イギリスの生活情報や医療事情

イギリスの基礎知識

名称 英国
(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
日本国(ご参考)
面積 24万3,000㎢ 37万8,000㎢
人口 6,565万人(2016年) 1億2,659万人
首都 ロンドン(人口約879万人) 東京(人口1,383.2万人)
通貨
(2018年9月)
スターリング・ポンド
(1ポンド=約148.48円)

(1米ドル=113.51円)
時差 -8時間
言語 英語 アルタイ語系の日本語
民族 アングロサクソン系及びケルト系 アジア人種の日本民族・朝鮮人・中国人・北海道に少数のアイヌ人
宗教 英国国教等 仏教・神道・キリスト教
気候 英国は北海道より北に位置(樺太に相当、北緯50~60度)しますが、メキシコ湾流の影響で気候は比較的温暖です。3月末頃~10月末までは、夏時間の実施や緯度が高い関係で日が長く(日暮れは午後8時~午後10時頃)なり、冬は逆に午後3時半頃には暗くなり、年間を通しての日照時間が短いです。また「1日の中に四季がある」といわれるくらい天気が変わりやすく、夏でも肌寒いときがあります。 南部は温帯気候、北部は冷帯気候。モンスーンの影響が強く、6~8月は南東モンスーンにより多量の雨がもたらされる。11~3月は大陸からの北西モンスーンにより、北部は厳しい寒さとなり、日本海に面した地域には多量の雪が降る。
代表的な
都市の気温
ロンドン:
2℃/6℃(1月)
13℃/22℃(7月)
(最低気温/最高気温)
東京:
0℃/9℃(1月)
22℃/29℃(7月)
(最低気温/最高気温)
電化製品
電圧:
240V
プラグタイプ:
BF
電圧:
100V
プラグタイプ:
A
在留邦人数 62,887名(2017年10月)

出国・入国するときの注意事項

下記は2018年9月現在の情報です。最新情報については、外務省・駐日英国大使館等のウェブサイトを参照してください。

査証(ビザ)

短期滞在(Visitor)

短期滞在とは、観光や親族・知人訪問(General Visitor)、商用(Business Visitor)、や短期留学(Student Visitor)などを目的とする6か月を超えない滞在のことです。短期滞在では事前に査証を取得する必要はありません。ただし、入国時に各渡航目的に応じた滞在許可が付与されますので、渡航目的を立証する資料を用意しておくことが必要です。なお、短期滞在で入国した場合は、入国後に滞在目的の変更や6か月を超える滞在期間の延長を行うことは原則認められません。

留学(Student)

留学目的で6か月を超える滞在予定者は、あらかじめ入国許可証(Entry Clearance)の取得が必要です。なお、短期留学の目的で入国許可証を取得せずに入国した者が、6か月以上の滞在期間の延長を申請しても一切認められませんので、滞在が6か月を超える可能性がある場合には、あらかじめ入国許可証を取得することをお勧めします。なお、短期留学中に他国に旅行に行く場合は、出入国審査にも十分注意してください。

就労

就労目的で入国する場合には、あらかじめ入国査証の取得が必要です。

その他の目的

6か月を超える滞在や上記の短期滞在目的以外の目的(英国人との婚姻や配偶者との同居等)には入国査証の取得が必要になります。

生体認識情報の提供

日本国内で入国査証を取得する場合は上記「英国ビザ申請センター」に申請者自らが赴いて申請する必要があり、その際、査証発給手続きの一環として顔写真が撮影され、10指の指紋が採取されます。

NHS(国営保健サービス)

2015年4月6日より、NHSの仕組みが改正され、英国の査証取得・延長時に、NHSの利用料を徴収することが英国政府より発表されています。

出入国審査

入国審査

入国審査は概して厳しく、観光の場合は滞在日数、所持金、帰国用航空券の有無等が審査され、滞在目的に疑義ありと認められる場合には入国は許可されません。
例えば、観光目的と申告しても、入国審査官に語学研修目的等と見なされ、その申告内容に疑義を抱かれた場合は長時間にわたり徹底的に追及され、入国拒否されることがあります。その際、入国査証を取得していない場合は、入国拒否処分に対する異議申立て等は認められません。場合により出入国管理法令に基づいて長期滞在予定者が入国する際、健康診断を求められることがあります。この場合、空港内で医師の診断を受けるまで3~4時間待たされることがありますので、入国前に英文の健康証明書(医師作成によるもの、特に胸部X線検査の結果)を用意しておくことをお勧めします。

出国審査

出国審査では、旅券の確認を行っており、許可された滞在期限を超過していた場合には、入国管理当局や警察に身柄を拘束されたり、または、そのまま出国を許されても、再入国を拒否されたりすることがあります。

再入国

短期滞在中の方、特に短期留学中の方が初回の入国から6か月以内に英国をいったん離れた後に再入国を希望する場合、6か月以内であっても許可されないことがあります。再入国の可否の決定は入国審査官に委ねられており確実な対策はありませんが、入国拒否をされないように、留学先の学校側に事前に相談するとともに、再入国のために入学許可証または在学証明書、滞在費支弁能力立証資料等、初回の入国時と同様の準備をしておくことをお勧めします。

外貨申告

現金(すべての通貨)の持ち込み・持ち出しに際して、欧州連合(EU)加盟国以外の国・地域から英国に直接入国する場合または英国からEU加盟国以外の国・地域へ直接向かう場合で、1万ユーロ相当以上の現金を英国内に持ち込むまたは英国外に持ち出す場合には、申告する義務があります。この場合の現金とは、銀行手形及びあらゆる種類の小切手(トラベラーズチェック等)を含みます。申告書は、出入国する空港等で入手できます。
なお、申告の義務を怠ったり、申告内容に誤りがあったりする場合は、最高英貨5,000ポンドの罰金が科され、現金を没収されることがあります。

