フランスの生活情報や医療事情

フランスの基礎知識

名称 フランス共和国 日本国(ご参考)
面積 54万4,000㎢ 37万8,000㎢
人口 約6,718万人 1億2,659万人
首都 パリ 東京(人口1,383.2万人)
通貨
(2018年10月)
ユーロ
(1ユーロ=約128.45円)

(1米ドル=約113.26円)
時差 -8時間
-7時間(サマータイム)
言語 フランス語、ブルトン語 アルタイ語系の日本語
民族 ケルト人、ゲルマン民族(フランク系、ノルマン系)等の混血 アジア人種の日本民族・朝鮮人・中国人・北海道に少数のアイヌ人
宗教 キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教、ユダヤ教 仏教・神道・キリスト教
気候 北大西洋海流の影響で温和な気候をもち、国土の大半が温帯気候である。ブルターニュ半島やビスケー湾沿岸の冬は温和で、夏は比較的涼しく湿度が高い。四季を通して降水量は多い。パリを含めた東部および内陸部は大陸性の特色が現れ、冬は寒さが厳しく夏は暑い。降水量は多くない。地中海沿岸は夏、高温で乾燥が強く、冬は降雨もあり温暖である。 南部は温帯気候、北部は冷帯気候。モンスーンの影響が強く、6~8月は南東モンスーンにより多量の雨がもたらされる。11~3月は大陸からの北西モンスーンにより、北部は厳しい寒さとなり、日本海に面した地域には多量の雪が降る。
代表的な
都市の気温
パリ:
1℃/7℃(1月)
14℃/24℃(7月)
ニース:
4℃/12℃(1月)
18℃/26℃(7月)
(最低気温/最高気温)
東京:
0℃/9℃(1月)
22℃/29℃(7月)
(最低気温/最高気温)
電化製品
電圧:
220V
プラグタイプ:
C、SE
電圧:
100V
プラグタイプ:
A
在留邦人数 約42,712人(2017年10月現在)

出国・入国するときの注意事項

下記は2018年10月現在の情報です。最新情報については、上記ウェブサイトを参照してください。

査証(ビザ)

日本とフランスの間には査証免除取極が締結されているため、観光や知人訪問などを目的とした90日以内の短期滞在については、査証の取得が不要です。
なお、フランスが加盟しているシェンゲン協定に関し、同域内において査証を必要としない短期滞在については、「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」との規定が適用されます。これにより、無査証で滞在できる期間は最大「90日」となり、過去180日の期間内での滞在日数もすべて滞在日数として算入されることになります。

また、短期滞在査証免除の対象者についても、有効期間が出国予定日から3か月以上残っており、かつ、10年以内に発行された渡航文書(パスポート)を保持していることが必要です。

シェンゲン協定の詳細等につきましては駐日欧州連合代表部(TEL:03-5422-6002)、フランスの措置に関する情報は駐日フランス大使館に問い合わせ、必ず確認することをお勧めします。
なお、駐在、留学、就労等を目的として90日以上フランスに滞在することが予定される方は、事前に査証を取得する必要があります。査証取得申請は在日フランス大使館等で行うことができます。

出入国審査

フランスへの入国時には入国カードの提出が求められていましたが、日本人については現在、入国カードの提出は原則求められていません。

外貨申告

現金およびトラベラーズ・チェックなどの持込み申告については、居住者か否かに関係なく、1万ユーロ以上、またはこれに相当する外貨(現金、トラベラーズ・チェックを問わず)を持ち込む場合は、税関に申告することが義務付けられています。限度額を超える金額を申告せずに入国しようとして発覚し、フランス税関に多額の現金を没収されるケースもありますので、申告は必ず行ってください。

通関

医薬品の持込みについては、医師による有効な処方箋(英語またはフランス語)を持参していれば持ち込みが可能となります。ただし、持ち込み量については、3か月分の治療に必要な量を超えることはできないとされています。なお、麻薬成分の含まれた医薬品については、医師による処方箋に加え、日付が書かれ、治療のために必要である旨医師による署名がなされ、必要な量と患者の名前が明記された証明書(英語またはフランス語)が必要とされていますので、詳しくは駐日フランス大使館にお問い合わせください。
また、17歳未満は、タバコ、酒類を持ち込めません。

購入価格が430ユーロ(航空機および船舶を利用の場合)、または300ユーロ(その他の交通手段を利用の場合)を超える物品は、課税対象となります(15歳未満は150ユーロ)。なお、価格の確認のため領収書等の提示を求められることがありますので、これらの物品を持ち込む際には領収書の携行をお勧めします。

税金の還付

EU加盟国以外に住む旅行者がEU加盟国において1日1軒で総額175ユーロ以上の買い物をした場合、付加価値税が免除され払い戻しが受けられます。免税手続きはEU加盟国内であれば、どこの国でも申請可能です。申請手続きは空港等に設置している免税窓口のほか、PABLO(免税端末機)対応の免税用紙であれば、端末機にバーコードをかざすことにより手続きができます。

免税手続きに必要なものは、免税手続き用紙、免税用封筒、旅券、帰国の航空券、購入した商品であり、手続き後は、免税手続き用紙の原本1枚目を免税用封筒に入れ、郵便ポストに投函します。
なお、シャルル・ド・ゴール空港においては申請者が多く、長時間待たされることが多いので、時間に余裕を持って早めに空港に行くことをお勧めします。

滞在許可証

フランスでは、90日以上の滞在や、90日以内でも就労目的で滞在する場合は事前に査証取得が必要であり、入国後速やかに居住地を管轄する役所(パリ警視庁または各県庁、移民局(OFII)等)で「滞在許可証」の申請を行う必要があります。

また、滞在許可証の申請から交付までの期間は、手続きをする役所によってばらつきがありますが、おおむね3か月前後要します。また、滞在許可の更新についても同様に手続きをする役所により異なりますが、1年および3年カードは少なくとも期限満了のおおむね1か月前、10年カードはおおむね3か月前から手続きを行うことになっています。なお、パリ市在住者の場合、パリ警視庁のホームページには4~5か月前に手続きを開始するよう記載があるので、ご留意ください。

滞在許可期間を超える滞在や、滞在許可証を取得せずに滞在することは、いずれも不法滞在となり法律で罰せられます(1年の禁固および3,750ユーロの罰金。さらに国外退去処分のうえ、最高3年のフランス入国禁止措置が適用されることもありますが、今後、法律の一部が改正になる可能性があります)。
なお、査証を取得せずに入国した場合には、滞在許可証を取得することは基本的に不可能です。

現地に到着したら

在留届

旅券法第16条により、外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、住所または居所を管轄する日本の大使館または総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。住所等が決まりましたら、必要事項を記入の上、速やかに最寄りの在外公館へ提出してください(世帯ごとに届出をすることもできます)。
提出はFAXまたは郵送、インターネットで可能です。提出にあたっては、「在留届」用紙の注意事項をよく読んで提出してください。

  • 住所その他届出事項の変更およびフランスを去る(一時的な旅行を除く)ときはその旨の届出(変更および帰国届)を行ってください。

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者(海外旅行者・出張者など)についても、現地での滞在予定を登録できるシステムとして、2014年7月より外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています。登録者は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざというときの緊急連絡などの受け取りが可能です。

注意が必要な生活環境

各種取締法規

旅行制限

軍事施設等への立入りは禁止されていますが、その他については特に制限はありません。軍事機関が指定し、かつ、特別の表示を付した禁止区域において、軍事機関の許可なく、描写、模写または映像、音声もしくはあらゆる性質の信号の記録を行うと処罰されます。

写真撮影

一般的に美術館および教会では、フラッシュや三脚を使用しなければ写真撮影は可能ですが、美術館の中には、撮影を禁止している場合があります。

麻薬

麻薬類の取締りは非常に厳しく、空港、駅、国境などにおいては、密輸防止のため警察、憲兵隊、税関などによる徹底した監視が行われています。コカイン、大麻、ヘロイン、覚醒剤などの麻薬類に関する法規制は、刑法および公衆衛生法に基づき行われており、麻薬の定義に該当する薬物であれば、その種類を問わず同一の犯罪とされ同一の法定刑に処されます。

