年では、レシフェ以外にもサルバドールやフォルタレーザ等の北東ブラジルの各州都や地方都市でも治安が悪化しています。特に市内中心部や人通りの少ない場所では、ひったくりや拳銃を所持した強盗事件等が昼夜を問わず発生していますので、単独行動は極力避けるようにし、万一、強盗被害に遭った場合は絶対に抵抗しないことが肝要です。

また、レシフェ市には同市をホームタウンにした3つのサッカーチームがあり、市内サッカー場にて毎週末試合を行っていますが、時々、興奮したファン同士による傷害事件が発生しており、中には拳銃所持のファンが発砲したケースもありますので、十分に注意してください。

犯罪被害多発地域

レシフェ市内各所にスラム街が点在しており、高層マンションビル街の谷間にバラック小屋がひしめき合うという光景も珍しくありません。それら周辺地域では麻薬の売買、強盗、スリ等の被害が頻発していることから、絶対に近づかないでください。特にボアビアージェン地区(ビーチ)とマダレナ地区(旧市街)を結ぶ幹線道路周辺は、市内で最も危険と言われている通称コッキ(スラム街)や市内最大のスラム街であるサント・アマーロ地区と隣接しており、幹線道路上の信号待ちの乗用車を狙った強盗事件が頻発しています。
また、ピーナ地区のリオマール・ショッピングセンターは通称ボジ(スラム街)と隣接していますので、同ショッピングセンターへの往復は必ずタクシーを利用してください。外出時は常に周囲を警戒し、また、夜間の外出や単独行動は避けてください。

メトロの車内や駅周辺、路線バス車内においても集団強盗事件が頻発していますので、移動に際しては公共交通機関を控え、タクシーを利用してください。

防犯対策

犯罪被害に遭わないために、上記で記述した危険な地域に立ち入らない等の対策以外にもブラジル各地で頻発する強盗、スリ、ひったくり対策として、以下の防犯対策を参考にしてください。

  • 夜間、休日、人通りの少ない時間帯の外出を避ける。
  • 複数人で行動する。
  • 時計、貴金属ははずし、華美な服装を避ける。
  • 携帯電話やカメラの取り出しは必要最小限にとどめる。
  • 必要な現金を小分けにする。
短時間誘拐

短時間誘拐については、主として夜間に乗用車が信号待ちで停車したところや、人通りが少なく照明のない駐車場で、拳銃等の銃器で脅迫されるケースが多いとされていますので、車両で移動する際には、常に窓を閉めてドアをロックし、駐車する際は照明付近で、かつ人通りのある場所をお勧めします。
なお、危険を避けるために、深夜は赤信号であっても止まらず徐行して通過することが必要な場合があります。まずは行動を予測されないよう、パターン化した行動や移動経路は避け、行動予定を第三者に知られないように努めてください。また、キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外持ち歩かないこと、万一拘束されたら犯人の指示に従い、抵抗しないことが重要です。

公共交通機関利用時
タクシー

流しのタクシーや空港、その他の観光地周辺で客待ちをしているタクシーの利用は避けるようお勧めします。外国人と見るとメーターを稼働させずに法外な料金を請求したり、受け取った紙幣をすばやく小額紙幣にすり替え、不足している等と言いがかりをつけ再度要求してきたり、故意に遠回りをし、相場以上の運賃を要求する悪質な場合があります。

タクシーは料金前払い制の無線タクシーおよびタクシー乗り場に待機中のタクシーの利用をお勧めします。また、乗車後にメーターが作動していることを確認してください。支払いは必ず車内で済ませ、釣り銭や財布を手に持ったまま降りないよう注意してください。タクシーを乗降車する際に襲われる強盗事件が頻発していますので、乗降車の際は路上ではなく、できるだけガレージ等に入れるよう心掛けてください。

バス

市内、長距離を問わず強盗事件が頻発しているので利用は避けてください。
リオデジャネイロ北部地区等においては、スラム街の抗争に伴う放火事件などの発生や多数の死傷者を伴う交通事故も多く発生しています。

クリチバ市においては、バス専用道路とチューブ型バス停で名物となっている市営バス(オレンジ色の3両連結)は、鉄道感覚で利用しやすいものとなっています。しかし、朝夕のラッシュ時など時間帯によっては乗客の混雑が激しく、車内やバス停留所内でのスリやチューブ型停留所で集金したバス料金を狙った強盗が発生しており日本人の被害も増加しています。

地下鉄(リオデジャネイロ、ブラジリア、サンパウロ)
混雑時のスリ、乗車口付近での発車間際の携行品のひったくり等に注意してください。駅の出入口付近は、強盗事件が頻発しているので十分な注意が必要です。特に大きなターミナル駅では、麻薬の売人等も多く、強盗事件も頻発しておりますので、付近を徒歩で移動することは避けてください。
カーニバル開催期間

ブラジルにおけるカーニバルは、毎年2月ごろ各地で開催されます。世界的に有名なリオデジャネイロ、サルバドール、レシフェ・オリンダ等を始め、各地域は国内外からの多くの旅行者で賑わいますが、この時期には殺人、強盗事件等の一般犯罪の発生件数も増加します。
カーニバル期間中の犯罪の特徴として、飲酒、薬物等によって興奮した若者たちによる乱闘騒ぎや、銃の乱射等の頻発が挙げられます。このことから、現地に渡航・滞在する方は、以下の注意事項を参考にして、十分注意してください。

  • 空港・市内間の移動、観光名所訪問等の外出時には、可能な限り旅行会社等の手配したハイヤーやラジオタクシー(料金前払い)を利用する。また、路線バスは利用しない。
  • 危険な場所を把握している地元ガイドを利用し、単独での行動は避ける。
  • 日没から夜明けまでは外出を控える。
  • サンバチームのパレードは、正式なパレード会場の中で観戦する。
  • 知らぬ人物と安易に出かけない。
  • 宿泊に際しては、安全面を考慮して3つ星未満のホテルの利用を避ける。

不測の事態が発⽣したときには、家族等の依頼を受け⼤使館より安否確認の連絡をする場合がありますので、滞在先等は必ず家族に連絡しておく等、常に所在を明確にしておくようにしてください。
⾮常事態が発⽣したと思われるような場合や、外出中に不測の事態に遭遇した場合は、⾃宅か職場等の安全な場所に戻り、事態が静まるまで待機してください。また、必ず⽇本国⼤使館に連絡してください。

緊急時の連絡先

安全のために、普段から予防対策を心掛けておくことが重要ですが、いざ事が起こったときのことを想定して、その時に被害を最小限にするための対策を講じておくことも大切です。緊急連絡先はメモしておき、家族それぞれが持つような努力が必要です。

警察・消防・救急

  • 警察:TEL 190
  • ⽂⺠警察:TEL 197
  • 消防署:TEL 193
  • 救急⾞:TEL 192
  • 出典:
    損保ジャパン・SOMPOリスクマネジメント『海外生活を安全におくるために July2019』
    ジェイアイ傷害火災保険株式会社 『海外での医療事情』

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