通関

税関検査

税関では自己申告制をとっていますが、以下のとおり通路が分類されており、場合に応じて正しい通路を通ってください。無申告の場合でも、抜き打ち検査があり、申告すべき物があるにもかかわらず申告しなかった場合には厳しく処罰されます。

  • EU域内からの入国で購入品が免税範囲内であれば、青色(無申告)の通路
  • EU域外からの入国で購入品が免税範囲内であれば、緑色(無申告)の通路
  • 携行品が免税範囲を超える場合であれば、赤色(要申告)の通路

高額品の持ち込み

高額品の持ち込みについては、日常使用しているものであっても、輸入品扱いとされ、税金を徴収される可能性がありますので、高額品を持ち込む場合には、事前に税関当局に照会することをお勧めします。

持ち込み規制品

主な持ち込み禁止品は次のとおりです。

  • 規制薬物(ヘロイン、モルヒネ、コカイン、大麻、覚せい剤、睡眠剤、LSD等)
  • 攻撃用武器(飛び出しナイフ、バタフライナイフ、ベルトバックル内仕込みナイフ、星形手裏剣、日用品ではないナイフ、仕込み杖、メリケンサック、吹き矢、特殊警棒、ある種の格闘用具等)
    (過去、飛び出しナイフ、メリケンサック等を携帯していた日本人が、入国時に空港で逮捕された事例もあります。)
  • 子供を扱ったわいせつまたは卑わいな作品(本、DVD、コンピューターソフト等)
  • ポルノ類(英国内で合法的に購入できるようなものを除く)
  • 卑わいな作品や過激な暴力を描いた作品
  • 偽造や著作権侵害をしている商品等
  • 肉、ミルク及びその他の動物製品
  • 野鳥(EU以外からの輸入)

英国当局の許可を必要とする主な物品は次のとおりです。

  • 小火器、爆薬及び弾丸等
  • 護身用具(スタンガン、催涙スプレー:日本人留学生が護身用に催涙スプレーを携行していたことにより警察に身柄を拘束され、裁判にかけられた事例があります。)
  • 動物(犬、猫、鳥類を含む)
  • 絶滅に瀕した生物(生死を問わず。また、鳥及び植物並びにこれらの生物から作られた製品、毛皮、象牙、皮革なども含む)
  • 特定の植物及びその製品(樹木、芋類、特定の果物、球根、種等)
  • 英国内で認可されていない無線機

現地に到着したら

在留届

旅券法第16条により、外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、住所または居所を管轄する日本の大使館または総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。住所等が決まりましたら、必要事項を記入の上、速やかに最寄りの在外公館へ提出してください(世帯ごとに届出をすることもできます)。
提出はFAXまたは郵送、インターネットで可能です。提出にあたっては、「在留届」用紙の注意事項をよく読んで提出してください。

  • 住所その他届出事項の変更および英国を去る(一時的な旅行を除く)ときはその旨の届出(変更および帰国届)を行ってください。

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者(海外旅行者・出張者など)についても、現地での滞在予定を登録できるシステムとして、2014年7月より外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています。登録者は、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざというときの緊急連絡などの受け取りが可能です。

外国人登録

原則として日本人は外国人登録制度の対象外です。外国人登録が必要な長期滞在者に対しては、旅券に「The holder is required to register at once with the police.」とスタンプが押されます。なお、英国滞在中、外国人が旅券を常時携帯する義務はありません。

注意が必要な生活環境

各種取締法規

旅行制限

軍事施設等の立入禁止区域を除き、外国人の旅行制限はありません。

写真撮影

写真撮影の制限はありませんが、一般公開されている建築物の中にも、内部の写真撮影が禁止されているところがあるので注意が必要です。

麻薬

英国でも、ヘロイン、マリファナ(大麻)、コカイン、覚せい剤、MDMA(通称「エクスタシー」、「E」等)等の薬物犯罪が社会問題化しており、税関や警察が取締りを強化しています。違反者は法律に基づき厳罰に処されますので、薬物には決して手を出さないでください。
麻薬の「運び屋」に仕立てられる危険性もありますので、他人の荷物を安易に預かったり、搬送を引き受けたりすることは絶対にしないでください。

就労許可

外国人就労者は適切な滞在許可証の取得が必要です。入国管理局や警察当局は日常的に不法就労の取締りを実施しており、たとえアルバイトでも、許可されていない就労は違法として逮捕されます。有罪になった場合、強制送還されることがあります。
不法就労は、就労者本人だけでなく、雇用者側も処罰の対象です。

武器の携行

武器の携行に対して極めて厳格な規制が設けられており、催涙スプレー、スタンガン、特殊警棒、メリケンサック、ナイフ等の無許可の携帯は違法です。

子の連れ去り

『Child Abduction Act 1984』は、親権を持つ片方の親を含む「子と関連する者(a person connected with a child)」が、他に親権を持つ者の同意なしに16歳未満の子を英国外に連れ出した場合は刑法上の罪(子の奪取)を構成すると規定しています。両親が離婚している場合でも、通常はもう一方の親も引き続き親権を有するので、「子の奪取」が成立する可能性があります(子を国外に連れ出すことについて裁判所が許可している場合はこの限りではありません)。

「子の奪取」により有罪とされた場合、略式手続きによる場合は6か月以下の拘禁刑若しくは罰金またはその両方、正式手続きによる場合は7年以下の拘禁刑に処せられます。
例えば、英国に住んでいる日本人親が他方の親の同意を得ず一方的に子を日本に連れて帰る場合、たとえ実の親であっても英国刑法違反となり、英国に再渡航した際に犯罪被疑者として逮捕される場合があります。
なお、子の親権問題の詳細については、在英国日本国大使館ホームページをご覧ください。