麻薬の運搬、所持、提供、譲渡、取得、輸入などに関与した者は、刑法により10年以上の拘禁刑および罰金刑が科せられることとなり、また、麻薬を自己使用した場合、公衆衛生法により禁固1年および3,750ユーロの罰金刑が科せられます。さらに、外国人の場合は、10年から最高で無期限のフランスへの入国禁止処分が言い渡されることがあります。街頭で麻薬購入を誘いかけられるケースもありますが、犯罪に巻き込まれないよう、声を掛けられても毅然とした態度で拒否してください。

不法就労

フランスは、就労に際して事前に労働許可が必要です。なお、フランスに学生の身分で滞在している人が就労する際には、雇用主が仏官憲に申請し、許可を得ることとなっていますが、すべての申請が許可されるわけではありません。取得に際しては、雇用主側が手続きを行いますので、雇用主に相談してください。また、ワーキングホリデー査証で入国した場合には、自動的に労働可能となっていますが、この場合でも、臨時労働許可証の取得が必要です(ただし、滞在許可証の取得は必要ありません)。

飲酒運転

政令により原付オートバイを除くすべての車輌内にアルコール摂取量の検査器具(Ethylotest)を常備することが義務付けられています。違反者には違反切符が切られますのでご注意ください。なお、検査器具は、アルコールを供する飲食店、薬局、スーパー、オートショップ等で販売しています。

喫煙

2007年2月1日より禁煙令(保健省令)が施行されたため、フランス全土において公共施設などでの喫煙が禁止され、違反者には罰金刑が科せられます。屋内での喫煙が禁止されているので、屋外で喫煙する人がたくさんいますが、喫煙マナーは悪く、歩きたばこ、吸い殻のポイ捨てが当たり前のように行われています。なお、たばこのポイ捨ては法律で禁止され、違反者には68ユーロの罰金が科せられます。

集合行動

公共の場において、公の秩序を乱す恐れのある集団は、すべて不穏な人だかりとされ、治安当局による解散の警告後、この人だかりに任意に参加し続ける行為は、1年の拘禁刑および1万5,000ユーロ以下の罰金を科せられることがあります。
また、暴力行為がみられる場合、さらに治安当局による警告を無視した場合などは3年から5年の拘禁刑および4万5,000~7万5,000ユーロの罰金刑が科せられることがあります。なお、外国人がこの行為で有罪とされた場合、10年から無期限のフランスへの入国禁止処分が言い渡されることがあります。

子の連れ去り

国際結婚をした人の中には、様々な理由により外国での結婚生活が困難となり、離婚の問題や、子どもの養育についてどのように対処するのかといった問題が発生する場合があります。フランスでは、一方の親の同意を得ることなく、他方の親が国外に子どもを連れ去ることは刑罰の対象となり、連れ去り行為は、連れ去った親のみならず子どもにも大きな影響を与えることとなります。フランスと日本の親権制度の相違点の詳細については、在フランス日本国大使館ホームページをご覧ください。

身分証明書の携帯

原則として、身分証明書(外国人旅行者の場合はパスポート)の携行が義務付けられています。警察官などから身分証明書の提示を求められた場合に、提示を拒む、あるいは携帯していないため身分の証明ができない場合には、警察署などへの同行が求められ、場合によっては最長24時間留置される可能性もあります。さらに、身分証明書の提示を拒否した場合は逮捕されることもあります。

一方、パスポートを常に携帯すると盗難に遭う危険性もあるので、パスポートそのものはホテル(フロント)のセーフティボックスなどの安全な場所に保管し、必要な場合に備えてパスポートのコピーと「ホテル・カード」を携行するよう心掛けてください。

その他

フランスでは「公共の安全に危険な武器となる可能性のあるすべての物品」は規制の対象となっており、銃器、刃物や催涙スプレーを正当な理由なく携帯することは法律で禁じられています。

風俗・習慣・国民性

フランスは自由・平等・博愛を国是としている国であり、外国人に開放的で、外国人移民も多いため、社会は様々な人種によって構成されています。しかし、不法移民の流入も問題となっており、これが犯罪の多発につながっている面もあります。

一般的にフランス人は個人主義で、合理性を尊び、感情や情緒より論理を重視する傾向がみられます。このため、フランス人の理解を得るためには、相手にはっきりと自分の意思を伝え、行動で示し、納得するまで議論することも必要です。

日常生活では、隣人に迷惑をかけないということが基本です。夜10時以降は騒音を出さない(風呂やシャワーは使わない、テレビやステレオのボリュームは下げる等)、アパートの共用部(エレベーターホール、ロビー等)に個人の物を放置しないといった配慮が必要です。

健康・医療

フランス(パリ) 医療事情
(ジェイアイ傷害火災調べ 2016年8月時点)

項目 内容 日本(ご参考)
救急車の料金
①公営:
5,900円~7,300円+走行加算200円/Km
②民営:
5,900円~7,300円+走行加算200円/Km
無料
通常利用しない
初診料 11,500円~17,200円 2,820円
病院部屋代
(1日当たり)
①個室:
126,100円
②ICU:
286,700円
30,000円~100,000円
80,000円~100,000円
虫垂炎手術の治療費
①総費用:
1,089,200円
②平均入院日数:
3日
600,000円
4日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
40,100円~45,900円 20,000円
ファミリードクター制度 あり
  • 緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
  • 初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率
(1,000人当たり)
4人 2人
平均寿命 82歳 84歳
協力:American Hospital of Paris 聖路加国際病院
注意事項
  • 全体
    • 海外では自由診療となるため、治療費は受診する医療機関や治療内容等によって大きく異なります。一覧は目安として下さい。
    • 日本人旅行者が利用することが多い私立の医療機関を中心に調査しているため、その国一般の相場と異なる場合があります。
  • 項目別
    • 1.
      公営の救急車は原則行き先を指定できません。距離加算の記載がない場合は、原則同一市内の料金となります。
    • 2.
      初診時の最短時間(通常10~20分程度)の診察料となります。別途医療通訳費が必要な場合があります。
    • 3.
      部屋の使用料のみとなり、実際に入院する際には、その他に医師の診察料、薬剤費等が必要となります。
    • 4.
      腹膜炎を併発していない手術を想定しており、術式等は医療機関により異なります。
    • 5.
      転倒し、手をついた際に骨折しやすい箇所となります。レントゲン検査、固定処置を行い1回のみの外来診療を想定しています。
      (帰国後に継続治療を行うことを想定していますが、その治療費は含んでおりません)
    • 6.
      当該国の一般的な医療制度を記載しており、医療機関や緊急度合い等により記載と異なる場合があります。
    • 7.
      出典:世界子供白書2015<要約版>-日本ユニセフ協会
    • 8.
      出典:総務省統計局発行、総務省統計研修所編集「世界の統計2016」
  • 日本の医療事情
    • 詳細金額は医療機関の設備や治療内容等により異なりますが、概ねの理解をいただく目的で、一般的な料金を記載しています。
    • 治療費は、海外と比較する目的で健康保険利用の基準である1点10円かつ全額(10割)自己負担として算出しています。健康保険を利用し受診した場合の自己負担額は通常記載よりも低額となります。また、日本で健康保険を利用しない自由診療の場合は、医療機関により点数換算が異なります。
過去に発生した保険請求事故実例(フランス)
  • 発熱、発汗の症状で受診。敗血症と診断され25日間入院後、医師が付き添い帰国。
    治療・救援費用 保険金支払額:
    16,280,014円
  • ホテル内で足を滑らせ転倒し、腰椎を骨折。6日間入院後、医師付き添いで帰国。
    治療・救援費用 保険金支払額:
    8,153,612円

医療事情

フランスの衛生事情は概して良好な状態を維持しており、医療水準は日本や他の欧米諸国とならび世界的にもトップレベルです。

救急車の利用、医療機関の受診手続き等には日本と異なる点も多く、利用に際してそれらの特徴をあらかじめ十分に理解しておく必要があります。たとえば、直ちに治療が必要な場合は、フランスでは重症度によらず、また昼夜の別なく救急外来を受診して相談します。他方、緊急でない通常の診察は事前に予約が必要です。
クリニックや個人開業医では血液検査やレントゲン検査等の諸検査を外部の検査機関に委託していることがほとんどです。この場合、医師より指示された検査を受けるためには各検査機関に別途予約が必要となります。
薬が処方された場合は処方箋を持って薬局で購入します。日本の院外薬局と同様ですが、薬局が病院に隣接しているとは限りません。ただし都市部であれば薬局はそこここに存在していますので探すのに苦労することはありません。

診察料、検査代、薬代など治療費は非常に高額になる可能性があります。医療費は原則として自己負担となりますので、海外旅行傷害保険など、十分な補償額の保険への加入をお勧めします。日本の(公的)保険の適用を受ける場合でも、いったん自分で支払い、帰国後に領収書や診断書等必要書類を添えて申請する必要があります。

緊急時の対応

海外旅行傷害保険に加入している場合は、提携しているアシスタンス会社に電話するとすべて日本語でサービスが受けられますので、保険契約書をご参照ください。

通常、救急車を呼ぶ場合、電話は15番、S.A.M.U.(サミュ)にかけてください。S.A.M.U.はフランスの緊急医療援助体制(Service d' Aide Medicale Urgente、公営)の略で、フランス全土をネットワークで結んでいます。
救急車には救命救急機器が装備され、医師が同乗していますので、救急車内で必要な治療はただちに開始されます。電話の15番は国内の多くの都市で共通で、救急車の依頼料金は基本料金(約60ユーロ)に移送距離料金(約2ユーロ毎キロ)が加算されます。

歯科については、パリの場合、SOS Dentisteへ必ず予約(TEL:01-4337-5100、住所:87, Boulevard Port-Royal, 75013)をして受診してください。休日でも受け付けています。

往診などについて

往診を依頼する時は、SOS Medecin(TEL:01-4707-7777)に連絡してください。夜間・休日の往診にも応じています。
パリ市内でしたら、Urgence Medicale de Paris(TEL:01-5394-9494)でも受け付けます。
眼科は、SOS Ophthalmologie(TEL:01-4707-6464)が受け付けています。
歯科の往診システムはありません。

注意を要する病気

往診などについて

日本と同様、季節の変わり目や冬季に風邪、インフルエンザなどが流行します。手洗いやうがいの励行、さらにはインフルエンザの予防接種をお勧めします。

花粉症などのアレルギー

春先には花粉症の症状を訴える方も少なくありません。花粉症や喘息などのアレルギーの既往のある方は、日本で使い慣れた薬があるような場合は持参されることをお勧めします。

予防接種

入国に際し、ワクチン接種証明書が必要な特定の感染症はありません。小児は日本の予防接種法で決められたワクチンを、成人は破傷風、できればA型肝炎、B型肝炎の予防接種を受けることをお勧めします。
Centre de Vaccination Air France(住所:38 quai de Jemmapes, 75010 Paris、TEL: 33-01-4317-2200)では、経口ワクチン以外の黄熱や腸チフスを含めたほとんどのワクチンの接種を受けることができます。

小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種

現地校に(編)入学(園)する際、特に公立の場合は、上記の小児定期予防接種の接種証明(certificat de vaccination)の提出を求められますので、日本の母子健康手帳を必ず持参してください。日本大使館の領事部で予防接種のフランス語書簡の作成が可能です(必要書類等詳細は在仏日本大使館ホームページの当該箇所を参照してください)。
未接種のワクチンについては、フランスで接種することになりますが、ワクチン接種は上記のCentre de Vaccination Air Franceの他、総合病院、クリニックや個人開業医の外来でも受けることができます。

健康上、心掛けること

フランスの一般衛生事情は、病院、レストラン、食料品店、ホテル等、いずれにおいても問題はありません。パリの水道水は石灰分が多く含まれている硬水です。飲料水としての使用は問題ありませんが、市販のミネラル・ウォーターを飲用している方も多いようです。上下水道設備も完備しており、環境衛生上も特に問題はありませんが、パリ市内の歩道は、あちこちに犬の糞が散乱しています。法律で規制し、市も専用の清掃員を配備していますが、いまだに改善されていません。その他の注意事項は以下をご参考ください。

日本に比べ湿度が通年にわたって低く、特に冬季には暖房の効いたホテルなどの部屋では乾燥に対する工夫が必要です。
日本から直行便で約12時間を要し、夏は7時間、冬は8時間の時差がありますので、時差と疲労で体調を崩すことも少なくありません。旅行中は、無理なスケジュールを組まないように心掛けてください。

海外⽣活不適応について

気候、⽣活習慣、⾷事、治安状況、⼈種、宗教、⾔葉の違いは、適応に相当な努⼒を要します。うまくいかないと不適応症候群となり、精神⾯のみならず胃腸系や循環器系に変調をきたします。きまじめなタイプや完全主義者に陥りやすい傾向があります。適応には時間がかかること、誰でも⼀度は通る道であることを認識してあせらないことが肝⼼です。疲れたときは無理せず、⼗分な休養、時には⻑期休暇が必要です。
特に家族で赴任されている⽅はご家族のメンタルヘルスにも気を配ってあげて、できるだけ不満や愚痴を聞いてあげるようにしてください。

交通事情

一般的な交通事情

フランスの交通法規は日本とは大きく異なることを認識のうえ、安全運転を心掛けてください。代表的な相違点は下記の通りです。

  • 車輌は右側通行、右側優先
  • 自転車も車道を走行している(自転車専用道があるところを除く)
  • 信号のない「円形交差点(rond-point)」が多く存在する
  • 明らかに怪我人のいない、接触等の交通事故の場合、警察は介入せず当事者および保険会社同士で対応する

運転免許証について

一般長期滞在者

フランスに長期滞在する場合、フランス入国後1年以内に、居住地の県庁または支庁で、日本の運転免許証をフランスの運転免許証に切り替えなければなりません。滞在許可証取得後、速やかにフランスの運転免許証への切り替え手続きをしてください。

1年間有効の査証を所持している場合はフランス移民局で査証に認証を受け、その日から1年以内に、居住地の県庁または支庁で、日本の運転免許証をフランスの運転免許証に切り替えなければなりません。また、フランス到着直後、そして滞在許可証を申請中の場合に限り、日本で発給された国際運転免許証(フランス到着直後のみ)、または有効な日本の運転免許証とその仏語翻訳を携帯することにより、フランス国内で運転することができます。
なお、フランス入国後1年が過ぎますと、フランスの運転免許証への切り替え申請ができなくなりますので、ご注意ください。

学生およびワーキングホリデー滞在者

学生(滞在許可証にETUDIANT-ELEVEと記載)およびワーキングホリデーの場合、日本の運転免許証をフランスの運転免許証に切り替えることはできませんが、有効な日本の運転免許証とその仏語翻訳を携帯することにより、フランス国内で運転することができます。

旅行者

旅行者の場合は日本で発給された国際運転免許証が必要です。日本の運転免許証とその仏語翻訳を携帯していても運転することはできません。

EU諸国発行の運転免許証をお持ちの方

他のEU諸国発行の運転免許証を既に取得している場合、その運転免許証でフランス国内を運転することができるかどうか、居住地の県庁または支庁にお問い合わせください。日本の運転免許証を持っていても、その免許証をフランスの運転免許証に切り替えることはできません。お持ちのEU諸国発行の運転免許証をフランスの運転免許証に切り替えてください。

フランスの運転免許証への切り替え

フランスの運転免許証への切り替え手続きや必要書類については、パリ居住者はパリ警視庁に、パリ以外の居住者は居住地の県庁または支庁にお問い合わせください。必要書類として、日本の運転免許証の有効性に関する書簡を要求されることがあります。このため、在フランス日本国大使館で日本の運転免許証の有効性に関する書簡(フランス語)を作成しています。