  • ここで紹介している法令はイングランド及びウェールズにおいてのみ適用されますが、スコットランド及び北アイルランドでもほぼ同じ内容の規定があります。
ハーグ条約

英国は、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。

風俗・習慣・国民性

英国では、国王を最高権威者として掲げる「英国国教会(アングリカン・チャーチ)」を国家の正式教会としていますが、他の宗派や宗教の活動も認められています。英国(イングランド及びウェールズ)の主な宗教は、キリスト教(全人口の59.3%)、イスラム教(同4.8%)、ヒンズー教(同1.5%)などとなっています(2011年国勢調査)。

英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ及び北アイルランドから構成されています。スコットランドやウェールズは歴史的に強い独自性を有していることから、これらの地域をイングランドの一部と見なしたり、そのような誤解を招く言動は避けることが安全です。また、北アイルランドについては、宗教対立や英国からの分離を巡る対立が残っていることにも留意する必要があります。

子供について

英国では子供だけでの留守番(ホームアローン)自体は「児童虐待」等の犯罪に当たるものと法律には具体的に明記されてはいませんが、2016年7月全国警察本部長評議会(NPCC)が、全国児童虐待防止協会(NSPCC)が設定したガイドラインを警察が支持する旨表明しました。したがって、万一、子供だけの留守番中に子供が危害を加えられたり、怪我をしたりした場合には、児童虐待などの理由で両親が罪に問われる可能性がありますのでご注意下さい。

  • 子供のみでは外で遊ばせない、また、買い物にも行かせない。
  • 駐車する際、子供だけを車内に残さない(児童虐待にもなり得る)。

健康・医療

イギリス(ロンドン) 医療事情
(ジェイアイ傷害火災調べ 2016年8月時点)

項目 内容 日本(ご参考)
救急車の料金
①公営:
無料
②民営:
通常利用しない
無料
通常利用しない
初診料 16,200円~27,000円 2,820円
病院部屋代
(1日当たり)
①個室:
135,000円~202,500円
②ICU:
405,000円~540,000円
30,000円~100,000円
80,000円~100,000円
虫垂炎手術の治療費
①総費用:
945,000円~1,350,000円
②平均入院日数:
2~3日
600,000円
4日間
骨折時の治療費
(橈骨末端閉鎖性骨折)
135,000円~202,500円 20,000円
ファミリードクター制度 あり
  • 緊急時を除き、(歯科等一部を除き)全科診察可能な医師の診察を受け、その後必要に応じ専門医へ紹介
なし
  • 初診から専門医の受診が可能(ただし、総合病院等で紹介状が必要な場合あり)
乳児死亡率
(1,000人当たり)
4人 2人
平均寿命 81歳 84歳
協力:Dr.ITO Clinic 聖路加国際病院
注意事項
  • 全体
    • 海外では自由診療となるため、治療費は受診する医療機関や治療内容等によって大きく異なります。一覧は目安として下さい。
    • 日本人旅行者が利用することが多い私立の医療機関を中心に調査しているため、その国一般の相場と異なる場合があります。
  • 項目別
    • 1.
      公営の救急車は原則行き先を指定できません。距離加算の記載がない場合は、原則同一市内の料金となります。
    • 2.
      初診時の最短時間(通常10~20分程度)の診察料となります。別途医療通訳費が必要な場合があります。
    • 3.
      部屋の使用料のみとなり、実際に入院する際には、その他に医師の診察料、薬剤費等が必要となります。
    • 4.
      腹膜炎を併発していない手術を想定しており、術式等は医療機関により異なります。
    • 5.
      転倒し、手をついた際に骨折しやすい箇所となります。レントゲン検査、固定処置を行い1回のみの外来診療を想定しています。
      (帰国後に継続治療を行うことを想定していますが、その治療費は含んでおりません)
    • 6.
      当該国の一般的な医療制度を記載しており、医療機関や緊急度合い等により記載と異なる場合があります。
    • 7.
      出典:世界子供白書2015<要約版>-日本ユニセフ協会
    • 8.
      出典:総務省統計局発行、総務省統計研修所編集「世界の統計2016」
  • 日本の医療事情
    • 詳細金額は医療機関の設備や治療内容等により異なりますが、概ねの理解をいただく目的で、一般的な料金を記載しています。
    • 治療費は、海外と比較する目的で健康保険利用の基準である1点10円かつ全額(10割)自己負担として算出しています。健康保険を利用し受診した場合の自己負担額は通常記載よりも低額となります。また、日本で健康保険を利用しない自由診療の場合は、医療機関により点数換算が異なります。
過去に発生した保険請求事故実例(イギリス)
  • ホテルのロビーで意識を失う。脳梗塞と診断され25日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。
    治療・救援費用 保険金支払額:
    19,278,865円
  • 路上で暴漢に襲われ意識不明となる。頭部外傷と診断され41日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。
    治療・救援費用 保険金支払額:
    11,244,970円

医療事情

英国で提供されている医療サービスには国民保健サービスとプライベート医療サービスがあり、どちらも先進国の医療水準を保っているといえます。

国民保健サービス

英国の国民保健サービスは National Health Service、通称NHSと呼ばれています(北アイルランドにおいてはHealth and Social Care、通称HSC)。NHSは税金で運営されており、加入者は自己負担なく医師の診察を受けることができます(一部地域では処方箋や歯科診察に一定料金が掛かります)。6か月以上合法的に英国に滞在する場合、原則的に外国人でもNHSに加入することができます。ただし、加入資格があるかどうかの最終的な判断は診療所、病院に一任されています。

16歳以上の就労者は、National Insurance Contributionと呼ばれる保険料の支払いを求められます。また英国に6か月以上滞在する一時的滞在者(non-EEA migrants)に関しては、査証取得・延長時にNHS利用料の支払いを求められます。

NHSの長所
  • 原則無料で医療を受診できます。
NHSの短所
  • NHS医療機関は常に混雑状態にあり、必要なときにすぐ医師の診察を受けることが困難です。
  • 専門的な医療を受けたい場合にも、まず家庭医の診察、紹介を受ける必要があります。
NHSを利用する場合

NHSで医療を受ける際には、まず家庭医(General Practitioner:GP)の診察を受ける必要があります。さらに必要があれば、GPからの紹介を受けて病院の専門医を受診します。NHSにおいては、日本のように患者が自由に医療機関や専門医を選んで受診することはできません。

NHSのGPを受診するには、自宅近くのGP診療所に患者登録を行います。新規患者を受け入れるかどうか、特に外国人患者を受け入れるかどうかの判断はそれぞれのGP診療所に一任されており、その方針は各診療所により異なるため確認の必要があります。GPによる紹介で病院治療を受ける専門医を受診する場合にはNHSに正式に加入する必要がありますが、外国人が加入する場合には、病院から「合法的に英国に滞在しており、英国に生活の拠点がある」との判断を受けなければならず、これが認められなかった場合にはプライベート医療を受診するよう求められます。

プライベート医療サービス

民間の医療機関では、治療費はすべて患者の自己負担となります(保険の利用は可能です)。旅行者や短期滞在者は救急の場合を除いてNHSを利用することができませんので、これらプライベート医療機関を利用することになります。ロンドンを中心に、日本人医師のいるクリニック、日本語の通じる歯科医院があります。
プライベート医療機関の受診に際しては、受診を希望する医療機関に直接連絡を取ってください。NHSと異なり、GPを通さずに直接専門医の診察を受けることも可能です。

プライベート医療サービスの長所
  • NHSに比較し短時間で医師の診察を受けることができます。また、NHSとは異なり、患者が自由に医療機関や専門医を選んで受診することができます。
プライベート医療サービスの短所
  • 一般に診療費が高額になるため、海外旅行傷害保険やイギリスのプライベート医療保険に加入することが推奨されます。プライベート医療機関では、原則的に救急対応は行っていません。ただし、NHS未加入者であっても救急医療はNHS機関で受診(無料)できます。

注意を要する病気

「一日の中に四季がある」という言葉に例えられるように日内温度差が大きく、昼間は温かくても夜は急に冷え込んだり、天気のよい日に通り雨で急に涼しくなったりすることがあります。気温に合わせた服装や上着等の脱着、このための準備が必要です。

英国は日本に比べ湿度が低いため、夏季には知らないうちに熱中症や脱水になっていることがあります。水分を適時補給し、休憩をこまめに取るなどの予防策が必要です。
冬季は、暖房の使用によってさらに室内が乾燥しやすくなります。この低湿度が原因で、鼻やのどの粘膜が乾燥して風邪等の原因となる微生物感染を受けやすくなります。時にインフルエンザが流行することもありますので、うがいでのどの粘膜が乾くのを防いだり、加湿器で湿度を上げたりといった工夫をするとよいでしょう。
また冬季には日照時間が短くなり、行動できる時間も少ないので鬱になりやすいといわれています。英語国なのでとけ込みやすいように思われますが、日常の生活で思うようにいかないことも多いかもしれません。気分転換を心掛けましょう。

特にかかりやすいものではありませんが、注意が必要な病気について説明します。

花粉症(Hay fever)

3月から9月頃にかけて植物類の花粉が飛び、英国内において多くの方が花粉症に悩まされているようです。日本ではスギ花粉が一番問題になっていますが、英国では芝花粉(Grass pollen)などで悩む人の数が多いとのデータがあります。花粉の種類が日本とは違うため、渡英してから初めて花粉症に悩まされる方もいます。流行の季節にはテレビやインターネットで花粉情報を放送していますので、参考にしてください。薬局で抗アレルギー剤の入手が可能ですが、症状が継続する場合は、医師に相談してください。

細菌性髄膜炎

1歳以下の子供に多い、発熱、頭痛、意識障害などが出現する感染症です。英国では時々発生がみられます。予防接種がある程度有効ですので、20歳以下で英国に長期滞在するのであれば、英国にきてからワクチンを接種するとよいでしょう。

予防接種

英国入国に際して予防接種は必要ありませんが、皮膚炎、インフルエンザ、花粉症、流行性脳せき髄膜炎、食中毒等に注意が必要です。なお最近、麻しん(はしか)や百日せきの流行も伝えられています。子供は日本の定期予防接種を済ませておきましょう。長期滞在する場合は英国の接種スケジュールに従って、接種していないものを受けてください。小児予防接種スケジュールに含まれる予防接種は、NHS医療の一環としてすべて無償で提供されています(NHS加入者のみが対象)。

健康上、心掛けること

  • 英国の水道水は日本の水道水に比較し、石灰分を多く含む硬水です。水質は地域をカバーする水道事業会社により常に確認されており、通常はそのまま飲んでも問題ありません。ただし、配水管が古い場合や貯水タンクに問題がある(可能性のある)場合には、市販のミネラルウォーターや、ろ過器を使用するほうがよいでしょう。
  • 英国では食品の衛生管理は徹底されていますが、食品汚染による集団食中毒が時々報告されています。野菜(カット野菜を含む)は日本と同様、よく洗ってから調理してください。また、英国で一般的に販売されている卵は生食を想定していないため、低温殺菌処理されていません。生食するとサルモネラ菌による食中毒を起こす恐れがありますので、十分に加熱するよう注意してください。
  • 長期滞在者は、健康維持の観点から、日照時間が短い季節はなるべく屋外で日に当たるように心掛けることをお勧めします。
海外⽣活不適応について