交通事故について

万が一事故(人身事故を除く)に遭った際は、「交通事故示談調書」に、当事者同士必要事項を記載し、複写になっているので、各1枚ずつ回収し、担当保険会社に連絡します。

示談調書は常に車輌内に保管しておき、事故時に使用できるよう準備しておくことが必要です。事故に遭遇した際は、動揺してしまい、交通事故示談調書に自分にとって不利な情報を記載する恐れがあります。あらかじめ記入できる箇所(名前、車輌情報等)を記載しておくことにより、事故に遭った際、事故処理を円滑に勧めることが可能になると思われますので、人定事項等の事前記入をお勧めします。人身事故に遭遇した際は、速やかに警察(17番)に連絡してください。

車を運転する場合の注意事項

自動車の運転に際しては、以下のものを携行しなくてはいけません。

  • 運転免許証
  • 自動車登録証(家を引っ越す場合には住所変更手続きが必要です)
  • 保険証(緑色のステッカーをフロントガラスに貼っておくことも義務となっています)

ただし、いずれも車中に置きっ放しにすることなく、乗車の都度持って入るようにしてください。また、これらの書類が盗難にあった際はただちに警察に申し出ましょう。免許証に関しては、2か月間有効、自動車登録証に関しては、1か月間有効の仮の書類を作ってもらえます。

一方通行

パリの道路は非常に一方通行が多く、初めての道を地図もろくに見ずに出発すると、一旦迷ったら最後大変なことになります。着任して間もない方は、まず地図を見て双方向の往来がある大通りから少しずつ覚えていくようにしましょう。

チャイルドシート

10歳以下の子どもに対しては、チャイルドシートの使用が義務づけられています。体の大きさに合うものを選ぶようにしましょう。

フロントガラス洗浄液

フロントガラス洗浄液は冬になると凍ってしまう恐れがあるので、凍る心配のない耐寒用のものと入れ替えましょう。

安全に暮らすために

治安情勢(外務省海外安全ホームページより)

下記は2018年10月現在の状況です。外務省海外安全ホームページ等を活用し、常に最新の状況を確認するようにしましょう。また、滞在中は常に治安情勢の変化に気を配り、新聞、テレビ、現地人等の情報にも注意してください。

最新情報

外務省より下記危険情報が発出されています。

危険情報
本情報は2018年10月31日現在有効です。
~テロに対する特別な警戒が必要です~

フランスでは、2015年11月のパリ同時多発テロ事件以降に発出されていた非常事態宣言が2017年11月1日に解除されましたが、テロの脅威に対処するため、テロ対策の強化に関する新たな法律が施行されています。欧米において不特定多数を標的とするテロや襲撃事件が続発していますので、引き続き注意が必要です。

フランスへ渡航・滞在される方は、テロ事件に巻き込まれることのないよう特別な警戒が必要です。具体的には、以下に努めてください。

  • 最新の関連情報の入手に努め、滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を確認するなど、不測の事態を想定し、行動する。
  • 不特定多数が集まる場所(公共交通機関、観光施設、デパートや市場、競技場、その他イベント等の会場等)を訪問する場合には、滞在時間を可能な限り短くし、避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。
  • 政府・治安機関には近づかない。
  • 周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に努めるとともに、現地当局の指示があればそれに従う。
2015年以降にフランス国内で発生したテロ事件等
  • 2015年1月、イスラム過激派に影響を受けた男らにより、パリ市内に所在する新聞社が襲撃されて多数が死傷したほか、ユダヤ系スーパーに武装した男が立てこもり、買物客が死傷。
  • 2015年11月、パリ市内の小劇場、レストラン、カフェ等および北部近郊の国立競技場において、連続テロ事件により多数が死傷。
  • 2016年7月、ニースにおいてフランス革命日を祝う花火を見物する客の列にトラックが突入し、多数が死傷したほか、フランス北部ルーアン市近郊の教会が襲撃され、神父等が死傷。
  • 2017年2月、パリ市内のルーブル美術館で、刃物を所持した男が兵士を襲撃。
  • 2017年3月、オルリー空港で、男が兵士を襲撃し武器を奪取した。
  • 2017年4月、パリ市内のシャンゼリゼ通りで、男が警察官らに対し銃撃。
  • 2017年6月、パリ市内のノートルダム寺院で、男がハンマーを用いて警察官を襲撃。
  • 2017年6月、パリ市内のシャンゼリゼ通りで、国家憲兵隊の車両に車が突入。
  • 2017年10月、マルセイユの鉄道駅構内で、刃物を所持した男が通行人を襲撃し2名を殺害。
  • 詳細は、外務省海外安全ホームページをご覧ください。

テロについて

概況

フランスでは、2015年11月にはパリ、2016年7月はニースにおいて大規模なテロ事件が発生しました。これらはイスラム過激派組織と関係を持つ者による犯行とされていますが、フランスは西アフリカ・マリへの軍事介入並びに中東地域への空爆を続けていることもあり、引き続き国際的なイスラム過激派組織等によるテロの脅威にさらされています。

フランスでは、治安上最大の課題の1つがイスラム過激派によるテロへの対策と認識されており、治安当局もテロの未然防止を最優先に掲げ、各種テロ対策を推進しています。

2015年11月のパリにおける連続テロ事件後、フランス政府は緊急事態を宣言し、多数の警察官や軍人を動員して警戒警備を強化しています。しかしながら、その後もパリの観光地等で警察官等に対するテロや襲撃事件が相次いで発生しています。

日本人・日本権益に対する脅威

フランスでは、日本人・日本権益を標的にしたテロ等の脅威は具体的には把握されていません。一方で、近年、シリア、チュニジアおよびバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や、英国、ドイツ、ベルギー、トルコ、インドネシア、フィリピン等、日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭う恐れもあります。

このような情勢を十分に認識して誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報および報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

誘拐について

フランス治安当局は、誘拐事件発生件数を正式に発表していませんが、近年、外国人旅行者や外国企業従業員をターゲットとした誘拐事件は確認されていません。

その他一般犯罪の発生状況

パリ
犯罪発生状況
観光旅行者が多数訪問するパリでは、スリ、置き引き、ひったくりなどの犯罪が多発しています。犯罪者は声を掛ける、大勢で取り囲む、立ちふさがる、押す、物を落とすなどの行為で相手の気をそらし、その隙に犯行におよびます。
日本人の被害状況

犯罪の手口としては、スリ、置き引き、ひったくりの順に発生件数が多く、中には、オートバイによるひったくりに遭遇し、引きずられて負傷する事例もあります。在フランス日本国大使館が認知した2017年1年間における日本人の強盗・窃盗の犯罪被害件数は401件ですが、この件数は旅券等を盗難されたため、大使館に届け出ることから認知したものであり、旅券以外の盗難で大使館に届け出ていないケースを含めると数倍の被害件数と考えられます。

パリにおける犯罪の特徴は以下に記載のとおりです。

  • (1)
    メトロ(地下鉄)内や観光地におけるスリ被害

    パリ市内はメトロが発達しており、移動手段として利便性も高く、多くの日本人観光客が利用していますが、車内や駅構内でのスリ被害が多発しています。

    犯行手口
    • 地下鉄に乗車中、数人の若い女性に取り囲まれ、ハンドバッグの中から貴重品を盗み取り、犯人は犯行完了後、次の停車駅で電車の扉が閉じる直前に降車し逃げた。または、混雑した地下鉄車内で、気がつかないうちにバッグの中から財布等の貴重品が盗まれた。
    • 凱旋門やルーブル美術館など観光地付近で数人のグループから囲まれながら署名を求められ、振り払って離れたが、気づいたときにはバッグの中の貴重品が盗まれた。
    • 地下鉄駅ホームで男性から「背中が汚れているので、上着を脱いだ方がよい。」と促され、その汚れを拭いているすきに、足下に置いたバッグを盗られた。
    • RERのB線などで、わざとコインを撒き散らして注意を引きつけ、コイン拾いを手伝っているうちに荷物を持ち去られた。
    対策

    被害の多くは混雑時の電車内(スリ集団は、意図的に局地的に混雑を発生させた上で犯行に及ぶ場合もある)、あるいはホームなど駅構内での被害です。以下の注意事項を参考に、安全対策に心掛けてください。