気候、⽣活習慣、⾷事、治安状況、⼈種、宗教、⾔葉の違いは、適応に相当な努⼒を要します。うまくいかないと不適応症候群となり、精神⾯のみならず胃腸系や循環器系に変調をきたします。きまじめなタイプや完全主義者に陥りやすい傾向があります。適応には時間がかかること、誰でも⼀度は通る道であることを認識してあせらないことが肝⼼です。疲れたときは無理せず、⼗分な休養、時には⻑期休暇が必要です。
特に家族で赴任されている⽅はご家族のメンタルヘルスにも気を配ってあげて、できるだけ不満や愚痴を聞いてあげるようにしてください。

交通事情

一般的な交通事情

車両の交通は左側通行(日本と同じ)で、制限速度はマイル標示(例えば40mph(およそ65km/h))です。ラウンドアバウト(ロータリー式交差点)や横断用ビーコン(標示等)等英国特有のシステムがあり、また、必ずしも「歩行者優先」の考えはないため、道路の歩行や横断には十分な注意が必要です。

運転免許証について

英国入国後または居住開始後1年間は、日本の運転免許証(国際運転免許証を含む)で自動車の運転が可能です。1年を超えた後に運転する場合は、英国の運転免許証への切り替えが必要です。また、レンタカーの利用には、通常、国際運転免許証が必要です。

車を運転する場合の注意事項

  • ロンドン市内中心部は「混雑課金(Congestion Charging)」エリアに指定されており、平日の午前7時から午後6時までの間に同エリアで自動車を運転する場合、通行料を事前または当日に電話、指定の商店やガソリンスタンド、オンライン等で支払う必要があります。
  • 運転中の携帯電話の使用は禁じられています。ボイスメールに切り替えておくか、どうしても通話する必要がある場合は道路脇に停車した後に使用して下さい。
  • エディンバラ市内の主要道路にはバス・タクシー・自転車用の専用レーン「Green Way(緑色の車線)」が設置されています。この車線では一般車の運転は禁止(但し、時間帯によっては走行可能な場所もあるので標識をよく確認すること)されていますので注意してください。

安全に暮らすために

治安情勢(外務省海外安全ホームページより)

最新情報

外務省より下記危険情報が発出されています。

~テロに対する特別な警戒が必要です~

英国では、2017年3月、6月及び9月にロンドンで、5月にマンチェスターでテロ事件が発生しました
5月のマンチェスター及び9月のロンドンの事件では、国内のテロ脅威度は一時的に5段階中の上から1番目の「critical(危機的。テロの攻撃が差し迫っているとされるレベル)」に引き上げられ、現在も上から2番目の「severe(深刻。テロの発生が極めて高いレベル)」となっています。
英国へ渡航・滞在される方は、テロ事件に巻き込まれることのないよう特別な警戒が必要です。具体的には、以下に努めてください。

  • 最新の関連情報の入手に努め、滞在先や個別の訪問先の治安状況や警備体制を確認するなど、不測の事態を想定し、行動する。
  • テロの標的となりやすい場所を訪問する場合には、滞在時間を可能な限り短くし、避難経路を確認しておく等の安全対策を必ず講じる。
  • 政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)には近づかない。
  • 周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場を離れるなど安全確保に努めるとともに、現地当局の指示があればそれに従う。
  • コンサート会場、公共交通機関等、記念日・祝祭日等のイベント会場、観光スポット、観光地周辺の道路、レストラン、ホテル、ショッピングモール、パブ、ナイトクラブ、映画館等人が多く集まる施設、教会・モスク等宗教関係施設
  • 2017年に入って英国で発生したテロ事件
    • ロンドンにおける英議会下院及び周辺でのテロ事件

      2017年3月22日(現地時間)、ロンドン中心部・ウェストミンスター橋の歩道を車両が暴走して多数の通行人を轢き、その後ナイフを持った男が英議会下院への侵入を試み警官1名を刺殺する事件が発生し、警官を含む4名が死亡、約50名が負傷した。
      この事件について、事実上のISILの通信社とされる「アアマーク通信」は、本件が「ISの兵士(soldier)」による犯行であるとしている。

    • マンチェスターのコンサート会場における爆発事件

      2017年5月22日(現地時間)、マンチェスター中心部のマンチェスター・アリーナで、コンサートの終わりに会場の出口付近で爆発物を持った男が自爆する事件が発生し、22名が死亡、100名以上が負傷した。
      この事件について、ISILはSNS上で本件が「カリフの戦士」によるものとする犯行声明を発し、さらなるテロを予告した。

    • ロンドンにおけるロンドン橋付近でのテロ事件

      2017年6月3日(現地時間)、ロンドン市内ロンドン橋の歩道で、車両が通行人を次々と轢き、その後降車し男3人が付近のバラ・マーケット(Borough Market)で多くの人々を刃物で刺す事件が発生し、これまでに7名が死亡、約50名が負傷した。
      この事件について、事実上のISILの通信社とされる「アアマーク通信」は、本件が「ISの兵士(fighters)」による犯行であるとしている。