    • 混雑時には、なるべく乗車を避け、次の電車を待つ。
    • ハンドバッグ等は、留め具やファスナーをしっかり閉め、財布や貴重品は他人から容易に見えないところに分散して所持する(貴重品を1つに纏めて所持すると、盗難に遭った場合、被害が大きくなる)。
    • ホームのみならず、出口へ向かうエレベーターなど地下鉄駅構内では常に周囲に警戒する。
    • 荷物は極力足下などに置くことはせず、両手でしっかり持つ。やむを得ず足下などに置く場合は絶対に目を離さない。
  • (2)
    レストランやホテル等における置き引き被害
    犯行手口
    • レストランで食事中、足元や隣の座席に置いていたバッグを、気がつかないうちに持ち去られた。
    • ホテルのフロントで、チェックイン、チェックアウト等の手続きをしているときに足下に置いた荷物を持ち去られた。またはホテルの朝食会場で食事中、バイキングのため席を外した隙に椅子に置いていた荷物が盗まれた。
    • TGVの棚網にバッグを置いていたが、いつの間にか、盗まれた。
    • 空港行きのバスを待っている際、スーツケースの上にハンドバッグを置いていたところ、気づいたら持ち去られていた。
    対策
    • 荷物は足下や隣の座席等に置くことはせず、両手でしっかり持つ。仮に、足下等に置く場合は絶対に目を離さない。また、スーツケースの上にバッグ等は置かない。
    • ホテルやレストランで不審な人物が入ってきた場合、荷物の管理に注意する。
    • レストランの入口付近の座席やテラス席は避ける。
  • (3)
    シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への高速道路上での強盗被害
    犯行手口

    シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に向かう道路上において、タクシー(あるいは自家用車)乗車中、渋滞で停車した際に窓ガラスを割られ、オートバイまたは徒歩で近づいてきた犯人にハンドバッグやカバンを強奪された。

    • 主な被害場所は、空港から市内に向かう高速道路上でStadede France(多目的スポーツ競技場)を過ぎたトンネル付近、および高速道路からサンドニ市内に入った最初の信号付近で多発している。
    対策
    • 高級ブランド品を持ち歩くときは、犯人に目を付けられないようにするため、コートや上着で隠すなど目立たないようにする。
    • ハンドバッグなどの手荷物は、トランクに入れるか、タクシー車内では膝上や座席には置かず、外から見えにくい足下に置く。
    • 渋滞や信号などでタクシーが減速、あるいは停止した際には後方・周囲に注意する。
  • (4)
    オートバイによるひったくり被害
    犯行手口
    歩道を歩行中、オートバイに乗った2人組に後ろから追い越しざまにバッグ等を強奪された(ひったくられた際に転倒、または引きずられて大怪我を負う場合があります)。
    対策
    • 車道と反対側に荷物を持つ。
    • 常に周囲に注意を払う。
    • ショルダーバッグ等は身体の前に手を添えて持つ(たすき掛けで持つことは、ひったくられた際、転倒して大怪我を負う可能性がありますので、お勧めしません)。
  • (5)
    クレジットカードを狙った窃盗
    犯行手口
    パリ市内の国際線が発着する大きな鉄道駅で、スポーツ選手と称する外国人が、何らかの理由により自分のクレジットカードが使用できなくなり、乗車券を買いたいが券売機は現金を受け付けないので困っているとし、切符代は現金で支払うので、クレジットカードで代わりに支払いをしてほしいと英語で話しかける。
    犯人の話を信じ、犯人の言うとおりに券売機を操作して自分のクレジットカードで切符を購入しようとすると、券売機から切符は出てこない(犯人はフランス語で操作を案内し、わざと誤操作をさせている)。
    すると犯人は、自分の財布や携帯電話を預け信用させ、駅の担当者に聞いてくると言ってクレジットカードとともにその場を立ち去り、別の場所のATM(現金自動預け払い機)で、盗み見ていた暗証番号を使用し、多額の現金を引き出した。
    犯人が、ATMのカード挿入口に「仕掛け」(極細針金で細工)を施し、利用者のカードが「仕掛け」に引っかかって取り出せなくなると、親切を装って、「もう一度、暗証番号を入れてみた方がいい」などとアドバイスする。
    利用者が暗証番号を再入力してもカードが出て来ず、諦めてその場を立ち去った後、犯人はカード挿入口の「仕掛け」を引き上げてカードを入手し、利用者が再入力した際に盗み見た暗証番号で現金を引き出した。
    対策
    • カードで現金を引き出す場合は、設置場所・時間・周囲の状況などに留意し、可能な限り、銀行の開店時間内に利用する(夜間や週末は利用を控える)。
    • 手で隠すなどして暗証番号を他人に見られないよう気を付ける。
    • ATMを利用する場合は、複数人で行うようにする。万が一、機械からカードを取り出せなくなった場合、1人が銀行の係員を呼びに行き、もう1人は機械の前でカードを盗られないように見張るなどする。
    • やむを得ず夜間や週末にATMを利用する場合は、施錠付ドアが設けられた「キャッシュ・コーナー」を利用する。
    • 暗証番号を聞かれても教えない。
  • (6)
    睡眠薬を使用した犯罪など
    犯行手口
    欧米系と思しき男性が「市内を案内する」、「自分も観光目的でパリに来たので一緒に観光をしよう」などと日本語や英語で話し掛け、パリ市内の観光名所を巡った後、公園などで休憩中に睡眠薬入りのチョコレートなどの飲食物を食べさせ、相手の意識が朦朧としている間に荷物を奪う。カフェで飲食中、欧米系の男性に流暢な日本語で話しかけられ、ひと気のない別のカフェに誘われた後、睡眠薬の入ったビールを飲まされ、性的被害に遭った。
    対策
    • 路上、カフェ等で見知らぬ相手から流暢な日本語で話し掛けられても安易に信用しない。
    • 見知らぬ相手から差し出された飲食物は、絶対に口にしない(仮に、カフェ、レストラン等であっても、一瞬の隙に睡眠薬を混入される危険があります)。
  • (7)
    偽警察官などによる詐欺事件
    犯行手口
    • 観光地などの路上で、警察官を名乗る複数人(以下、「偽警察官」)が近づき、麻薬捜査等を理由にパスポートおよび財布等の提示を求め、所持金の一部を盗んだ。
    • イタリア人のファッションデザイナーを名乗り、言葉巧みに近寄り、最新のバッグと称する物品を差し出し(実際は二束三文の物品)、現金を騙し取った。
    対策
    • 私服警察官と称する者には注意する。偽警察官は通常2人組で行動しており、旅行者を偽警察官のもとに誘導する共犯者を含めて3人組で犯行に及ぶケースや、旅行者のすぐ側に車を停車させて声を掛けてくるケースもある。偽警察官は、警察官であることを証明するために、身分証明書らしきものを提示することもあり、空港内で税関職員を名乗るケースも報告されている。
      なお、警察官は、旅券の提示を求めることはあっても、通常、財布の提示は求めない。
    • 本当の警察官かどうか疑わしい場合には、身分証明書の提示を求め、可能ならそれが真正なものか否かを周囲の人や別の警察官、もしくは最寄りの警察署で確認を求める。
主な犯罪発生地域

犯罪被害の多くは、公共交通機関(特にメトロの車内および駅構内)、美術館などの観光地、シャンゼリゼ通りやオペラ通りなど市内有名観光地近くの路上や空港、歓楽街で発生しています。

  • (1)
    公共交通機関

    パリでは、メトロ、TGV(仏版新幹線)、RER(首都圏高速鉄道)、国鉄在来線、バスなどの公共交通機関が発達していますが、車内および駅構内では、複数人(子どもの集団を含む)によるスリが多く、特にメトロ全線車内・駅構内、および北駅・東駅・リヨン駅などの国際線の発着する大きな駅で被害が多発しています。

    手口としては、突然、旅行者を取り囲んで荷物を強奪したり、駅に停車した列車のドアが開くところを見計らって話しかけ、荷物から気を逸らした隙に、別の人物が荷物を奪って逃走する他、乗降口近くで携帯電話を操作していると、電車のドアが閉まる直前にそれを強奪するなどの事例が報告されています。また、シャルル・ド・ゴール空港および同空港とパリ市内を結ぶRERのB線では、旅行者を狙った置き引き、ひったくり、強盗事件が発生しています。