    • ロンドンにおける地下鉄での爆発事件

      2017年9月15日(現地時間)、ロンドンの地下鉄パーソンズ・グリーン駅付近の車両内で爆発事件が発生し、約30名が負傷した。英国政府は、この事件を受け、テロ脅威レベルを5段階中の最高度の「Critical(テロ攻撃の発生する可能性が危機的なレベル)」に一時的に引き上げた。
      この事件について、事実上のISILの通信社とされる「アアマーク通信」は、本件が「ISILの部隊によるもの」との声明を発出し、さらなるテロを予告した。

(了)

テロについて

概況
イスラム過激派によるテロ

英国を含む欧州は、引き続きイスラム過激派、またはイスラム過激主義に感化された者によるテロの脅威にさらされています。英国では、2005年7月、ロンドン市営地下鉄車両内及びロンドン市内を走行中の市営バス内において連続自爆テロ事件が発生し、52人が死亡(加えて自爆犯4名も死亡)したほか、2007年6月には、ロンドン中心部の繁華街及び英国北部のグラスゴー空港で自動車爆弾(自動車にガスボンベ、ガソリン、大量の釘、起爆装置等を搭載したもの)を用いたテロ未遂事件が発生しました。また、2017年には、次の5件の事件が相次いで発生しました。

  • 3月22日午後2時、ロンドンのウェストミンスター橋において、暴走車両が歩道に乗り上げ、通行人を次々となぎ倒した後、車両を乗り捨てた実行犯1名がナイフを振り回し、英議会敷地内への侵入を試みた後、警察官に射殺されました。この事件では、警備に当たっていた警察官を含み、4人が死亡、約50人が負傷しました。
  • 5月22日午後10時、マンチェスターのコンサート会場において、実行犯1名が手製爆発物を起爆し、その場で死亡。22人が死亡、約120人が負傷しました。
  • 6月3日午後10時、ロンドン橋において、暴走車両が歩道に乗り上げ、通行人を次々となぎ倒した後、車両を乗り捨てた実行犯3名がバラ・マーケット周辺でナイフを振り回し、通報により駆けつけた警察官に射殺されました。この事件では、8名が死亡、約50名が負傷しました。
  • 同月に、ロンドンのモスク付近で、車両により歩行者に突撃し、1名が死亡する事案が発生しました。実行犯1名は、その場で逮捕されました。
  • 9月には、十分に爆発しなかったことから死者は出なかったものの、ロンドンの地下鉄内において爆発事件が発生しました。実行犯1名は、その後、逮捕されました。これらの事件を受け、武装警察官の増員配置を行うなど、各種の治安対策が積極的に講じられてきており、特に、上記イ及びオの事件の発生後には、英国政府は、英国における国際テロの脅威度を「危機的」(5段階評価の最高度)に引き上げ、警察力を補うため、一定の重要施設の警備に武装兵を動員しました。なお、一定の捜査を終えた後、脅威度は再び、「深刻」に戻されました。

この他にも、テロ対策法違反での事件検挙が複数報道されており、依然として英国におけるテロの脅威が続いていることを示しています。特にシリア、イラク情勢に関して、850人以上の英国人がこれらへ渡航し戦闘に参加したと言われており、この戦闘員が英国に帰還した後、国内でテロ活動を行うことが懸念されていますが、既にそのうち一定数が英国に帰還していると言われています。
また、アルカイダ、ISIL等の思想に感化された個人が単独または小グループでテロを行うローン・ウルフ型のテロも、引き続き、強く懸念されています。英国は国際テロ対策において軍事面を含め積極的な貢献をしていることから、イスラム過激派の最大の攻撃対象の一つとなっています。

北アイルランドに関連したテロ
かつて北アイルランドにおいて英国からの分離等に向けて過激な闘争を行っていたアイルランド共和軍(IRA)は、2005年の武装闘争放棄宣言以降、組織的な犯罪活動及び準軍事的活動を停止しています。また、ロイヤリスト系準軍事組織についても、2010年中に主要な団体の武装解除が完了しており、2017年中も目立った動きは見られませんでした。両派の和平路線の進展により、テロ情勢は10年間で飛躍的に改善されました。
しかし、和平路線に反対するIRAの分派や独立系グループは、テロを継続しています。テロの場所は北アイルランドに限定されており、攻撃は警察等の治安機関を対象としていましたが、2016年中は北アイルランド・東ベルファストにおいて、刑務所職員に対する爆弾事件を敢行したこと等を踏まえ、英国政府は、2016年5月、英国本土における北アイルランドに関連するテロの脅威度を「平穏」(5段階評価の上から4番目)から「相当」(5段階評価の上から3番目)に引き上げました。その後、2018年3月、再び、「平穏」に引き下げられましたが、北アイルランドにおける脅威度は「深刻」(5段階評価の上から2番目)で変わりません。
各組織の活動状況
イスラム過激派
多くのイスラム人口を擁する英国では、イスラム教を正しく理解しない若い世代がソーシャル・メディア等を通じて過激派組織の危険な思想に接し、影響を受けて過激化し、過激派組織を支援したりテロを実行したりすることが懸念されています。また、シリアやイラクに渡航してアルカイダ等の危険な思想に感化され、実戦の知識と経験を積んだテロリストとなって英国に帰還し、大規模なテロを起こすことが強く懸念されています。2017年中は、テロ関連での逮捕が約300件あり(前年度比46人増)引き続き、多数の者が検挙されている状況にあると言えます。
北アイルランド関連過激派組織
  • CIRA(アイルランド共和軍継続派)
    組織内部における権力闘争が継続しているものの、引き続き活発で、治安機関に対するテロ攻撃を敢行しています。メンバーは、脅迫、武装強盗、誘拐、密輸等広範な重大犯罪に関与しているとされています。
  • RIRA(真のアイルランド共和軍)
    RIRAには2つの分派が存在し、両組織とも治安機関関係者を対象にしたテロ攻撃を敢行しており、極めて重大な脅威となっていました。2012年7月にRIRAの一部が北アイルランドの暴力的な自警団であるリパブリカン反薬物自警団(RAAD:Republican Action Against Drugs)及び独立系武装リパブリカン・グループと統合し、IRAと名乗る新たなグループ(便宜上、新しいIRAと呼ばれています)を結成しました。
日本人・日本権益に対する脅威