  • (2)
    観光地・歓楽街

    ルーブル美術館、オルセー美術館、凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム寺院、ベルサイユ宮殿、クリニャンクールの「のみの市」などの観光地で旅行者のスリ被害が多発しています。犯行は人ごみに紛れて行われ、リュックサックやハンドバッグなどが知らぬ間に開けられ、貴重品を抜き取られたり、不意を突かれてバッグなどをひったくられたりするというものです。

    また、モンマルトルのサクレクール寺院周辺でも、近くにピガールなどの歓楽街があり、ひったくりなどの被害が発生しています。ピガールやストラスブール・サンドニ地区などの歓楽街は、地元の住民も特に注意する犯罪多発地区であり、旅行者を狙う悪質な客引きや、暴力バーまがいの店が多いので注意が必要です。

    ピガールやストラスブール・サンドニ地区等の歓楽街は、地元の住民も特に注意する犯罪多発地区であり、旅行者をねらう悪質な客引きによる、いわゆる「ぼったくりバー」や、暴力バーまがいの店が多く、日本人被害も発生していますので注意が必要です。

  • (3)
    市内路上

    パリ市内では、オペラ座周辺、シャンゼリゼ通り、凱旋門周辺、エッフェル塔およびトロカデロ広場周辺、モンマルトル界隈で被害が多発しています。

  • (4)
    空港

    被害の多くが、空港構内のエレベーター、インフォメーション前、時刻表前、両替所、タクシー乗り場等でカートに乗せた荷物を置き引きされるものですが、中には、搭乗便のチェックイン時間までベンチで睡眠を取っている間にバッグごと置き引きされたというようなケースも報告されています。

    チェックインや出国審査直前に旅券や航空券の入ったバッグを盗まれ、帰国便に搭乗できなくなった旅行者もいますので、注意が必要です。

  • (5)
    ホテル

    朝食会場やチェックインやチェックアウトの際、空いている席、足下、カウンター等に置いた荷物を盗まれる置き引き被害が多くみられます。また、両替時や係員との応対中にも同様の被害が発生しています。被害は高級ホテルでも発生しています。

    また、客室に荷物を置いて外出中に侵入され、スーツケースの鍵を破壊され、中の現金を盗まれたり、備え付けの金庫が持ち去られたりする事件も発生していますので、客室には貴重品を置かないよう心掛けてください。なお、現金、貴金属、旅券、航空券などの貴重品は、フロントのセーフティボックス(宿泊客とホテル側の双方が鍵を持つ形式の小金庫)で保管する方が安心といえます。

南部フランス
犯罪発生状況

フランスはもともと移民の多い国ですが、その中でも南フランスに位置するマルセイユ、ニース等の町を抱えるプロヴァンス・アルプ・コートダジュール(PACA)地域州やミディ・ピレネー地方に位置するトゥールーズ等の町は移民を多く抱えています。特に移民が集中するマルセイユは失業・貧困層も多く、かねてから治安に問題がありましたが、昨今の金融危機による不況の影響もあり、犯罪件数が増加傾向にあるとともに、犯罪者の若年化と過激化が進み一層悪化しています。

とりわけ、市内北部や近郊の町で低所得者向け住宅等が立ち並ぶ地域の治安は劣悪です。麻薬売買の縄張り争い等に端を発した殺人事件や商店等を狙った強盗事件が多く発生しています。これらの犯行には多くの場合銃が使用されており、その数も年々増加傾向にあります。この他、警察官や警察署等が襲撃される事件も複数発生しています。

その他、一大観光地であるコートダジュール地方の中心都市ニースでは、スリにあう日本人が多くなっていますので、十分ご注意ください。

  • (1)
    スリ
    • マルセイユ旧港付近で、浮浪者風の男に声をかけられ、その隙に別の者に所持していたショルダーバッグから財布などを抜き取られた。
    • ニースで満員のトラムに乗車中、知らぬ間に所持していたショルダーバッグのチャックが開けられ、中に入れていた財布やパスポートを盗まれた。
  • (2)
    ひったくり、置き引き
    • マルセイユ市内を車両で運転中、信号待ちで停車した際に、スクーターに乗った2人組に後部座席の扉を開けられ、座席上に置いていたバッグを盗まれた(同様のケースは多く発生しており、特にレンタカーが狙われています)。
    • マルセイユ・サンシャルル駅近くの路上を歩行中、前方から男が「煙草を分けてください」と言いながら近付いてきたので気を取られていたところ、後方から近付いてきた男に腰につけていたウエストポーチをひったくられた。
    • ニースのホテルで、朝食ビュッフェで座席にバッグを置いたまま料理を取りに行っている間にバッグを盗まれた。
    • レストランで食事中、床に置いていたバッグがいつのまにか盗まれていた。
  • (3)
    車上荒らし
    • ホテル前に車を駐車し、ホテルでチェックアウトしている間に車の窓ガラスを割られ、スーツケースを盗まれた。
    • 観光地の駐車場で、車を駐車して観光している間に窓ガラスを割られて現金等を盗まれた。
  • (4)
    睡眠薬強盗
    • 列車やバスに乗り合わせた見知らぬ相手から飲食物を勧められ、口にしたところ、昏睡してしまい、眠っている間に所持品すべてを盗まれた。
主な犯罪発生地域
  • (1)
    公共交通機関

    南フランスの主要な都市では、公共交通機関(タクシー、バス、地下鉄等)が整備されており、いずれも比較的安全な交通手段と言えます。しかし、マルセイユのサンシャルル駅等からタクシーに乗車する場合に、高額な料金を要求されたり、出発駅(出発地)に戻る料金を請求されたり、さらには他の客と相乗りになるなどのトラブルが発生していますので、乗車前に料金等を確認してください。

    TGVの車内や駅構内ではスリ、ひったくり、置き引き等が多く発生していますので、注意が必要です。

  • (2)
    マルセイユ

    マルセイユ旧港付近はマルセイユの観光の中心であることから、旅行者を狙った浮浪者が多く存在します。マルセイユ・サンシャルル駅から旧港の間でカヌビエール通りの北側(サンシャルル駅側)に当たる一帯は、観光地に近いこともあり旅行者の多くがこの付近を通行していますが、旅行者を狙った少年によるオートバイを使用したひったくりなどが発生しています。旧港から東に延びるカヌビエール通りは、観光客向けの商店、事務所が多く、マルセイユの中心といえますが、多くの旅行者に混じり犯罪者も増えています。

    マルセイユ・サンシャルル駅は、マルセイユの交通の中心地であることから不特定多数の者の往来があり、スリ、置き引き、ひったくりの被害が報告されています。ノートルダム・ド・ラ・ギャルド(大聖堂前広場)や凱旋門周辺(高速道路入口付近)では、オートバイによるひったくりの被害が多数報告されています。

  • (3)
    ニース

    ニース空港、ニース駅付近の路地裏、旧港付近、旧市街付近はスリや浮浪者が多く、信号待ちの間にいきなり車のドアを開けられて車中に置いていたカバンなどを窃取される盗難事件が頻発しています。また、ニース海岸の目抜き通りのプロムナード・デ・ザングレからマセナ広場に続く一帯は、旅行者が多く訪れる場所でもあり、ひったくり、スリ、置き引きの被害が多発しています。

  • (4)
    コートダジュール地方一帯の町

    一大観光地であることから、観光客を狙ったスリやひったくりが多く発生しています。また、ニース、モナコ間などの満員の電車内で、スリに遭った被害も報告されています。

  • (5)
    エクサン・プロヴァンス、アヴィニョンおよびアルルなどのプロヴァンス等地方の観光地

    観光地の駐車場で、車両を駐車し観光に出掛けている間にバッグ等を盗まれる事件も発生しています。ガソリンスタンドで給油した後、事務所で精算している間に、無施錠の車両内からバッグを盗まれる事件も発生しています。

中部フランス(リヨンおよびその近郊)
犯罪発生状況

リヨンおよびその近郊の治安はフランス国内では比較的悪くないといわれていますが、日本人旅行者をターゲットにしたスリや置き引き、詐欺事件などが発生しており、また、中・長期滞在者も空き巣や窃盗、クレジットカード犯罪の被害に遭っているため、日常的に十分注意が必要です。