これまでに、英国においてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年、シリア、チュニジア、バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、特に、近年では単独犯によるテロや、一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから、こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。

このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

誘拐について

近年、日本人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていません。

その他一般犯罪の発生状況

英国の治安は比較的良好と言われますが、2017年の犯罪発生率(警察における認知件数を10万人当たりに換算した件数)を英国(イングランド及びウェールズ)と日本で比較すると、殺人が1.6倍、強盗が87倍、侵入盗が11倍となっており、英国における犯罪発生率は日本よりも高いことが分かります。
また、ロンドン市に限っても、2017年の犯罪発生率を東京と比較した場合、殺人が3倍、強盗が128倍、侵入盗が20倍となっているほか、2018年に入っても、ギャング間の抗争に端を発した事件が相次ぎ、また、6月10日現在で、既に74件の殺人が発生していると発表されており(東京の2017年の殺人発生件数は1年で99件)、国を挙げてギャング・バイオレンス対策が講じられている状況にあります。

日本人の被害状況

大使館に届けられる日本人の被害件数は、他のヨーロッパ諸国と比較しても多くなっており、犯罪の被害に遭わぬよう十分な注意が必要です。

盗難(スリ・置き引き等)
犯罪手口の概要
  • 地下鉄やバスの中で、犯人グループが標的とした人物(主に日本人旅行者)に対し、故意に身体に接触したり、数人で取り囲み、その隙にバックパックやハンドバッグ等から財布を抜き取る。
  • 観光名所などで、犯人グループの1人が標的とした人物(主に日本人旅行者)に話しかけ、最寄り駅や下車したい駅などを尋ねつつ、手にした地下鉄路線地図などで視界をさえぎり注意をそらしている隙に、別の仲間がかばんから財布を抜き取る。
  • レストランやカフェ、パブ等で、友人との会話に集中したり、注文やトイレ利用などで席を離れた隙に、床や椅子に置かれたかばんやバックパックを盗み取る。
  • ATM(現金自動引き出し機)で現金を引き出している最中に背後から声を掛け、後ろを振り向いた隙に、機械からカードを抜き取ったり、現金を奪う。
  • ホテルの部屋に放置された貴重品を外出中に盗む。
防犯対策
  • ハンドバッグやバックパック等の所持品は、空港やホテルにおける手続き、両替や買い物、食事等の際も、常に身体から離さない。
  • 現金やパスポートなどの貴重品は、ボタンの付いた内ポケット等に分散して携行する(ズボンの後ろポケット等の盗まれやすい場所に入れない)。
  • バッグ類は、取り出し口(ファスナー、口金等)を必ず閉じ、身体の正面に持つ。
  • 見知らぬ人物に話しかけられても相手にしない。
    また、どうしても対応する場合には、荷物から注意をそらさない。外国語で話しかけられて理解できない場合は、速やかにその場を離れる。
    話しかけられてまごついている隙に共犯者がバッグの中身を抜き取るので注意する。
  • 支払い時等に人前で多額の現金を見せない。また、多額の現金を持ち歩かない。
    英国での支払いは、もっぱらクレジットカードやデビットカードが一般的で、通常、英国居住者は現金数十ポンド程度しか携行しません。日本人旅行者は多額の現金を携行していると見られているので標的にされやすい傾向にあります。
  • カフェやレストラン、パブ等を利用する際には、テーブルや椅子に所持品を放置した状態で席を離れない。
  • トイレや写真撮影の際等短い間であっても荷物を放置しない。
  • 外出する際は、貴重品をホテルのセーフティボックス等安全と思われる場所で保管する。
  • 貴重品以外の所持品もできるだけスーツケース等鍵のかかる場所に収納する。
  • 客室の窓やドアは必ず施錠する。
路上強盗・ひったくり
犯罪手口の概要
犯人が、駅の出入口など人通りの多いところから被害者の後ろをつけて行き、人気のない通りや夜道に入った時点で駆け寄り、またはバイクで走り寄り、かばんやスマートフォンなどを強引に奪っていくもの。
防犯対策
  • 歩きながらのスマートフォンの操作やヘッドフォンで音楽を聴きながら歩くことはしない。
  • バッグを持ち歩く際は正面に抱えるか、上着やコートなどで外から見えないようにする。
  • 夜間の外出は避ける。やむを得ず夜間に外出する時は、周囲を常に確認し、人気のない通りは利用せず、場合によっては徒歩を避けて、タクシー(ブラックキャブ)を利用する。
偽警官による詐欺
犯罪手口の概要
警察官と称する人物(私服)から、財布やクレジットカードの暗証番号の提示を求められ、知らぬ間に現金を抜き取られると共に、クレジットカードをその後不正利用される。
防犯対策
  • 見知らぬ人物が近づいてきた場合には、極力関わらない。特に、ひと気のない場所には絶対に付いて行かない。
  • 警察官には個別のID番号が付与されているので、その番号を必ず確認する。
  • 警察官が、クレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞くことは決してないので、不審に感じるような場合には周囲にいる人や別の警察官、最寄りの警察署に助けを求める。
  • 犯罪に巻き込まれた場合には、速やかに警察へ通報するとともに、カードの停止措置を行う。