空き巣や車上荒らしは、リヨン市内の至る所で発生しています。また、統計ではリヨン東地区(Meyzieu、Saint-Priest、Bron、Venissieux、Villeurbanne、Saint-Fonsに代表される地域)における外国系住民の増加により、比較的犯罪が多発傾向にあります。

その他、一大観光地であるコートダジュール地方の中心都市ニースでは、スリにあう日本人が多くなっていますので、十分ご注意ください。

また、カード犯罪は、カード所持者を脅して現金引き下ろし機で現金を引き出させ奪い取るケース、飲み屋やスーパーの支払いの際に入力する暗証番号を犯人が盗み見た後、クレジットカードをすられ、悪用される事案が発生しています。

リヨン市内の繁華街(パールデユー・ショッピングセンター、レピュブリック大通り近辺)や観光スポット(テロー広場、ベルクール広場、サンジャン教会近辺等)に近い地域の人通りの少ない路地等で、日本人旅行者が被害に遭う事件が発生しています。

旧市街ではアジア人女性が性的暴行を受ける事件も発生しており、特に注意が必要なほか、バス停でバスを待っている間や、道を歩いている際に不審な人物に呼び止められ、道を尋ねるふりをして、車内に連れ込もうとした事案もあります。女性の深夜の一人歩きは絶対に避けてください。

日本人の被害状況

リヨン市内の繁華街(パールデユー・ショッピングセンター、レピュブリック大通り近辺)や観光スポット(テロー広場、ベルクール広場、サンジャン教会近辺等)に近い地域の人通りの少ない路地等で、日本人旅行者が被害に遭う事件が発生しています。旧市街ではアジア人女性が性的暴行を受ける事件も発生しており、特に注意が必要です。

バス停でバスを待っている間や、道を歩いている際に不審な人物に呼び止められ、道を尋ねるふりをして、車内に連れ込もうとした事案もあります。女性の深夜の一人歩きは絶対に避けてください。

  • (1)
    列車で移動中のスリ
    • 単独または少人数での列車移動中にバッグや荷物を盗まれ、列車を降りようとしたときや、ホテルでのチェックインのときにはじめて旅券がないことに気づく。
    • パリからリヨンに向かう列車内で、見知らぬ相手から飲食物を勧められ、口にしたところ、意識がなくなり、その間に所持品を奪われた(睡眠薬強盗)。
  • (2)
    市内の人の目につかない場所での暴行被害
    • 市内を流れるローヌ川の河岸を歩いていた日本人旅行者が、人目につかない橋の欄干の下で浮浪者風の若者から暴行を受け、貴重品を奪われる。
主な犯罪発生地域
  • (1)
    パールデュー駅、ペラーシュ駅周辺

    駅構内に警察署のあるTGV停車駅であり、特別な警戒態勢が取られていますが、必ずしも治安は良くありません。プロの詐欺師や、ひったくり、置き引きなどに注意してください。特にパールデュー駅東側の通りは、深夜の女性の一人歩きは絶対に避けてください。

  • (2)
    パールデュー・ショッピングセンター周辺

    リヨン3区にある同商業センターはリヨン市内で最も人が集まる場所ですが、置き引き、ひったくり事件も発生しており注意が必要です。

  • (3)
    観光スポット(レピュブリック大通り、テロー広場、ベルクール広場、サンジャン教会近辺、フルビエール教会近辺など)

    外国人旅行者が集まる観光スポットでは、置き引き、ひったくり、集団でのスリ事案などの被害が増加しているほか、大麻などのドラッグを使用する若者が増えていることによるトラブルも発生していますので、巻き込まれないように注意が必要です。

  • (4)
    サンテグジュペリ国際空港

    同空港は、空港警察によって比較的厳重な警備体制がとられ、犯罪などへの対応は迅速に行われていますが、近年新路線の定期便の運航増加や低コストのチャーター便の運航増加による利用客の増加に伴い、盗難、置き引きなどの犯罪被害の増加が懸念されています。

  • (5)
    その他の公共交通機関

    リヨン市内や郊外はリヨン公共交通機関(TCL)が整備されています。地下鉄、路線バス、トロリーバスなどは便利な交通機関ですが、若者による不正乗車が多発しているほか、暴力事件も発生しています。

東部フランス(ストラスブール市など)
犯罪発生状況

パリ等の大都市と比べ、ストラスブールおよびその近郊の治安状況は良好ですが、一部の地区において外国系住民の増加により、犯罪が増加傾向にあります。ストラスブール市や、その近郊の地区では、一般犯罪や違法薬物に関する事件も頻発しています。

また、この地方はドイツ、ルクセンブルク、ベルギーの国境に接しており、シェンゲン協定により国境検問が無くなったことから、麻薬の密輸ルートの1つになっているとみられており、近年、麻薬犯罪(密売・運搬等)の検挙率が高くなっています。

年末年始には、駐車車両が放火される悪習慣があります(ストラスブール市およびその近郊の地区では、毎年50台前後の車両放火被害が報告されています)。

日本人の被害状況

短期滞在の場合、スリ、置き引き、ひったくり等の犯罪が多発しています。近年は、未成年者によるスリや、鋭い刃物で鞄やコート等を切り裂いて貴重品を抜き取る手法も報告されていますので、鞄は体の前に持つ、貴重品をひとまとめにせずに分散させる等の対策が必要となります。長期滞在の場合、強盗、空巣、車上荒らし、クレジットカード不正使用等の被害に遭遇する可能性があります。

車上荒らし対策としては、車内に貴重品を保管せず、また、カーナビをガラス面等に取り付けている場合、カーナビ本体のみならず、固定具も取り外す等の予防策を講じてください。クレジットカード不正使用を防止するためには、会計時、店員にカードを預けない、こまめに口座の取引履歴をチェックする等の対策が必要です。

  • (1)
    車上荒らし
    • 駐車場に車を止め、車から離れた隙に後部座席の窓ガラスを破壊され、シートの下に隠してあったバッグが盗まれた。
  • (2)
    盗難
    • 市内のカテドラル(大聖堂)を観光中、財布を盗まれた。
    • ホテル受付でのチェックアウトの手続き中、旅行者と思しき人間に話しかけられ、手荷物から注意が離れた隙に、別の人物に手荷物を盗まれた。
    • ナンシー駅近くの郵便局で旅券のコピーをとり、郵便局を出た後、旅券がないことに気づき、郵便局に戻ったが旅券はなくなっていた。
  • (3)
    睡眠薬強盗
    • 市内で観光案内を申し出た欧米系男性からチョコレートをもらって食べた後意識がなくなり、所持していたカメラ、銀行カード、現金などを盗まれた。
  • (4)
    置き引き
    • ナンシー駅で電車を待つ間にうたた寝をしてしまい、旅券等を入れたリュックサックが盗まれた。
主な犯罪発生地域
  • (1)
    公共交通機関

    ストラスブール市では、市内と郊外を結ぶストラスブール公共交通機関(CTS)が整備されています。路線バスとトラムは便利で、比較的安全な交通手段といえますが、特にクリスマスの季節には、市電内、あるいはホーム上でスリ被害が発生しています。

  • (2)
    観光スポット

    カテドラル周辺、クレベール広場、レピュブリック広場などは、浮浪者風の子ども集団や外国人集団によるスリも発生しているので、周囲に注意を払う必要があります。ストラスブール中央駅周辺では、近年、覚醒剤や麻薬などの密売にかかわる事件が頻発しており、特に夜間は不審な人物と接触しない、見知らぬ人物に声をかけられても警戒を怠らないなど十分注意する必要があります。

  • (3)
    外国人労働者を含め低所得者層が多く居住する地区

    ヌーホフ地区、オートピエール地区、メノー地区、ヌドルフ地区、ケニスホーフェン地区、シルチガイム町、クローネンブルグ地区、エルゾ地区などは低所得者層が多く居住する地区といわれ、頻繁に車両放火事件や暴力事件、麻薬関連事件が発生するなど治安上問題があるため、訪問は避ける方が賢明です。

  • (4)
    ミュールーズ市とその近郊

    ドルオ地区、ヴォルフヴァグネール地区、ブールツビレール地区、コトー地区、リクスハイム地区、ロトンド地区なども低所得者層が多く居住する地区で、頻繁に車両放火事件や暴力事件、麻薬関連事件が発生しているなど治安上問題があるため、訪問は避ける方が賢明です。

    なお、ミュールーズ市およびその近郊では車上荒らしが多発していますので、車両を駐車する際は車内に貴重品を保管せず、また、カーナビをガラス面などに取り付けている場合、カーナビ本体のみならず、固定具も取り外すなどの防犯対策を講じてください。

  • (5)
    コルマール市とその近郊

    ヨーロッパ地区なども低所得者層が多く居住する地区で、頻繁に車両放火事件や暴力行為が発生しているなど、治安上の問題があるため、訪問は推奨しません。

    特に7月、8月の夏休みのシーズンおよびクリスマスマーケット開催時期(11月後半~12月末)は、旅行者の増加に伴い、特に観光客が多く集まる場所ではスリが多発していますので、注意が必要です。

  • (6)
    メッス市

    ルニー地区およびその近郊にあるベルコア地区、ラ・パトロット-シュマン・ドゥ・ラ・モーゼル地区などは、低所得者層が多く居住する地区で、暴力行為、麻薬関連事件等が発生しているなど、治安上問題があるため、訪問は推奨しません。

防犯対策

  • ホテル滞在中に外出する際は、ホテルの住所および電話番号などが明記された「ホテル・カード」を携帯する。
  • パスポートは必要なとき以外は持ち歩かず、コピーを携行し、パスポートそのものを携行する場合は、外部から見えない内ポケットなどに入れ、ズボンの後ろポケットやバッグの外側のポケットなど盗まれやすい場所には絶対に入れないようにする。
  • 現金、クレジットカード、トラベラーズ・チェック、航空券、海外旅行保険の加入証などをまとめてバッグなどに入れておくことは、万一バッグそのものが盗難に遭った場合はすべてを失うことになるので、極力分散して携行するよう心掛ける。
  • 不特定多数の人が集まる空港、地下鉄、駅、観光地などでは、高価な貴金属類は身に着けないようにする。また、スリや置き引きなどに十分注意し、できる限り手荷物から手を離さない。手を離す場合でも絶対に目を離さない。
  • 観光地でも人通りの少ない路地などには入らない。夜間の外出はできるだけ避ける。いわゆる危険とされている場所には近づかない(特に、深夜、早朝の地下鉄や地下通路では暴力的な犯罪に巻き込まれる可能性が高い)。
  • 自分を凝視する人物や、尾行してくる人物は、犯行の隙を狙っているものと考え、ただちに安全な場所に止まって相手をやり過ごすか、人通りの多い場所を歩くようにする。
  • ホテルのフロントでチェックイン、チェックアウトなどの手続きをしているときに足下に置いた荷物を置き引きされたり、レストランで食事中にバッグなどを置き引きされたり、椅子の背もたれと腰の間に置いた荷物を盗られたりする事件が発生しているので、テーブルや椅子にバッグなどを不用意に放置しない。
  • ホテルなどに滞在中、心当たりのない人物の訪問がある場合は、不用意にドアを開けずに、必ずドアスコープで相手を確認し、不審に思ったらフロントに連絡する。外出の際は、貴重品を部屋に放置せず、フロントのセーフティボックスを利用する(客室内のセーフティボックスが持ち去られる事件が発生しているので、現金、貴金属、旅券、航空券は、できればフロントのセーフティボックスに預けることが望ましい)。また、ドアは外出時のみならず在室時も施錠し、スーツケースは、貴重品を入れていなくても鍵をかける。
  • ユースホステルなどで相部屋の場合は、トイレ・浴室を使うときでも貴重品は部屋に放置せず、必ず携行する。
  • 自動車に乗車したら、まずドアをロックする。
  • 自動車で走行中も車外から見える場所や車外から手を伸ばして取られやすい場所に貴重品の入ったバッグなどを放置しない。また、駐車中に車内に貴重品を残したまま離れない。
  • 自動車走行中は後続車両、特に不審なオートバイに乗った2人組には注意する。2台以上のオートバイで犯行に及ぶ場合もあるので、1台が通過したからといっても油断しない。
  • 見知らぬ人物から車の停止を求められても無視する。
  • 降車する際は、車両の前後左右を十分に確認してからドアロックを解除する。
  • 車のトランクに荷物を入れるときは、周囲をよく観察し、荷物の存在を知られないようにし、極力、貴重品は入れないようにする。ホテルをチェックアウトした後、荷物を積んだまま市内観光を行ったりせず、可能であれば出発までホテルのクローク等に預けるようにする。
  • 路上駐車は、車上荒らしに遭遇する可能性が高いので、管理人の常駐する駐車場を利用する。自家用車であれば、防犯アラームを取り付けるなど十分な予防措置をとる。
  • 空港からパリ市内へはRER(首都圏高速鉄道)のB線は利用せず、バスまたはタクシーを利用する。
  • 繁華街に赴く場合は、現地事情に精通した者と一緒に行動するか、店の入口などに価格が明示されているカフェやブラッスリーを利用する。
  • デモなどの現場に近づかないように留意し、また、万一遭遇した場合は、デモに巻き込まれることのないよう十分注意する。

不測の事態が発⽣したときには、家族等の依頼を受け⼤使館より安否確認の連絡をする場合がありますので、滞在先等は必ず家族に連絡しておく等、常に所在を明確にしておくようにしてください。
⾮常事態が発⽣したと思われるような場合や、外出中に不測の事態に遭遇した場合は、⾃宅か職場等の安全な場所に戻り、事態が静まるまで待機してください。また、必ず⽇本国⼤使館に連絡してください。

緊急時の連絡先

安全のために、普段から予防対策を心掛けておくことが重要ですが、いざ事が起こったときのことを想定して、その時に被害を最小限にするための対策を講じておくことも大切です。緊急連絡先はメモしておき、家族それぞれが持つような努力が必要です。

警察・消防・救急

  • 警察:TEL 17(携帯電話からは112も可能)
  • 消防署:TEL 18
  • 救急⾞:TEL 15

在外公館

  • 在フランス日本大使館(Ambassade du Japon en France)
    住所:
    7, avenue Hoche 75008 Paris
    電話番号:
    (市外局番 01)48 88 62 00
    国外からは(国番号 33)1 48 88 62 00
    FAX:
    (市外局番 01)42 27 50 81
    国外からは(国番号 33)1 42 27 50 81
  • 在ストラスブール日本国総領事館(Consulat Général du Japon à Strasbourg)
    住所:
    20, place des Halles , 67000 STRASBOURG, "Bureaux Europe" 7F
    電話番号:
    (市外局番 03)88 52 85 00
    国外からは(国番号 33)3 88 52 85 00
    FAX:
    (市外局番 03)88 22 62 39
    国外からは(国番号 33)3 88 22 62 39
  • 在マルセイユ日本国総領事館(Consulat Général du Japon à Marseille)
    住所:
    Consulat Général du Japon à Marseille 70, avenue de Hambourg 13008 Marseille, France
    (70, avenue de Hambourg, BP199, 13268 Marseille cédex 08, France)
    電話番号:
    (市外局番 04)91 16 81 81
    国外からは(国番号 33)4 91 16 81 81
    FAX:
    (市外局番 04)91 72 55 46
    国外からは(国番号 33)4 91 72 55 46
  • 在リヨン領事事務所(Bureau Consulaire du Japon à Lyon)
    住所:
    131 boulevard Stalingrad 69100 Villeurbanne, Le Prémium 8F(=7ème étage)
    電話番号:
    (市外局番 04)37 47 55 00
    国外からは(国番号 33)4 37 47 55 00
    FAX:
    (市外局番 04)78 93 84 41
    国外からは(国番号 33)4 78 93 84 41
  • 出典:
    損保ジャパン・SOMPOリスクマネジメント『海外生活を安全におくるために October2018』
    ジェイアイ傷害火災保険株式会社 『海外での医療事情』

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