その他の防犯対策

空き巣

空き巣被害に遭わない最善の方法は、留守である兆候を見せないことです。犯人は、(1)音や光を嫌う、(2)頭が入る大きさがあればどこからでも入る、(3)侵入に時間が掛かる家は諦める、と言われています。防犯対策の弱い家はターゲットとなりやすいので、日頃から以下の点に留意する。

  • 通りに面した門は、常時必ず閉めておく。
  • 窓やドアは常に施錠する。
  • はしご等を庭などに放置しない。
  • 外部から見える場所に貴重品を放置しない。
  • 旅行に出かける際は、留守を察知されないよう新聞、牛乳等の配達を停止したり、タイマー式の電源ソケットを使用した照明を点灯させるほか、近所の人に駐車場を使用してもらったりする。
  • 防犯アラームやセンサーライトを設置する。
性犯罪
  • 夜遅くなってからの外出や深夜の地下鉄の利用は避ける。やむを得ず外出する場合には、複数人で出掛けるとともに、正規のタクシー(ブラックキャブ)を利用する。
  • 見知らぬ人や初対面の人の誘いには慎重に考え、人気のないところにはついて行かない。
  • 住宅の下見には一人で行かず、友人などを連れて複数で行く。
誘拐

イギリスでは過去、日本人に絡む営利誘拐事件は把握されていませんが、海外に居住する日本人に対するこの種の犯罪の発生が常に懸念されるところです。対象者の行動を予測しやすいことから、誘拐事件の大半は通勤、通学途上の自宅もしくは勤務先等の近くで発生し、また、犯人は通常、誘拐を実行する前に被害者の行動パターンなどを十分に下調べ(犯行予定場所の下見・被害者の監視・情報収集等)した上で実行します。参考までに日常心がけておいた方がよいと思われる注意事項には、次のような点があります。

  • 自宅近辺等で、日常とは違う事がないかどうか注意する習慣をつける。
  • 自宅等の周囲における不審人物・不審車両の有無に注意する。
  • 追尾する不審車両に気づいたら一旦停車するか、または徐行して確認する。
  • 毎日決まった時間・経路の出勤、帰宅、外出等は被害者として選定されやすいので、一定の行動パターンにならないよう、複数の時間・経路を使用する。
  • 自宅の電話番号、住所はむやみに他人に知られないよう心がける。
  • 子供のみでは通学させない。
  • ドアをノックされたときは、必ず覗き穴等で相手を確認してからドアを開ける。
  • 防犯ブザー(Personal Attack Alarm)などを携帯する(させる)。ただし、護身用具の携行には注意が必要であり、前述の「武器の携行」を参照してください。
その他、各種犯罪被害に遭わないための防犯・安全対策
  • 歩行中などに近づいて来てタクシーと称し客引きをする車両には乗車しない。
  • 見知らぬ人物が親しげに接触してきても、相談に乗ったり、お金を貸したりしない(寸借詐欺)。
  • 夜間外出する際は細心の注意を払う。特にひと気のないところは歩かず、可能な限りタクシーを利用する。
  • 見知らぬ人物から飲食物を勧められ、これを口にして意識がもうろうとしている間に盗難被害に遭うこともあるので、このようなものは口にしないで直ちに現場を離れる(睡眠薬強盗)。

不測の事態が発⽣したときには、家族等の依頼を受け⼤使館より安否確認の連絡をする場合がありますので、滞在先等は必ず家族に連絡しておく等、常に所在を明確にしておくようにしてください。
⾮常事態が発⽣したと思われるような場合や、外出中に不測の事態に遭遇した場合は、⾃宅か職場等の安全な場所に戻り、事態が静まるまで待機してください。また、必ず⽇本国⼤使館に連絡してください。

緊急時の連絡先

安全のために、普段から予防対策を心掛けておくことが重要ですが、いざ事が起こったときのことを想定して、その時に被害を最小限にするための対策を講じておくことも大切です。緊急連絡先はメモしておき、家族それぞれが持つような努力が必要です。

警察・消防・救急

  • 警察:TEL 999
  • 消防署:TEL 999
  • 救急⾞:TEL 999

どの公衆電話からでも通話可能でコインが不要の「999」に電話すると、オペレーターが出て「Which service do you require?」と尋ねられるので、警察なら「Police, please.(ポリス プリーズ)」、救急車なら「Ambulance, please.(アンビュランス プリーズ)」、火事なら「Fire Service, please.(ファイヤーサービス プリーズ)」といえば、それぞれの部署に繋いでくれます。電話番号、住所、氏名(救急車の場合は年齢も)、状態等を尋ねられますので、落ち着いて話をしてください。

在外公館

  • 在英国日本国大使館(Embassy of Japan in the UK)
    住所:
    101-104 Piccadilly London W1J 7JT
    電話番号:
    (市外局番 020)-7465-6500
    国外からは(国番号 44)-20-7465-6500
    FAX:
    (市外局番 020)-7491-9348
    国外からは(国番号 44)-20-7491-9348
    領事班電話番号:
    (市外局番 020)-7465-6565
    国外からは(国番号 44)-20-7465-6565
  • 在エディンバラ日本国総領事館(Consulate General of Japan in Edinburgh)
    住所:
    2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW
    電話番号:
    (市外局番 0131)-225-4777
    国外からは(国番号 44)-131-225-4777
    FAX:
    (市外局番 0131)-225-4828
    国外からは(国番号 44)-131-225-4828
  • 出典:
    損保ジャパン・SOMPOリスクマネジメント『海外生活を安全におくるために September2018』
    ジェイアイ傷害火災保険株式会社 『海外での医療事情』

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